Swaissair(MD-11)(出所不明の中華製)販売元(netshop=skyliner38) Part-11
 
● まだまだ垂直尾翼から抜け出せません(笑)・・・。其れだけ本機の構造体が好い加減な造りだという証拠でもある。ただオリジナルのグラス製垂直尾翼よりも軽量に仕上がるので、壊れる時も胴体はほぼ無傷で残ります。何の為に・・・昭和のラジコングライダーが、バルサ胴体よりもグラス胴体の方が人気が出たのか・・・単純に考えれば、バルサでは出せない滑らかなラインが作れる・・・バルサでは貼り難いフィルムのラインがグラス製なら、塗装で表現できる・・・壊れる時はバルサ部品から壊れてグラス部品は無傷で残る・・・壊れた時も小破なので修復できる・・・以上の利点が大きかったからですなあ・・・。ただ・・・其処まで組み上げるのが一苦労・・・。その辺りは・・・当時のモデラ―にも得手不得手が居ました。其れは現在でも同じ事が言えます。昭和の遺物を安く落札した平成生まれのモデラ―にも、得手不得手がハッキリと解ります・・・。組める人は組めるし・・・組むのが面倒臭い人は一生組めません。
 
● ダミーダクトのプランクを行います。ダミーダクトのアール面と翼型のアール面の交差部分が有るので、左右両面の貼り込みが完了するのに一晩徹夜する事に・・・。プランクシートの木口を翼のアールに合わせてアールでカットして、何度も擦り合わせて密着したら木口に瞬間接着剤(低粘度)を流して固定したら、木工ボンドを塗り込んでマチ針で固定・・・を繰り返して、終わったのが午前8時・・・。FM島原の8時のチャイムと同時に完了です。ダクトと主翼の接合面・・・見事にくびれて見えますなあ・・・。この作業がこの垂直尾翼製作の一番厄介な取り付けでした・・・。さあ!此処から先は、精神的ストレスも無い一連の工作なので、どんどん進めて行きましょう。でも・・・貫徹だったので若干眠い・・・、記事作業が終わったら、暫く寝ます・・・。
 
● 実機の排気口の先端は、アフターバーナー仕様のベクターノズルの筈なんだが、此処を好い加減に省略しちゃうから出口が楕円形に成りました。ベクターノズル(開口可変ノズル)なのに垂直後部の整流板と一体なんて・・・ハッキリ言ってカッコ悪い・・・。明らかに表現ミス的なエグゾーストの形状なので、もちっと実機っぽく作り直します。此れならEDFが仮に搭載出来たとしても、推力の極端な低下は無いんですがねえ・・・。まあ・・・38親分のセールストーク風に言わせてもらえば、本機オリジナルのベクターノズルを自作型と同じ形状に改造しても、整流板の底に大穴が開くのでその改造についても、初心者に改造は無理・・・な筈なんだけどなあ・・・。多分・・・38親分自身にも解ってたんじゃないかなあ・・・。玄人なら絶対買わないだろう・・・。でも初心者なら・・・。その読みにまんまと引っ掛かったのが、本機を購入した依頼者さんなのでした~・・・。初心者さんなんだもの・・・本機が良品なのか不良品なのかの区別も着かずに購入・・・。そういうセールストークなんだもの・・・。ハッキリ言って!・・・此れ・・・騙しのテクニック・・・。
          
● ダミーならダミーらしく・・・実機のベクターノズルに近い仕上げにしましょうかね!・・・。でも・・・このダミーポッドは、38親分がどんなセールストークしたって、DFユニットは積めないよ~ん(笑)・・・。でも本機のグラス製ポッドよりは、見栄えは良いと思いますがね~・・・。何れ・・・本機のバッタモンをスチレン構造体で作ったろうか(笑)・・・。どっちが仕上がりが良いか・・・。ってもう!そういう話がメールで届いてます。多分・・・グラス製の本機の半分以下の全備重量で仕上がるので、OK模型の4セル70mmダクト二基でも充分飛べるでしょうなあ・・・。
 
● 依頼主さんには、再三の納期延長をお願いしました。次から次から・・・本機の不具合箇所が露見しています。購買意欲を高める行為とはいえ・・・行ってもいない入念なる検品・・・。でもですなあ・・・このセリフを購入を決めたモデラーさんが、料金先払いの際に聞いてしまうと・・・販売元の管理人さんを全面的に信頼してしまうんですよねえ・・・。商品到着後に泣きを見るなんて・・・普通は考えませんしねえ・・・。よってもう既に大赤字の領域なんですが、途中で渡しても多分組めないでしょうしねえ・・・。取り敢えず・・・製作を進めながら、新たに見つけてしまった不良個所の修復の段取りを考察中・・・。年内には送りたいなあ・・・。年越しなんか絶対!したく無いんだが・・・胴体だけは作り直したくないので、とにかく段取りを考察中。熊ったぜい・・・。
 
● バーチカル後部のテールフィンを製作中・・・。エンジンの上に此れが付いてるって事は、ある意味排気をスムーズに行わせる整流も兼ねてる訳で・・・此処が好い加減だと、たとえ補助エンジンダクトにEDFを搭載しても気流が乱れる分推力が落ちる・・・。ただ単にセールストークのつもりで、「補助エンジンダクトにも、70mmDFユニットが搭載出来ますよおおおお!・・・。」なんて好い加減な事を書いてほしくないですなあ・・・。整流する為にどれだけグラスファイバーを削って、盛らせるのか・・・そういった改造のノウハウ・・・skyliner38の管理人さん!・・・持って無いでしょう!・・・。多分、百戦錬磨のカスタム職人でも手こずる改造を、一般のモデラーさんがホイホイとルンルン気分で出来る筈が無い・・・。たった数文字の書き込みで「この排気口を何とかすれば積めます!。」・・・なんて軽々しく言うモンじゃないぜ!・・・38親分!・・・。その言葉に騙される初心者モデラーもいるんだから・・・。
 
● 少しずつ・・・少しずつ仕上がって行く本機なんですが、まだまだ先は長い・・・。バーチカルユニットが完成しても・・・今度は捻じり下げのエルロンやら最大65度まで下がるフラップの機構も考えねば成りませぬ・・・。ホント!最初の予定では、この複雑な完全完成機を組立てるだけの作業の筈だったのに・・・。まあ・・・中華製って知った時に、其れなりの覚悟はしていたが・・・中華の職人の好い加減な工作と、販売元関東のネットショップの好い加減な入念なる検品に翻弄される事、足掛け3ヶ月目・・・。予定納期30日の筈が、いつの間にやら70日め・・・。還暦過ぎての徹っちん作業は・・・いささか堪えます・・・。
 
● インテークもダミーなので、なるべく先端は絞るつもりです。よって余計な重量物は増やせないけど・・・見た目はオールバルサに見える様にしなければ・・・。別にバルサをケチってるんじゃ無いんですがねえ・・・。塗装をするにもフィルムを貼るにも・・・スチレン面にはラッカー系の塗料も吹けないし、高熱張りが可能なオラカバドライも使えないんだもの・・・。
 
● 六角形の中芯にしたのは、真円を作って積層するよりも簡単だったからです。複雑な真意はありません。画像の様に2mmバルサと3mmバルサを積層した厚さ5mmの半円形パーツを4セット作って貼り込みます。スチレン板(厚さ5mm)も4枚積層してるからです。この際・・・一層目を貼り込んだら、継ぎ目を一角分ズラして貼り込んで行きます。4層目を貼り込むと一層目と同じ上下の継ぎ目となります。形状は六角のボルトみたいでしょ!・・・。仕様を若干変更したので、真ん中に深さ2mm幅5mmの溝が出来ました。此れが航空機の場合だと、ボルトが振動で緩むのを防ぐセーフティワイヤーを通す溝に成ります。
 
● さて・・・インテーク周りの工作が済めば、この垂直尾翼は見た目オールバルサで構成された様に見えます。実際にスチレン板を中芯にして翼を作る場合・・・意図的に主翼を捻じる方が難しく成ります。よって・・・中心が5mmの軽量な板なので、ベニヤを含む構造体にバルサを被せるよりも正確に出来る利点が有るんですなあ・・・。よって加工に必要な工具と言えば、カッターナイフと手引きの鋸切り・・・そしてサンドホルダー各種・・・。セロテープグルグル巻きのスチレンオンリー機から卒業したいモデラー向きの工作方法です。ただし・・・同じ構造だと真似した!って馬鹿にされるのが嫌なので、中芯を1~2mmのスチレンに変更して、軽量化と称して両面張り構造を実施したブログを観た事が有るんですが・・・途中で記事が進まなく成りました・・・。そう!・・・この構造は中芯がペラペラのスチレンじゃ駄目なんですなあ・・・。ある程度は自己の力で平面を維持出来る厚みじゃ無いと・・・。だから5mmのスチレン板なんですよ。最大翼厚5mmのフライングスタビライザーを作るんだったら・・・普通にバルサでリブ組して、フルプランクした方が確実ですよ。ブログの主さん!・・・。
 
● 此方は本機のラダーを製作中なんですが・・・。此れもスチレンが中芯に成ってる様に見えますが、最終的な仕上がりはバルサオンリーの構造体に変化します。本機の様に胴体後部に取り付ける垂直尾翼の場合はラダーも1枚で済みますが、近代ジェット戦闘機の場合は垂直尾翼が2枚の機種も多いです。その工作の為にも覚えておくと便利なのが、このスチレン板を治具として作る構造体です。

● こういったテーパーの後退翼の場合は、図面上で正確に二枚の翼を組むのは熟練の技術が必要なので・・・面倒臭くて左右の翼が少々違っても飛ぶだろう!公算は、速度が上がれば上がる程・・・クセが酷くて飛ばし難く成るんです。ならば形状が複数枚分全部同じ寸法で仕上がるなら、其方を選択した方が良い訳で・・・。おまけにこのスチレン治具を使うとスロット溝が標準加工になるので構造的にも丈夫に成ります。まずは!・・・スチレン板の前縁と後縁側に1,5mm以上のバルサの棒材を貼りましょう。
 
● まずはスロット溝を作ります。リブ材2mmがハマる幅をよく切れるカッターナイフで切り取ります。刃先の先端をブスリとスチレン板に刺してから、数回なぞる様に切ると切り口が綺麗に仕上がります。全部切れたら前縁と後縁にもう一枚貼り込むと、スロット加工と同じ状態に成ります。此処で大事なのは、接着するのはスロット加工した溝だけなので・・・余計な部分に接着剤が着かない様に少し広めに切り落とします。

● 此処までの加工で必要なのは、このテーパー配置の形状をリブ材が接着されて硬化するまで維持しなければ成りません。よって全部切り取った方が早いじゃねえか!っというご意見も過去有ったんですが・・・。実施したモデラーのみ・・・馬鹿を見ました(笑)・・・。何でもかんでも簡単に・・・が!ネット物知り博士のモデラーさんのお考えなんですが、簡単にし過ぎるとその先の作業工程がややこしく成るんで、ご注意くださいね(笑)・・・。
          
● テーパー配置のラダーなので、翼端側に向かって均等に厚みと幅が薄く成って行きます。同じ角度で小さく成るので、翼端側を延ばして翼根側と同じ長さにしたら・・・同じ厚みの矩形翼のラダーに成ります。厚みの基準は必ず後縁側から・・・という法則は、フラットなエルロン材からテーパーエルロンを加工する時に必要なので覚えておきましょう・・・。
  
  
● 当工房が現在までの本機の状態から言える事が有るとすれば・・・。38親分の入念なる検品って言うのは、初心者にも届かないレベル・・・。此れだけの不具合も見抜けないレベル・・・。飛行機が欲しかったら先に金を振り込め!・・・って、まるでスカスカ御節料理の高額ネット販売みたい・・・。何故なら・・・購入したのはEDFの初心者さん・・・。その依頼主が見ても「造りが粗い・・・。」って言ってんだから、当工房が見ても同じです。この依頼主所有の発砲スチロールの別の機体の方が、完成度は良い・・・。DFユニットもセオリー通りの形状だし・・・。当工房も料金は前払い・・・。送る時は入念なる検品と梱包を必ず行ってから発送してます。送る前にこんな不良具合が解れば、修正する成りメーカーから良品を取り寄せる也するのが販売店の義務ですよ。気が着かなかった・・・と言うなら、入念なる検品!なんて嘘っぱち・・・セールストークに記載するな!と言うよりも・・・高額で販売なんかするんじゃねえ!・・・。良品にしてから販売しろ!。

● 再販売した本機のエンジンポッドの改良型¥75000の機体・・・親分のページから、影も形も消えてましたなあ・・・。って事は、見事!売り抜けたんだろうか・・・。と!するならば・・・また一人、送られて来た機体を見て呆れとるモデラーが一人増えたって事だろう・・・。当工房としては、もう関わりたくない位の惨状なので・・・もう二度とスカイライナー38絡みの商品の修復はやりません。多分・・・この中華製のジェット旅客機の本当の目的は、インテリア専門のディスプレイモデル(置きのモデル)であって、ラジコン飛行機(飛びのモデル)ではありません。輸入した際・・・この好い加減な造りと実機其のまんまの完全スケールのサイズダウンを見て、見抜けなかったんだろうか・・・。ディスプレイなら好い加減な造りでも動翼が満足に動かなくても、実機通りの形状なら・・・展示して鑑賞して楽しむ模型だから其れでも充分通用するんだが・・・。
 
● ダミーポッドのインテーク周りが仕上がったので、一応安堵に満ちて胴体に差し込んでみたら・・・あれ?、何で右に傾いてるんだあ?・・・。可笑しいなあ・・・ぴったりとセンター出しをしてエポキシでガッチリ固定したので傾く筈は無いのになあ・・・。ってあれこれ考えて、マサカなあ・・・って思いながら、ブカブカガタガタの本機付属のカーボンカンザシにセロテープを巻いて、最小限のガタの状態で胴体に差し込んでみたら・・・胴体側のグラス製のパイプ自体が傾いている事を発見・・・。開いた口が塞がらないとはこの事かって具合に呆れてます・・・。もうどうしようも無いぞお~・・・白旗挙げようかなあ・・・って心境・・・。

● 38親分のセールストークに記載して有ったよなあ・・・。「初心者には組めません!・・・。」・・・初心者には組めません!じゃなくて、DF模型のプロショップを運営しているベテランの私にも組めません!って書き換えろよ!・・・。依頼主さんが最初に断られた相手もカスタム屋さん・・・。上級者に匹敵するカスタム職人でも恐れを為す本機なんだもの・・・。でもなあ・・・投げ出したら悔いが残るしなあ・・・。修復は出来るんだが時間が更にかかる大改造だよなあ・・・。ハッキリ言って、胴体はベニヤとバルサで造り直した方が早いかも知れませんなあ・・・。グラス製胴体よりも遥かに軽くなるし・・・。ああ!面倒臭え・・・中華製・・・。
 
● 取り敢えず・・・アルミパイプのカンザシにピッタリと合うアルミパイプは在庫しているんだが、此れに交換するにはまず・・・この歪な孔形状のグラスパイプを取り去らなければ成らない・・・。此れがですなあ・・・エポキシでガッチリ接着されたメカプレートを貫通しとるんですわ~・・・。更にパイプとグラス胴体の接合面には、のこぎりで粗くぶった切った歪な10mmバルサを貼り込んで貫通しているので、このバルサブロック自体を取り去らないとグラスパイプの交換が出来ません。

● メカプレート自体をぶった切って大穴を開ける方法も考えたんだが、本機の水平尾翼は左右分割型・・・今度はカンザシと成るアルミパイプの台座が作れなくなる・・・。本来、こういう基準を作り込むのは、本機を製作した中華の職人の仕事だ!。38親分がプロショップの上級者なら・・・その中華の職人にちゃんと指導しろ!・・・。其れも見抜けないんだったら、「本機は初心者には組めません!・・・。」なんて基準は付けられないんじゃないか?。むしろ上級者にも組めません!って記載すれば、誰も買わないので誰も泣きを見る心配は無いと思うのだが・・・。
 
● この画像の中にあるサーボ取り付け孔の奥に見えるのが、切りっ放しの10mmバルサ・・・。成形もせずにエポキシ接着剤をガッツリ盛ってグラス胴体裏面に貼り付けてある・・・。まずはこのバルサを取り去らないとパイプは抜けないのだが、今の段取りは・・・このサーボマウントの周囲を、水平尾翼のカンザシ固定スペースを極力残して抜き取る事から始めなければ成らない・・・。そしてこの胴体の奥の半円状の抜き面の中央にあるブリッジを切り取って、鋸を差し込んでパイプをゴリゴリ・・・。彫刻刀も使ってバルサ板を削る事に成るかなあ・・・。
 
● ラダーは全面プランクで仕上げます。本機のラダーリンケージは両引き仕様の予定なので、台座を色々と物色しなければ成らない・・・。よって広めに配置してます。垂直尾翼のサーボスペースは最初から位置と広さが決まっていますが、サーボの種類によってはサーボホーンの位置が上下に変化します。此れに対応するにはラダー側のコントロールホーンの位置をサーボの高さに合わせて上下に変化させる必要があります。よってこのサイズを埋め込む事に成りました。
          
● 何とかカタチに成って来ました・・・。ラダーが寸足らずに見えますが、此処から上は固定ラダーの翼端処理と成ります。本機オリジナルのグラス製バーチカルユニットよりも、側面積は20%ほど大きくなってますし高く成ってます。本機オリジナルのバーチカルは、実機と同じスケールサイズなんですが、実機では充分でも模型機の場合は充分ではありません。「其れは有り得ない!実機が普通に飛んでるんだから、完全なるスケールダウンならこの面積で充分だ!・・・。」ってのが、38親分の入念なる検品の見解だとするなら、38親分は実機と模型機の相対速度を計算に入れていません。

● 実機に比べてスケールダウンした模型機の尾翼面積を増やすのは、実機並みの速度が出ないからです。実機と同じスケールダウンサイズなら・・・実機と同じ位の速度が出せなければ方向安定性能は悪くなります。垂直尾翼は機体の直進性能を司る大事な尾翼・・・。この垂直尾翼の面積が足らないと(お尻フリフリ!・・・)のダッチロール現象が起きます。此のダッチロールが起きるとエルロンを切ってバンクさせたら最後・・・スパイラルに入って操縦不能に成ります。此れを防ぐには実機よりも大きい面積の垂直尾翼に変更すれば良い。其れじゃあ!・・・実機のスケールダウンじゃ無いし、見た目格好悪い…って思うなら、実機と同等の相対速度の出せるハイパーモーターに変更すれば良いんですがねえ・・・。常にフルスピードで飛ばないと、少しでも減速するとダッチロールに入り易くなります。よって・・・最悪、着陸もフルパワーで進入してタッチダウンする羽目に・・・。フルパワーでの着陸?・・・怖いやろなァ・・・(笑)・・・。グラスの塊の機首先端が、猛スピードで突っ込んで来る・・・まるで誘導ミサイルのトマホークみたいに見えるでしょうなあ・・・。
          
● ラダーの面積も倍近くに成りました。此れにより・・・ラダーは大きい舵角が必要在りません。僅かに傾けるだけで充分ヨー軸効果が出るでしょう・・・。実機と同サイズのラダー・・・地上においてのタキシング中なら方向転換においても、バタバタと大きく動くので見た目存在感は大きいでしょうなあ・・・。ところが飛行中は動いても相対速度が実機よりも遅いので、利きが遅れます。遅れる分挙動が遅いので、バンクから水平飛行に戻る際の当て舵がオーバーワークに成り・・・水平に戻ったと思ったら今度は反対側にバンクしてしまう・・・。機体が大きく重い程、この舵の遅れは命取りと成りますよ。実機のスケールグライダーや模型のグランドサーマル・グライダーのラダー面積を大きく設定するのは、大減速させても利きを良くする為です。超軽量のHLGをハンドキャッチする時に、速度が極端に落ちても充分にラダーが利いてるでしょう?・・・。ラダー面積が大きいからですよ。実機じゃ考えられない程の大きさなんですけど・・・。
 
● 機体の最後部に取り付ける動翼なのに・・・何故にこんなに重くする必要が有るのか、皆目見当が着きません。38親分は何も感じなかったのかなあ・・・。何故にこんなに重いのか?・・・中華の職人に聞いて、理由如何によっては改善してもらわなかったのは何故なんだろう・・・。こんな小さいラダーをポリ樹脂のムク材で作る意味が何処に有るんだろう・・・。ラダーが重い割には滅茶苦茶細いゼット曲げのピアノ線だけのリンケージ・・・。フラッター発生!大歓迎!・・・の温床ともなるガタ出捲りのリンケージロッドですなあ・・・。怖い怖い・・・。
 
● バーチカルユニットの現在の重さは、グラス製ユニットの約三分の一・・・。フィルムを貼っても150グラム前後で仕上がる計算・・・。う~む・・・目標の100グラムを切れなかったのが少し残念ですなあ・・・。ただですなあ・・・幾らバーチカルユニットを軽量化出来ても・・・胴体は軽量化不可能・・・主翼も水平尾翼も大して軽量化には貢献出来ません・・・。むしろ!強度維持の為の補修を加えるので重く成るでしょうし・・・。自体・・・観賞用ディスプレイモデルを、ラジコン飛行機にしようとする行為が間違ってるよなあ・・・。中国経済もいよいよヤバいって事かなあ・・・。売れるモンは不良品でも売って金にする・・・。関税問題ってのは、大手の会社の輸出拡販部にとっては大打撃!・・・。でも、実質的な大打撃は・・・請け負う協力工場とそれ以下の孫請け・・・ひ孫請けの専門職のみであって、大手は取引を止めれば痛みも少なくて済むし・・・。

● さて!・・・いきなり取引を打ち切られた末端業者が次に行う行動は、売れなきゃ今日食べるおまんまにも影響するので、本来はメーカーの商品なんだけど・・・生活の為にと横流し・・・。多分・・・本機(MD-11)はディスプレイ用だったけど、職人がラジコン飛行機用に見た目のみ改造・・・。其れを格安でネット販売・・・。グラス製胴体だし見栄えも良い!っていう印象だけで、38親分が格安で輸入して・・・日本国内で高額販売・・・。ディスプレイ用だから実機のスケールのエンジンポットでも充分なんだが・・・。此れに大した知識も持たずに70mmダクトユニットなら搭載可能!ってセールストークした38親分!・・・。騙されるモデラーも居るんですなあ・・・。

● たった一つだけ軽量化が可能性としては残されています。其れは搭載する電気部品関係の軽量化・・・。一番の重量物は4セル(14,8V)のリチウムポリマー・バッテリー・・・。大容量なら一回の充電で20分以上は飛べるんだろうけど、機体の全備重量を大きく増大させる要因とも成ります。このバッテリーの容量を半分以下にすれば飛行時間は短く成りますが、大きく軽量化出来ます・・・。その分交換用のバッテリーを数個持参する方が良いかも知れませんなあ・・・。(Part-12に続く)