Swissair MD-11(出所不明の中華製) 販売元(net shop=skyliner38)Part-2

 
● プロップ型もファン型も本機はポッドが二基の双発機・・・。よって其々のトレースベニヤは二層に成ってます。此れをぶった切るのに・・・丸一日・・・24時間は掛かるかなあ・・・。レーザーカットなら早いのに・・・とは閲覧中のネット物知り博士全員のお考えなんでしょうなあ・・・。しかしですなあ・・・其れをプログラムするのに、何日掛かるんかいナ?・・・。意外と作図に丸一日しか要しませんでしたなあ・・・。コンパスと定規とシャーペンだけなんだけど・・・。アナログってのも良いモンでっせ~・・・。
 
● タッタカタ~・・・タッタカタ~・・・糸鋸作業は楽しいなァ~♫♫~・・・って位に楽しまなきゃねエ~、こういった単純作業はやってられません。同じパーツの量産の切り出し程、神経を要するので・・・レーザーカット加工品に目覚めたモデラーさんには、面倒臭く見えてんだろうなあ・・・。本人は結構楽しんでるんだけどね~・・・。流石にレーザーでカルプ文字(発砲スチロールにアクリル板を貼り込んだ文字)は、切れんだろう・・・。溶けちまうしナ!・・・。でも糸鋸なら切れるんだなあ・・・。タッタカタ~・・・タッタカタ~・・・。
 
● 此方はダクトの加工・・・。流石にタッタカタ~・・・と軽快にルンルン気分では切り出せません・・・。積層合板と言えども3mmベニヤなので、スムーズに切り込まないと引っ掛かったら即!破損・・・。抜きの工程を間違えない様に慎重に・・・慎重に・・・。このミシン作業(糸鋸盤の別称)についての質問も多く・・・この様な椀抜き加工の裏技なんですが、中身を抜く前に外側のスロット溝を先に加工し。肉厚の幅が狭い部材の場合は、その溝に瞬間接着剤を染み込ませておくと椀抜き中に割れ難く成ります。ホント!釘の頭でさえ邪魔に成る細い部材の加工は、どっと疲れますよってに~・・・。
          
● 試作胴枠(上)と本番胴枠(下)を並べてみました。実際に組立てて色々と調べてみたんですが、基本的な構造には何も問題が無かったので本格的に本番仕様の胴枠を切り出した訳ですが・・・。今回に限らず毎度の事なんですが、モーターを前から入れるといった当工房の工作法にも、其れなりの泣き所が有りまして・・・。モーターから延びた太い動力線が意外と嵩張るんですなあ・・・。よって其れなりに配線の取り回しを容易にする為の、胴枠にちょっとした加工を施す必要が有ります。よって画像の左側の胴枠に見える左右非対称の窪みは、配線の為に加工してあります。中には組立て後に一部を切り落とす胴枠も含まれています。
 
● モーターを取り付ける胴枠とモーター本体を固定するアルミのホルダーの形紙です。胴枠はベニヤ二枚の積層板ですが、この十字型のホルダーはアルミ板の加工品です。何時もは単発機ばかりなので、一枚切り出せば良いんですが・・・今回は双発なので二枚・・・完全なる同寸法を切り出さなくてはなりません。流石に・・・アルミは・・・切り出すのに骨が要るんですわ~・・・。
          
● 本番用のプロップ型ポッドのトレースが完了しました。今回はベニヤリブの一部をバルサ材に交換して軽量化を実現します。扱い方によっては・・・全部の部材をバルサに変更しても好いかもしれませんね。ただし・・・扱うモデラーの操縦技術を限定してしまう可能性も有る・・・。よって今回は、この構成で組立てます。
  
● まあ・・・過去にも同じ様な構造は数多く作ってますので、全く持って初めての工作とも言えません。共通してんのは・・・全てが円形って事ぐらいかなあ・・・。応用例としては単発ジェットのEDF機の胴体内部の場合・・・主翼は中翼の場合が多いので、胴体から主翼へかけての大きなフィレットの枠材込みで作る場合も有るのだが、基本的には同じなんであまり造りに困った事は無いですなあ・・・。むしろ挑戦し甲斐のある構造と言えます。
 
● 十字のアルミマウントを作図しています。作業の中では・・・ある意味・・・一番ストレスの溜まる加工です。見た目の額面通りに作業が進みません・・・。糸鋸加工なんですが、金属専用の工業ダイヤモンド含有鋸刃でないと普通に切り抜けない位に硬いアルミ板なので、不注意による鋸刃の破損は・・・材料の切り間違いによる損失よりも痛手が大きい・・・。よって、金属板の糸鋸加工程、神経を使う作業は無いですなあ・・・。
          
● さあ!・・・余計なモンまで混じってますが(笑)・・・。一気に全部切り抜きましょうかね。まあ・・・ベニヤにバルサにアルミ板・・・鋸刃の交換だけでも時間が勿体ない・・・。一気に・・・って言っても、たっぷり一昼夜以上掛かる作業なんで・・・暫く更新はお預けですな!・・・。なるべく・・・なるべく・・・ダイヤモンドの鋸刃を折らない様に・・・ああ!緊張するううううう・・・。
 
● さあ!本番用(量産型)プロップ型のポッドの骨組みが完成しました。接着剤を入れたので・・・もうバラす事は出来ません・・・。主翼側のパイロンとの結合部も出来ましたので、今度は主翼側の加工です。ただですなあ・・・この主翼側のパイロンってのが貧弱なんですわねえ~・・・。このままでは吊下げられないので、補強しないとなあ・・・。
 
● 此方は試作型のポッドにDFユニットを組み込んでみました。意外とですねえ・・・このダクト前方の高さ3mmのフランジが、ダクトの形状に阿多してるんですなあ・・・。ホント・・・すんなりとは行かないですなあ・・・。このダクトをグルリと一周しているフランジは、ダクトの先端に嵌めるインレットカウルのストッパーなんですが、此れがダクト本体を素直に納められない原因にも成っとるんですなあ・・・。此れが無かったらすんなり納まるんだけどなあ・・・。ダクト本体の真円形状維持にも役立ってるので、ある意味無かったら困るしなあ・・・。意外とこのダクトユニット搭載のポッドの内部は、見た目以上に複雑に成ってます。
 
● 左側がプロップ用ポッドの吊り下げ状態・・・右側がDFユニット内蔵ポッドの吊り下げ状態・・・最終的にはこうなる予定なんですが、それにしても・・・このパイロン・・・貧弱ですなあ・・・。さあ!どう補強するか・・・。説明書さえあればなあ・・・ホント!恨み節みたいですが、販売元の管理人の悪知恵・・・頭に来るぜい!。
          
● 余計なモンを切り出してる最中なんですが・・・。記事をアップするとメールが殺到するのは何時もの事なんですけどねえ・・・。この木製のポッド型のダクトユニットについての問い合わせが多くて・・・。結論から申し上げれば、多分・・・ご質問の多くは、自作モデラーさんからだろうと推察しましたが、今の所は現在の製作依頼分で手が一杯の状況ですので、お受けする事は出来ません。取り敢えず・・・この機体は10月末までには仕上げる予定なので、その後であればご依頼のダクトをお造り出来るかと思いますが・・・今の所は・・・難しいとしか言えません。もし・・・期日は切らないと言うのであれば、簡単なイラストレベルの作図面等を送って頂ければ、後日返答いたします。
          
● プロップ型のモーター取り付け用プレートを加工しています。毎度の事ながら・・・アルミプレートの切り出しには熱い試練との戦いです・・・。熱伝導効率が大変良いのがアルミの性質・・・。指先でしっかり持ってのプレートの周囲抜きは、両面を3mmベニヤでコーティングしているとはいえ、そのベニヤの表面まで高熱に成るので熱くて熱くて、何度も機械を止めてのインターバルで、直径60mm程度のプレートを二枚抜くのに要した時間は三時間・・・。如何に縦加工のボール盤作業が楽か・・・思い知らされますなあ。熱さでアルミが指先で固定出来ないので、コンパネに固定・・・。作業は楽なんですがねえ・・・現在、夜中の10時・・・。ボール盤の重低音と皿取り工具のかん高い切削音が、煩いので完全に近所迷惑・・・。よって残りの作業は明日に持ち越しで~す!・・・。
          
● まあ・・・この程度まで皿ビスが沈んでくれれば、モーターシャフトの先端に付けるコレットとの干渉もありません。まだ未加工なんですが、中心の孔はモーターの出力シャフト用・・・Eリングで抜け止めしてあるので、このリングに干渉しない程度に9mm近い孔を開けます。周囲の四つの孔は、モーター本体のコイル冷却孔を塞がない様に直径5,5mmの孔を開けます。まあ!・・・穴だらけに成るプレートですね(笑)・・・。この直径60mmしかない十字型のプレート・・・毎度の事ですが・・・完成までには丸二日掛かるんですなあ・・・。
          
● モーター取り付け用のプレートが完成しました。ボール盤で出来た細かい傷やバイスで挟んでヤスリ掛けした時の傷やらを目立たなくする為に、サンドブラスターで傷を取りコンパウンドで磨きを掛けましたので・・・半艶で仕上がっています。形状は若干歪なんですが、各孔のセンター出しは終わってます。モーター本体の出力軸を固定する(Eリング)の支障を無くす為に、結局の所・・・中心の孔は9mmから11,5mmに変更しました。
          
● プレートの中心・・・出力軸の孔を開ける時に、ボール盤を使ってもズレる時はズレます(笑)・・・。よって一発で孔を開けずに・・・ワンサイズ小さめ(8mm程度)で下孔を開けると、そのズレ具合が解りますので・・・金属対応の組みヤスリ等で孔の修正を行ったら・・・最終的にはハンドリーマー等手回し工具で地道に孔を拡げた方が良いと思いますよ。
          
● DFユニットの本番部品の作図完了です・・・。一番下のベニヤリブなんですが、此れで一基分です。このベニヤを二枚重ねて糸鋸加工すると二基分に成るんですが、本日・・・九州を逸れた(其れでも昨日は終日の強風模様でした)台風19号がもたらす大荒れの屋外の騒がしさが無いので、糸鋸作業は明日朝までしばしのお休み・・・。不謹慎だとは承知なんですが、こうでもしないと作業が遅れます・・・。

● 作業が進むにつれ新たに露見する本機キット(MD-11)の粗・・・。やれやれ・・・主翼の後縁側・・・フラップと二分割エルロンのクリアランスもデタラメだと判明・・・。作動中の動きによっては、フラップと内側エルロンが干渉・・・。隙間は充分なんだが、貼り込んであるフィルムが充分貼り込めていない・・・。所謂、圧着不足・・・。主翼と動翼の一枚貼りは認めるが、小口の処理がいい加減・・・。「今!・・・入念なる検品をやってます!・・・。」ってか?・・・。何処を入念に検品してんねやろ・・・。 
● こんな初歩的な工作・・・まるでラジコンブーム真っ盛りの頃の、ネット物知り博士達の危ない飛行機みたい・・・。飛行会に間に合わせる為の付け焼刃みたいな好い加減さですなあ・・・。入念なる検品をしてます・・・って?・・・。フラップアップで引っ掛かって動かなくなりましたけど・・・販売元の管理人さん!・・・。此れが飛行中に起きたら・・・機体はスポイラー最大作動角で、真っ逆様に急降下!・・・。さて・・・空域の何処でこの状況が起きるのか・・・場合によっては自損事故・・・最悪お仲間を巻き込む物損事故・・・もしくは関係無い飛行場以外の一般市民を巻き込んだ人身事故も有り得るなあ・・・。重量5キロ以上なんでしょ?管理人さん!。何処を入念に検品してるんですか?・・・。

● EZ完成機を販売していた国内大手のOK模型ですが、同社の製品に上記の様な好い加減なフィル張りの機体って無かったでしょ?・・・。OK模型ではこういうフィルムの一体張りは、ご法度なんですなあ・・・。こういった好い加減な仕上がりに成るから。個人のモデラーがやる分には良いんですけどね?・・・。メーカーの販売品で、こういった手抜きは・・・検品ではねられます。OK模型のEZ製品で(主にグライダー)こんなフィルムヒンジを使う場合は、エルロン材は単体でフィルムを貼り込んで、専用の粘着テープでフィルムヒンジを貼ってたから、画像みたいな不具合は起きませんでした。そういう工作手順をパートのおばちゃんだって知っていたんだから・・・。
          
● 入念なる検品!・・・っていうのは、こういった細かい部分を検品して下さいね?・・・販売元の管理人さん!・・・。作動角最大限に動翼を動かしてみて、フィルム等の干渉音がしたら・・・必ず何処かでロックして動かなくなる事態が発生します。まあ・・・この工作手順を解説するとすれば・・・動翼に成る部材の木口を其々最初に貼り込んでから、主翼を貼った余りの端のフィルムで動翼を貼り込み・・・カッターナイフで小分けに切り込みを入れただけ・・・。適当にアイロンで押さえて・・・って完全なる熱源不足・・・。

● この張り込んであるフィルムなんだが・・・コシの強い厚手のタイプ・・・。中華製の飛行機に見られる安くて経年劣化し易いと評判のタイプですなあ・・・。日本国内のモデラーも、安いから一度は使うんだが・・・二度と手を出さないって曰く付きのフィルムなんですなあ・・・。まあ・・・このフィルムは、こんな細かい場所には対応出来んのですよ・・・コシが強過ぎて・・・。だから小口の端っこの処理が甘くなる・・・。此れでもなァ・・・貼り込む前に、もう一工夫・・・。小口の周囲にクリアラッカーを刷毛塗りしとけば、こういう事態は避けられるんだが・・・。此れが!入念なる検品中の補修作業だ!管理人さん!・・・。アンタが補修すべき作業って事!・不特定多数のモデラーに販売するネットショップの務めだって事だ!。これぐらいの補修はやってくれよ・・・7万円の高級機なんだし。
          
● ちゃんと指定通りにベニヤカンザシにエポキシをたっぷり塗り込んで、左右の主翼を結合したのに・・・。飛行中にバンザイしちゃいましたああああ!・・・ってのが、中華製完成機の神話だ!(笑)・・・。原因は此処にも有ったなあ・・・。画像の主翼内部に見えるのは、薄~い肉厚のグラスのパイプ・・・。此れがですなあ・・・見れば誰でもお解かりか?・・・。接着されておりません・・・。なんでカンザシの丸棒の鋼材を突っ込んだら、カタカタ動くんか?・・・と調べてみたら、この二番リブとグラス製パイプの接触面が動いとりました(笑)・・・。まあ・・・ね!・・・本機は軽減孔のお陰で目視で発見出来たんだが・・・販売元の管理人さんは見落としたんだなあ・・・。「いえ!知ってましたよ!。そんな補強位・・・購入した人がやるべきですよおおおお!。」って、ラジコン初心者には気づかないって!・・・。まあ・・・こんなセリフが聞こえて来そうだなあ・・・。今回は気づけて良かったですなあ・・・。空中分解する前に発見できたし・・・。この主翼は分割式だから余計に重要視する箇所でもある・・・。入念なる検品!ってのは、こういった重要な箇所を見るべきですよ?・・・skyliner38の管理人さん!・・・。     (Part-3に続く)