Swaissair(MD-11) (出所不明の中華製)販売元(netshop=skyliner38)Part-4
          
● あまりにも酷い状況なので・・・根本から修復すべく、フィルムを全部剥がしました。残った糊分は全て削ぎ落とさなければ修復には至りません。多分・・・中華製の完成機を自分で確認したいなら、迷わずカバーリングフィルムを剥がして修復する事をお勧めしたい・・・。するとですなあ・・・色んな手抜き箇所が見つかったりするんですよ(笑)・・・。其れが原因で空中分解する様な手抜き具合が・・・。当工房が生地完成までしかやらない理由がお解かりですか?・・・。此れが理由です。
          
● フィルムを剥がして見える事・・・。この歪に歪んだレーザーカットのミシン目・・・。国産品じゃ絶対にお目に掛かれないカットラインでっせ!まあ・・・芸術品とも言えるかなあ(笑)・・・。此れから見える中国の模型工房の事情・・・。レーザー加工機が最悪状態って事ですねん!・・・。レーザーの照射ノズルは正常なんだが、此れを移動するプロッター本体が既にガタガタ・・・。移動ベルトもモーターもベアリングも、多分整備してませんなあ・・・。ベルトは伸び切り・・・モーターシャフトはすり減り・・・ベアリングは摩耗しているので、プロッターが真っ直ぐ走らない・・・。ガタが出てるから綺麗にレーザーのカットラインがのた打ち回っとるんですがね・・・。まるで最初からプログラムしてあるみたいな規則正しいのた打ち具合でしょ!・・・。
          
● 此方は主翼の中央部・・・。貼り込んでるバルサのリブの厚みが歪でしょ?・・・。何でこうなったのか・・・。カンザシを刺したら後縁側に大きく隙間が出ちゃいましたあ~・・・。しも~たなあ・・・。リブ組間違ってしもうてるやん!・・・これじゃ製品に成らんでえ・・・。まあ!フィルム貼って隠れよるし、バルサのリブ貼って切り直そか!ってのが見え見えだぜい!。そんなん直ぐバレるやろ!「うわああ!何でバレたん?・・・。」・・・。
 
● 肉抜き孔開けてるやんか!・・・。フィルム貼って誤魔化したって丸見えやろ!・・・。業界人なら直ぐ気づいてまうでえ~。だからグラスのカンザシ挿入のガイドパイプが、ベニヤの木口迄無いのかって事に・・・。何故だろう・・・って業界人が勘ぐれば・・・結果は其れしか考えられんしなあ・・・。ホント!好い加減な工作ですなあ・・・。
          
● フィルムを剥がして解る好い加減な工作・・・此処にも有るぜい!・・・。定規をあてた主翼の後縁側・・・翼端側で約4mmの隙間が出ました。この状況とは・・・後縁が外側に湾曲してる状態です。此れはセンターヒンジでは誤魔化しきれません。動かす度にギクシャクするからですねん・・・。で!フィルムを使ったトップヒンジにするんですが、後縁側が湾曲してるんでアップ操作はスムーズなんですが、ダウン操作は殆ど動翼が下がらない・・・。おい!此れはエルロンであって・・・スポイラーじゃねえんだぞ!。
          
● 此れ見りゃ一発でバレるがな!・・・。おい!skyliner38の管理人!・・・入念なる検品してるんだろ?・・・。此れ!どう検品したんだ?・・・此れを良品として扱っとるんか?・・・。アンタの検品のレベルって何処にあんねん!・・・。EDFのプロショップです!って雰囲気で店出すんだったら、もっと検品のレベルを上げろ!・・・。修復する身にも成れってんだ!・・・。ああ!頭に来るぜい!。
 
● さて・・・取り敢えずフィルム貼り込み前の状態にまで戻しました・・・。まあ・・・小さい画像なんで、普通の生地完成状態の綺麗な状態に見えますわねえ(笑)・・・。しかしですなあ・・・接近して舐める様に観てみると・・・おいおい!って言いたくなる程の好い加減な造りが次々と露見するんですなあ・・・。ホント!中華製ってこの程度なんかあ?・・・って言いたくなるレベルです。ざっと一見しただけで・・・修復箇所が50カ所以上・・・。此れが自分で作ってしまった粗悪品なら、誤魔化す前に全体重掛けて踏み割ってる所なんですが・・・此れはお客様の機体・・・。ぐっと堪えて記事を書きつつ・・・修復して行きます。

● 長年飛ばし続けてくたびれたし・・・そろそろ引退させてメカ外して、天井から吊るしてインテリアにしようかなあ・・・って類のレストアを依頼される事は多いんですが、新品で購入した・・・でも自分じゃ組めないってレベルの初心者さんの場合・・・当工房を頼るモデラーも多いんですが、この機体は新品なのにレストアしなきゃ組めないし飛ばせないってのが信じられない位の粗悪な造りに・・・内心呆れとるし、こういう機体を個人輸入して高価で販売するネットショップの管理人の方針が気に入らねえ・・・。

● 当ホームページを閲覧中のモデラーさんで・・・この機体販売を扱ったネットショップをご存知の方・・・。当ページを教えてくれても好いですよ・・・。入念なる検品してから高価な値段を付けて販売した本機の真の実態を、全部曝け出している記事なんで・・・。今後の入念なる検品に活かして欲しくて・・・敢えて辛口で記事を書いてるんだから・・・。

● 当ホームページは中国の今現在・・・選抜で残って頑張ってる大手メーカーの開発部も観てるってメールが多数届いています。今回扱ってる機体は中国製品・・・。何処のメーカーにしたって、この機体は自社で検品したって不良品のレベルだから、市場には出回らない廃棄処分品の筈・・・。今の中国の大手の模型メーカーは、此処までレベルが向上してるって事です。本機のパーツのセット内容から見て・・・このレベルは約10年近く前・・・平成中期のラジコンブームの最中に作られた模型だろうと、中国のラジコンパーツメーカーさんは言ってます・・・。じゃあ・・・何でこんな粗悪なキットが出回っちまったのか・・・。多分ですなあ・・・返品やら検品ではねられた模型ってのは、メーカーの自社倉庫の奥で廃棄処分を待つ身・・・って事です・・・。でも・・・ブームが一段落した現在・・・この廃棄処分品でもネットで売れば金に変わるので・・・社員の誰かが貰って自宅に持って帰り、個人の所有物としてネットオークションに出したら・・・イマイチ値段は高価に成らずとも、タダで仕入れた品物だから痛みが無い・・・。購入したのが上記のネットショップの管理人さん・・・。フィルムでボロ隠ししてたって、EDFのプロショップが本物なら・・・目利きは出来てる筈なんだが・・・。此処までの粗悪品だったとは・・・。

● さて!・・・この記事を閲覧中の中国の大手メーカーさん・・・。今頃・・・躍起に成って不良品を流出させた社員の魔女狩り・・・おっ始めてるんじゃないかあ?・・・とは、中国のパーツメーカーのお仲間さんのお言葉・・・。ただでさえ・・・輸出に関する関税問題で、中国の中小企業の下請け工場は悲鳴を挙げてるのに、こういった不良品を流出させられたら・・・巨大な国内のネット環境で、大バッシングされて倒産騒ぎに追い込まれる危険性も彼らは持っている・・・。流出させてしまった粗悪品を、幾ら性能が大変良い飛行機です!・・・なんて嘘っぱち・・・書けないでしょうが・・・。でも・・・運悪く・・・そういう不良品を掴まされた世界中のモデラーさんの修復の助けに成る様にこの記事を書いてるんだから・・・。ただなあ・・・今回の本機の製作を依頼して来たのは近畿地方にお住いのモデラーさん・・・。味噌カツ県・じゃんだらりん市・・・って言えばピンと来るモデラーさんも多いでしょう・・・。ところが、台湾とベトナムのモデラーさんも同型と思われる機体をお持ちの様子・・・。問題は此処からなんだが、パーツが全品揃っていても、組み立て説明書が付属していても組めないってどういう事なんだあ?・・・って類のキットを現在組み立て中の当工房です(笑)・・・。
 
● まずはフラップが此れ以上下がらない原因の一つが此処!・・・。下げる為のヒンジラインが一部曲がっとるぜい!・・・。これじゃあねえ・・・動かないなあ・・・。此れがEDF搭載の高速ジェット戦闘機なら、この舵角は動き過ぎだから此れでも良いんだが・・・。本機はジェット風旅客機の模型・・・。大きくフレアを掛けて減速しないと安全に着陸出来ないので、もちっとフラップは下がらないと必要な高迎角着陸は不可能です。因みに着陸時に、モーターカットで進入してフラップ全開しているモデラーさん・・・。グラリトと機体が傾いてエルロン操作の当て舵空しく・・・機体が翼端から墜落した経験はありませんか?・・・。フラップを使って着陸させる時は、必ず推力装置を起動させて進入しましょう・・・。推力無しでのフラップ使用は減速して高迎角状態に成ったら・・・既に揚力を失った失速状態ですので、エルロンの利きは大変鈍いです。必ず推力装置は起動させたまま着陸させましょう・・・。実機の離着陸の基本って・・・搭載推力装置で得られる速度のみで離陸も着陸も出来るんですよ。操縦桿を使う離着陸ってのは、もう滑走路が無いぞ!って時に、操縦桿を引くんだから・・・(笑)・・・。よってフラップが下がってる状態でも、推力が残ってれば大減速が可能に成って安全な着陸が出来るってのは、実機も模型機も同じだって事です。
 
● フラップが下がらない原因は他にも有る・・・。段差が付いてたり・・・アール状に成ってたりすると、フィルムによるトップヒンジなんだから、こんな段差や突起が邪魔して物理的に下げられない訳ですよ・・・。ネットショップの管理人さんの入念なる検品してから販売するって方針に・・・疑問を持ったのはこういう好い加減な工作を無視してるから・・・なんです!。おまけにこのフラップ材・・・反り返ってるでしょ?・・・。此れでは動きがギクシャクして当たり前・・・。センターヒンジで板ヒンジを直線上で埋め込んだにも関わらず・・・動きがギクシャクする時って・・・主翼の後縁が反って湾曲してるのに気づかず板ヒンジを埋め込んだ場合にも・・・ヒンジラインがカーブしてるので動きがギクシャクします。如何なる動翼でもヒンジラインは、限りなく直線で作るってのが原則ですよ。其れはフィルムヒンジも同じです。
 
● skyliner38の管理人さん・・・よくもまあ、こんな反り返った翼端側の前縁と後縁が、エルロン動翼が満足に動かないのを無視して検品してますなんて言えたもんだなあ・・・。多分ですなあ・・・。こんな歪な構造にしちゃったのは、販売したメーカーの下請け業者の下請けさん・・・。所謂、家庭内手工業のパートのおばちゃんでしょうなあ・・・。下請けさんから仕事を貰ったが、タカが模型じゃないか!って感覚だから、こういった不良品を連発してしまいます。後縁側が湾曲して成形しちゃったのに気づいたおばちゃん・・・。翼端のベニヤリブを後縁基準で貼りこんだら、前縁が足りない事に気づいて初めて後縁が湾曲してるのを知りました。要するに80mmの翼弦が必要なベニヤ材なのに・・・前縁側が4mm足りなかった訳ですなあ・・・。其処で誤魔化す目的で追加の前縁を適当な長さで貼り込んで成形しました・・・。フィルム貼ったらバレないだろうと思って、下請けさんに持って行ってもバレませんでした。良品だろうと信じた下請けさん・・・検品もしないでフィルム職人のパートのおばちゃんが全面張りしたんですが、メーカーに納品した際・・・検品中にバレちゃった・・・。よってこの主翼は不良品だから倉庫にて長い眠りに着く筈だった・・・のに、10年以上経って何の因果か知らないが・・・流出しちゃったんですなあ・・・。ってのが真相でしょう・・・。

● よって修正するには前縁の余計な貼り込み分を除去すれば直線に戻せます。ただし!此れでは翼端の翼弦80mmには届かない・・・。今度は後縁側に4mmの板材を貼り込まないと寸法が足りません。ところが・・・今度はテーパー比が狂ってしまう・・・。よってこの延長して貼り付けた板材を、テーパー比に合わせて斜めに削らないと正規な主翼の表面形には戻せないんですなあ・・・。ホント!孫請けのパートのおばちゃんの失態を、当工房が尻拭いしてる状態なんですよ・・・。10年前の中国のおばちゃんの失態を・・・。販売元の管理人さんが気付いてくれて、販売なんかしなけりゃなあ・・・。購入したEDF初心者のモデラーさんが、馬鹿見なくて済んだのに・・・。不良品を高額で買わされて・・・今度は自分で組めないから当工房に依頼して来て、更に製作費を払わされる・・・。当工房だって無料奉仕のボランティァじゃ無いんだけど・・・こんな不良品を販売するネットショップ自体が気に入らないし、過去のラジコンブーム真っ盛りに横行した、本業持ちのモデラ―の副業的小遣い稼ぎの生き残りかと思うと、更に腹が立つ・・・。老舗の模型屋のオヤジなら・・・こんな不良品は販売しないし・・・ラジコン初心者には絶対に勧めませんしね。
 
● 右側の主翼のフラップ部分は、主翼の上面が反り返ってます。此処を直線に戻すのは周りを全体的に削ってしまったら、薄いプランクシートが更に薄くなって、最悪中身が露出するので出来ません・・・。よって全体的な主翼の形状を観ながら、凹んでる所を嵩増しして直線に成るまでひたすらサンディング・・・。主翼の下面は出っ張って反り返ってるのと同じだから、直線に戻るまで全体的にサンディングします・・・。

● 今までの記載で・・・このネットショップの管理人さんの素性が見えて来たモデラーも多いかと・・・。この管理人さんは、根っからのラジコンフリーク(お人好しのラジコン馬鹿)じゃ無いですなあ・・・。お馬鹿さんな管理人だったら、こんな不良品を販売するのはプライドが許さないので絶対にやりません!・・・。お馬鹿さんじゃ無いから、販売しちゃうんですよねえ・・・。口が上手いからねえ・・・このショップの管理人さん・・・。目を惹くような商品の販売には、今回の様な裏が有る・・・と疑って品定めをした方が、泣き寝入りする様な事態には成らない様な気がしますなあ・・・。
          
● 一応サンディングしたんですが、まだ納得行く仕上がりじゃ無いんで・・・もちっと削る予定・・・。あまりにも薄く成ると剥がれる危険性も有るので、シャブシャブ(低粘度)の瞬間接着剤を染み込ませながら、硬化させてから更に番数の細かいサンドペーパーでサンディングします。この機体のプランクシートなんだが・・・本来ならば細かく粉砕してバルサの粉が主成分のパテに成りそうな、フカフカのレベルのソフトなバルサです。こんなの本来ならばプランクシートに使っちゃ駄目なんですが、中華製なら当たり前・・・。だから弱いし・・・湿気に直ぐ反応して膨らむから反り易い・・・。ホント!禁断の領域なんですよねえ・・・。ヨーロッパの模型メーカーでも使わないよ・・・こんなフカフカのバルサシート・・・。

● 中華製のバルサシートを多数扱うネットショップによれば・・・国産よりも遥かに安く輸入できるので、利ザヤの幅が大きくぼろ儲けなんだとか・・・。ただ・・・キルンドライ処理してないから、お店のエアコンを細かく調整しないと直ぐに反り返るんだそうな・・・。木村バルサのシートって、その辺が優れてるんだよなあ・・・。多分創業は俺が生まれる前からだろうから、その信頼性は国内のバルサキットメーカーからは絶大・・・。
          
● 此方は左側の主翼・・・。フラップ位置の後縁の厚みは15mmと15,5mm・・・。なんでこんなに左右の翼で厚みが違うのか・・・。その原因を知ったらモデラーは、自分の持ってる組み立て前の中華製の飛行機の主翼を、肉抜き孔から覗いてみな?・・・。二番リブが浮いてプランクシートと接着されてなかったら、こう成るから・・・。其れって不良品のレベルだから、販売店に返品できるならそうして下さい・・・。オークションで値踏みしながら購入したんなら、出品者はノークレームを主張して来るから・・・諦めましょう。当工房でも修復は難しい・・・。
          
● 後縁の厚みの違いは此処に有る・・・。其れに気づかず左右の主翼を繋いで初飛行・・・。アクロバット飛行前に、まずはセオリー・・・。水平飛行で何故か右に傾くぞ?・・・。トリムで調整・・・。おっと良くなった…って思って、さあ!着陸ってスロットルを絞ったら・・・また右に傾いた・・・。根本的に右の主翼が厚いからですよ。プランクシートが浮いてる分、翼の厚みが左右で違うのでクセが出ます。こういった細かい空力まで、中国の下請けのパートのおばちゃんには解らないんだってえ~・・・。まあ・・・そういう人に作らせちゃ駄目なんですよねえ・・・。安かろう中華製のラジコン機は、悪かろう・・・も混じってるのでご注意くださいね。ただし・・・最近の飛行機では余りお目に掛かりませんが、もし見つかったら・・・それは、日本国内の過去のラジコンブーム真っ盛りの時代に作られた、不良品が流出しちゃった本来は廃棄処分の粗悪品だったって事・・・。中国のメーカーさんを疑っちゃ駄目だよ・・・。流出させたのは、多分・・・メーカーの社員のお小遣い稼ぎだから・・・。メーカーの社長や役員諸氏は知らない筈だから・・・。まあ・・・日本国内でも昭和のラジコンブームの時、問屋がよく似た悪さをしてたらしい・・・しね。
 
● 此れは右側の主翼です。前縁の歪な湾曲を修正したので、本来の翼弦に戻す為に2mmのバルサを2枚積層で貼り込んでます。ただ・・・このままではテーパー比が狂うので、画像で観える定規の細い縁の分だけ削って元のテーパー比に戻さなければなりません。この二層目のバルサシートのみタイトボンドを使ったので・・・乾燥するのに木工白ボンドの10倍近い時間を要してます。
          
● 此方は左側の主翼です・・・。画像に見える外面パッチを貼り込んでるって事は、カモメ君の翼みたいに垂れ下がってるって事ですねん・・・。やれやれ・・・ほぼ・・・諦めの心境だったんですが、明らかな無茶苦茶なんですが救世主的な構造の不備のお陰で、この修復が可能に成りました。この右側の主翼の上面に貼ってあるプランクシートなんですが、メインスパーよりも前方は2mmバルサなんですが、何故か後縁から見える厚みは3mm近く有ります・・・???。よって・・・主翼の上面は思いっ切り削れます(笑)・・・。

● 多分・・・セオリー通りなら、こういった幅の広いプランクシートを作る場合は、角材を指定の角度で貼り合わせた状態で帯鋸を通します。問題は此処からなんですが・・・帯鋸を通しただけでは、バルサシートの表面は両面ともササクレ立っているので、此れを製材しなければプランクシートに使えないんです。よってサンディングマシンに通して、シートの両面を滑らかに製材します。

● この幅広のシートを作る技術は、多分・・・加藤無線(MK)の技術が流出したものと思われるんですが、(MK)の幅広シートの場合は、メインスパーよりも前方をハード寄りのメディアムバルサ・・・後方をソフト寄りのメディアムバルサとして重量配分を盛り込みながら構成されています。同社のキット製造部門で稼働する幅広シートを、全面正確な厚みで製材出来るサンディングマシンが有ったから可能だったんですが・・・。この中華製のシートは、多分・・・同型のサンディングマシンだとは思われますが、サンドペーパー自体が片減りしてたか・・・ベルトコンベアの定盤面とサンダー自体が平行配置でない場合・・・こんな歪なシートの仕上がりに成ります。キット製造の肝になる加工工具は、このサンディングマシンと昇降盤って言われる位に完全に動けば正確なキットが出来る!・・・って業界では言われています。

● 中国のキットメーカーさんも、長い歴史を刻んで現在まで来ました・・・。キット製造やレーザー加工用のバルサシートにも、その正確な加工の足跡が見て取れます。此処が中国の模型業界の明暗を分けた所でしょうなあ…。生き残れたか・・・撤退するか・・・の境界線ですね。このキットが製造されてた10年近く前だったら・・・まだまだ中国の模型業界は黎明期・・・。テキトーに作る工場やメーカーは、返品の嵐・・・。その時代から、意識改革を起こしたメーカーだけが、現在も生き残っている模型メーカーって事ですよ。日本国内だって同じ黎明期を通過しています。時代の流れでスケベ心に手を出したメーカーさんは、撤退しましたしね・・・。でも表面上撤退したらしい加藤無線なんですが、業務内容と社名を変えて生き残ってるとの噂です。私にキットの加工という高等技術を授けてくれたメーカーなんだもの・・・生き残ってて欲しいですよ・・・ねえ!・・・。

● 加藤無線の高等技術が、世界中の彼方此方に流出してるって事は其れだけ優れてるからです。四国のフライトホビーの油谷氏だって、元は加藤無線のキット製造部だった歴史がありますし・・・。ラジコンブーム真っ盛りの過去の時代に、飛行場に必ず一人は居たネット物知り博士なんですが、モデラーさんの自作飛行機を見て何処何処のページの管理人さんの真似だ!って言い切ってたんですが・・・。此れは大変失礼な言動です。博士の持参したセロテープグルグル巻きのファンフライだって、誰かの真似でしょうし・・・。日本の模型業界に君臨する歴代の日本チャンピオン・世界チャンピオンだって、最初は初心者です。誰かの真似からスタートします。其処から・・・自分のオリジナルスタイルを模索しながら見つけて行けば良いのです。初心者さんは、どんどん上級者の優れた技術を真似して下さいね。知識は自ずと同調して行きますから・・・。決して!知識先行型で技術の伴わないネット物知り博士だけには成らない様に・・・。飛行場の昭和の大御所に嫌われますよ?・・・。(Part-5に続く