Swaissair(MD-11)(出所不明の中華製)販売元(netshop=skyliner38) Part-41
          
● PVC樹脂の角材(10×12mm)からメインストラットギヤのガニ股矯正用のカイモノを切り出しました。この状態で長さが40mm・・・高さ12mm・・・左の奥行き6mm・・・右の奥行き2mmです。プランクシートの厚みが部分的に2mmなので、プランクシート分を嵩上げして寸法を決めました。
 
● PVC樹脂の特性は熱には非常に弱いデメリットが有るんですが・・・、ナイロン樹脂の部類では加工し易く、ある程度の硬度が有り・・・クッション性も良い。其れでいて大して重くない・・・。模型飛行機のパーツとして充分使える材質です。昭和のラジコン創生を生きて来たジェダイマスターの古株モデラーさんなら、パーツのオリエントってメーカーをご存知かと・・・。OK模型の初期型ARFの時代から、ノーズストラットギヤのステアリング・ホーンとして使われて来た材質って言った方が解り易いですね!・・・。
          
● プランクシートからはみ出た取り付けに成ったのはご容赦・・・。聊か・・・素人の造りでは有るんだが・・・プランクシートとツライチにするんなら、このヘンテコリンなリトラクトユニット改造型固定脚のビス止め付近のブラケット自体をテーパーの厚みにして、主翼内部のベニヤの台座から嵩を下げないとツライチには出来ないのですよ。その為には、本機の主翼を最初から其れ専用に組み直さなければ成らない・・・。其れだけじゃ無いですぜい!・・・このヘンテコユニット自体も作り直さなければならなくなる・・・。中華のメーカーに、特注させますかね?・・・。作ってくれんやろ!・・・。
 
● 細かい修正なんですがねえ・・・。こんなの無視して良いだろうに・・・中華製なんだから・・・。でも良いんだろうけど、其れは本機のオーナーさんじゃ無いから言える事・・・。他人の飛行機だから言えるんですよ。此れが自分の飛行機だったら・・・そのガニ股が原因で主脚が折れたら・・・。最初に恨む相手は誰なのか?・・・。修正をしなかった製作代行人なのか?・・・販売した模型店なのか?・・・機体を作った中華の職人なのか?・・・誰でも良いんですよ!・・・。一番文句を言い易い関係者なら・・・。現にお金を払ったオーナーさんなんだから・・・。正当な行為・・・。だから修正してます。再三記載してる事ですが・・・メーカーが手を抜くと、お客が苦労する・・・の図式。本機の場合は、製作代行している当工房です。だから文句が言えるのだあああああ!・・・。依頼主さんの代弁だぞォ~・・・。38親分!被害者ヅラしてんじゃねえぞ!・・・。
          
● 画像がピンボケですが・・・、可動体ユニット自体が歪んでたんですなあ・・・。此れ!・・・インジェクションの金型自体の精度が良くない・・・。この金型を使うインジェクション成型なんですが、形状を組み込んだ金型を専用の重機にセットして・・・オス型メス型を合体!・・・この際、溶剤を注入する入り口と空気を排出する出口の二カ所だけだから、金型の空間全体に溶剤が行き渡り・・・部品が成形されます。ところが画像の部品の場合は、上下に貫通孔が有るので金型のオス型とメス型が合体した後で、金型の外側からピンを差し込んで溶剤を流します・・・。このピンの貫通孔自体が歪んで加工されているので、抽出された成形品のシャフトが真っ直ぐ入らない・・・。此れって部品が悪い以前に金型本体が悪い・・・。って事は、何百万個の不良リトラクトユニットが、良品としてキットにセットされてるのか・・・。
 
● 38親分の入念なる検品!・・・の嘘が此処にも有る・・・。スケールチックなメインストラットギヤへと繋がる、この重要な焼入りシャフト自体がこのリトラクトユニットに内蔵されるストッパーの孔に入らない・・・。この部品・・・両方とも焼入りの部品・・・。ハイスのドリルでは開かないのだ・・・。一本数千円の超硬刃ドリルでしか開けられない・・・。で!使うのを辞めた!38親分の検品の果ての良品が此の為体だしね・・・。ただ!・・・このシャフト自体が短い事が判明・・・。本機専用のリトラクトユニットは、本体側にこのシャフトの代わりと成る部品が付いているので、脚が出るとユニットから数センチは嵩が出る・・・。この樹脂製の代用ユニットには其れが無い・・・。結局使えないのですよ。38親分は・・・使えないユニットをキットに入れたって事に成るんですなあ・・・。ね?・・・入念なる検品!なんかやってない証拠です。検品してれば使えないって解った筈だから、何かの代案を考えた筈・・・。ウソは直ぐにバレるんだぜい?・・・親分!(笑)・・・。
          
● 中華の汎用性・・・この樹脂製のユニット・・・聊か無理が在りますなあ・・・。ステアリング機能が必要なノーズストラットギヤも、左右に対称が必要なメインストラットギヤも・・・全部ワンメイクで造ろうとしたからこんなへんてこりんな不良ユニットに成っちまうんだぜい。国産メーカーのリトラクトユニット・・・見れば解るでしょうが!・・・。ノーズギヤは専用・・・メインギヤも専用・・・。何でもかんでも簡単に!・・・が!、こういう不良品を生み出すんだぜい!。この可動体ユニット・・・改造しないと使えませんでした。
 
● まずは可動体の余計な部分を取り去ります・・・。鋸刃で落とした部分は、ステアリング機能を可能にしたサーボブラケットを差し込むスライド溝なんですが、此れが邪魔するので上部に袋ナットが着けられません・・・。焼入りシャフトの特注品に数万円分依頼主に負担させる事も出来ないので、此処は代用品で・・・。
          
● シャフトの代わりに4mmのステンレス製寸切りネジを使用・・・。可動体内部の大きい角孔にはストッパーが入るのは、最初の想定なんだが・・・この上部の小さい角孔にも貫通孔の開いた四角い金属プレートが、本来なら付属していた筈なんだが・・・38親分!別売りパーツにしたら駄目なんだぞ!・・・。此れを入れなきゃメインギヤのシャフトは安定しないんだぞ!・・・。って訴えても意味が無いので・・・諦めましょう。38親分自身が、引込脚の内部構造部品の重要性に気づいて無いんだから・・・。よって何かで代用を・・・。空間は4mmなので、0,8mmの3,5mmビス用のワッシャを4mmに開け直して、5枚重ねて挿入・・・。下側のストッパー側にも若干の遊びが残ったので、此方は4mmビス用のワッシャの外周をヤスリで落として挿入・・・。

● 此れを上下のナットで締めあげれば固定は完了なんだが・・・。隙間には二液混ぜ混ぜの30分硬化のエポキシを盛り付けて、ヒートガンで液状にしてから隙間無く充填しますかね。でも!・・・ステンの寸切りネジは廻せば抜けるし・・・。取り敢えず・・・メインギヤのユニットは、この構造でテストしてみましょう・・・。って!此れしか方法が無いんだって(笑)・・・。後は嵩を上げる為の延長シャフトの工作・・・。ちと!手間が掛かるんだが・・・製作の為の工賃が大幅に増えるだけで、材料費は殆ど掛からない・・・。もう!私自身の脳みそ自体が麻痺しとります!。早く・・・この飛行機を完成させて楽に成りたい・・・。ネコバスさん曰く・・・「お前!この飛行機製作が終わったら、ポックリ逝くんじゃねえか?・・・。」・・・だそうです(笑)・・・。
 
● 嵩上げ寸法は40mmに決定しました。さあ!ステンレスの寸切りシャフトをダイヤモンドカッターでぶった切りましょうかね!・・・。玄関先での作業なんだが・・・本来は外でやる作業ですよ。火花出るし・・・。ところが本日朝から大荒れの天気・・・。夜半からは霙になり・・・深夜は雪が激しく降る・・・との予報・・・。東北福島の除染現場から持ち帰ったスニーカーに取り付けられるスパイクも有るし・・・東北のホームセンターで購入したママダンプも有るし・・・雪掻き準備も万端!。さあ!何台の車が法面から脱輪して来て道を塞ぐのか・・・。其れよりも・・・坂道登れない車の方が多いだろう・・・。地元人はアイスバーンの怖さを知らないし・・・。
 
● PVC樹脂の角材を加工してスリーブを作ります。此のスリーブ・・・馬鹿穴(貫通孔)じゃないんです・・・。ボール盤で孔を開けて、4mmのタップを切ってねじ山が着けて有るんです。だから捻じ込まないと刺さらないんですなあ・・・。貫通孔で刺し込んじまったら、外部のアルミパイプが安定しないんですなあ・・・。だから作るのが面倒臭い・・・。時間掛るよォ~・・・この作業・・・。
 
● バイスに固定して四角断面から角を落として八角断面へ・・・。其の方が俄然削り易いですから・・・。4mmの長ビスを捻じ込んでナットでしっかりと固定します。見た目は何かの研磨工具みたいですが・・・此れは研磨される側・・・。PVC樹脂だから可能に成ったスリーブ造り・・・金属だったらこの加工は出来ませんな!・・・。
 
● ボール盤のスピンドルに固定して・・・。削る要領ですが・・・サンドホルダーは圧着しては成りませぬ・・・。PVC樹脂なので摩擦熱が限度を超えると樹脂が溶けて、やたらとホルダーに噛みつき削り難く成るんですなあ・・・。スムーズに削るコツは、サンドホルダーを軽く当てるだけ・・・。粗目のサンドペーパーなので熱を加えなければ綺麗に削れますよ。それと!ホルダーは必ずボール盤の定盤から垂直に成るホルダーを使いましょう・・・。
 
● 此処から先は微調整ゾーン・・・。サンドホルダーから組みヤスリの平ヤスリに替えて、更にスリーブ表面を滑らかに仕上げて行きます。時々アルミパイプを被せてクリアランスを観て・・・パイプに若干抵抗は有るが、力を加えれば入らない事は無い!・・・って位に調節・・・。このワンセットのこの部品を作るまでが面倒臭いんですわァ・・・。たっぷり一昼夜掛かってるし・・・。見た目・・・何となく良い感じでしょう・・・。でも見た目だけですけどね・・・。単に支柱を太らせただけの加工なんですが、捻じ込まないと刺し込めない!って所が重要なんですなあ・・・。パイプと内部のスリーブは接着する!・・・が前提なんですが、リトラクト本体に圧着させる事で延長した支柱を丈夫にします。
 
● EDF仕様だと脚が長く見えてしまうんですが・・・、セミスケール設定のターボプロップ仕様だと地面から25~30mm程度に成るのでダイヤ(直径)が8インチのプロペラでも大丈夫みたいですなあ・・・。このDFポッドはOK模型の4セル仕様なんですが、同じ4セルなら・・・レシプロ設定の4セル・ツインの方がパワーは有りますからね。飛行中にプロペラは見えないし(笑)・・・。
 
● 異様な長さのメインストラットギヤですなあ・・・。まあ!・・・ハードな着陸では折れる可能性が大きいですなあ・・・。依頼者さんはEDFの初心者さん・・・。非力なEDFは初心者のバッタ打ちの操縦では、失速して墜落のパターンが大きいですなあ・・・。其の点レシプロ設定なら、左右のペラが大直径で正転と逆転する事で、反トルクを打ち消すのでモーター出力と回転数が同調すれば大変飛ばし易く成るでしょうし・・・。その為にはこの脚の長さが必要なんですけどね・・・。

● さて!・・・お次はノーズ側のストラットギヤ・・・。此方の延長嵩上げはちと厄介・・・。ステアリング機能が必要なので、4mm
の寸切りネジが使えません・・・。案は一応有るんですが・・・此方は前部胴体の取り付け部が好い加減だからなあ・・・。内部胴枠と台座が傾いて接着されているので、多分!・・・純正の電動リトラクトでさえ、胴体の内部台座を修復しないと取付は不可能でしょう・・・。ならば改造出来るこの代用リトラクト型固定脚ユニットの方が、幾分取り付けは楽かなア・・・。(Part-42に続く)