ANTARES Ⅰ型 (No-19) 山本昇氏オリジナル設定機 Part-13
 
● 胴体と主翼下面の翼型の隙間を埋める部材を作ります。主翼前縁側の3番胴枠は一部アール面に成っていますので、2mmのバルサシートの片面に水分を霧吹きして膨張させ、フィルムの芯棒に輪ゴムを使って巻き付けて、乾燥するまで放置プレイ・・・。形紙を使って部材を切り出し木工ボンドで貼り込みました。画像では隙間無く勘合出来ていますが、何度も主翼を載せて無理なく収まる様に擦り合わせを行います。
 
● 自作機・・・メーカーのバルサキット・・・同じ事が言えるんですが、胴体の前後に貫通の丸棒を取り付けてゴムバンドを使って主翼を固定する方法とは違いますので、聊かひ弱に見える部材ですが全く異常は出ません。主翼の前後はピンダウエルとビスを使って固定するので、この主翼下面の部材には一切の荷重が掛かりません。一応裏打ちとしてもう一枚部材を貼り込みますが、其れはフィルムを貼り込む際の貼り代を広げる目的だけの事・・・。部材の大部分は板厚の2mm分のみで胴体と結合してるだけなので、裏打ち材を入れて接着面積を増やしてフィルムの貼り代を増やすだけです。
  
● 垂直尾翼の前縁と胴体後部のコーナー材は逆アール状に成型しています。通常は削り込む前に部材を張り付けて、最後に削るんですが・・・。本機の場合は垂直尾翼の前縁側を3mmほど削り落としてコーナー材を埋め込む構造としました。一枚板の垂直尾翼でも、このひと手間の改造で垂直尾翼の取り付け強度が格段に上昇します。何処のメーカーもやらない加工ですが、当工房の場合は長年の経験上・・・着陸の衝撃で垂直尾翼がもげちゃいました~・・・の事態は起きていませんが、グランドみたいに着陸の際・・・地面を転がるタイヤなんぞスロープの斜面では出来ませんので、改良の為の私的改造です。ただし・・・山本オリジナルのアンタレスのアウトラインは一切崩していません。
 
● 裏打ちのアール状にシートを曲げた2mmバルサを貼り込みました。此れで厚さは4mmです。胴枠のアール面に一部が掛かってるのは、山本さんの縮小図面の記事上でも既に解っていました・・・。よって原寸図面を引いてそのサイズが解ったので、形紙を作成し部品を取りました。要するに・・・平面シートのままでは寸法が短いのでアールに沿わせるのが難しいです。仮に瞬間接着剤を塗って無理矢理押さえ付けて貼る事も出来ますが、湿気の多いスロープサイトで長期間飛ばしていると瞬間接着剤が水分で緩み・・・着陸の衝撃で外れてフィルムを持ち上げ、最悪の場合はフィルムを広範囲に浮かせてしまうのでミテクレが大変悪く成ります・・・。此れが露見すると、ネット物知り博士には許されぬ事態(笑)・・・。何とかしてボロを隠さなければ、お山のジェダイマスターに馬鹿にされてしまう・・・。と!思うのなら、シートは湾曲させたものを貼り込みましょう。バルサシート自体が湾曲してるんだもの・・・木工白ボンドでも充分に貼り込めます。湾曲した胴枠の木口に湾曲したシートを貼るんだもの・・・無理な荷重は掛かりませんよ。面倒臭がらずに、一手間掛けて作りましょう。そういうのって、ジェダイマスターなら直ぐ理解してくれますので、褒めてくれるかも知れません・・・。

● 何でこんな難しい加工を施して、主翼と胴体を結合するのか・・・。そら!決まってるでしょう!ミテクレが良いからですよ。模型飛行機なんだもの・・・どんな結合したって、飛んでナンボの世界がラジコン飛行機なんだから、別にこのミテクレ第一な結合をしなくても良いんですけどね。当工房のオリジナルグライダー(ミランダシリーズ)は、主翼前縁にピンダウエルは有してますが、その主翼の固定はパンツのゴム・・・。胴体の前後に貫通の竹棒刺して、此れにパンツのゴムを引っ掛けて主翼を固定します。博士さん達にはミテクレが悪いと罵詈雑言だらけ(笑)・・・。ところが飛ばす事が第一の高齢のジェダイマスターには超が付くほど評価が高い!。主翼のセンターがズレ難くするためのピンダウエルなんだから、着陸時にズレても元に戻せば主翼のセンターは狂いません。ならば・・・本機も同じ事が言えるんですなあ・・・。造りが面倒臭いって思うんなら、パンツのゴムで主翼を固定した方が工作は簡単に成ります。其の為に・・・主翼を受ける胴体側を4mmの厚さにした事情・・・気づいて下さいな(笑)・・・。本機アンタレスにも使えるんですなあ・・・。私は何も見てませんので、面倒臭えなあ・・・って思うモデラーのみ実践しましょう・・・。
 
● こういった主翼上面のカバーと胴体側を段差無くピタリと合わせて作る技術って、誰でもいとも簡単にホイホイ出来るって訳でも無いんです。多分・・・バルサキットを作る・・・自作機を作る・・・モデラー達の永久の課題でしょうなあ・・・。如何に段差を無くすか・・・此処まで来たら、もうナルシストの世界・・・。でもですなあ・・・少々段差が在っても上空高く飛んでる飛行機って、段差なんぞ目立ちませんので目くじら立てて神経質に成る必要はありません。セロテープぐるぐる巻き飛行機しか作らない博士さんでも、そういった細かい段差には必ず私的レベルのツッコミを入れて来るんですが・・・。当の博士さんのセロテープぐるぐる巻き飛行機の、テープの剥がれ・・・まったく気に成らないんですかねえ・・・。そういった箇所って空気抵抗にも成るしミテクレも悪い・・・。

● 飛行場にも居る輩さんなんですけど、技術的に自分は敵わないってモデラーがいると、「お前は臭いから寄って来るな!・・・。ちゃんと風呂に入ってから飛行場に来い!・・・。」って態度で毛嫌いしてるでしょう?・・・。モデラーさんって、誰もが自分のが一番出来が良い!って思い込みから自作モデラーとしての歴史が始まるんですが、自分のが一番だって思ってたら、もっと上が居た訳で(笑)・・・。でも、こいつが居たら自分の飛行機は誰も見向きもしてくれなくなる・・・が怖くて、そんな悪態を着くんですなあ・・・。だったら歴史を積んで誰もが認める自作モデラーの神的存在に成れば良いだけの事・・・。ネットが普及すると、世の中のモデラーさんが一挙に白日の下に現れて来ました・・・。そら!もう!、この人には敵わんなあ・・・レベルのモデラーさんは沢山居ます。でも・・・はっきりと言って、この好い加減さで「うおおおおお!凄いですねえ・・・。」って言ってもらえる自作モデラーも多い・・・。多分・・・褒めてもらうと人間はあぐらをかいて、其れ以上の努力をしなくなる見本ですなあ・・・。常に上を目指すモデラーのページは何時も謙虚です・・・。どんどん技術が向上していくので閲覧者はコメントしなくても楽しい筈ですよ。まあ・・・ラジコン模型を生涯の趣味にしてしまったモデラーなら、棺桶に入る時はご自慢の愛機を抱っこして火葬場に行ける様に、今後も精進しましょうね!・・・。ただ、遺言には・・・模型機から金属部品は全部外してくれ!って書いとかないと、焼かれる前に飛行機はお棺から出せ!って必ず言われるでしょうなあ(笑)・・・。金歯は良いですよ・・・って、お袋さんの時は火葬場のスタッフさんに言われましたなあ・・・。
 
● 本機の尾ソリなんですが、申し訳程度に小さいなあ・・・って誰もが思う筈・・・。ホントに小さいですなあ・・・実物大でもこんなサイズですもんね・・・。そこで、長さは其のままに高さを2mm程増やしましたので、見た目の存在感は若干上がりましたね。実はこの尾そり付近・・・ヴェガ同様にハッチとしました。リンケージに関して言えば、昭和のメーカー品は強度は有る・・・部品としての精度も良い・・・其れにお手頃価格・・・といったメリットが多大に有ったんですがねえ・・・。平成の西の大国完成機の辺りから、このリンケージ部品の精度がかなり劣化しました・・・。よって山本オリジナルのアンタレスみたいに羽目殺しが出来なくなりました。何時でも不具合が出れば交換が出来る様にしないと・・・度々、胴体後部を壊さないと部品が交換できない構造では、飛行機様が可哀そうですしね。
 
● 見た目はバルサのハッチですが、胴体下部のプランクシートが2mmなので、まず0,5mmのカバベニヤを裏打ち材にして1,5mmのバルサを外側に積層し、ビス止め位置も1,5mmベニヤの小片を入れ・・・ヒノキの尾ソリはバルサに溝を切って埋め込んであります。中華製の完成機馴れしてる人には意味不明の余計な構造・・・。でも昭和のジェダイマスターと中華製の完成機で苦汁を舐めたモデラーには、欲しい構造箇所では有りますなあ・・・。多分・・・着陸とプチ墜落の衝撃で壊れ易いのは、リンケージロッドの先に付いているアジャスターのピン・・・。使用しているのが金属ならば強度は有るが、樹脂製なので折れる時は折れますので・・・こういった構造は必要不可欠です。じゃあ!金属ピンのアジャスターにすれば好いだろう!ってのがネットな博士のご意見でしょうなあ・・・。問題は組み込んだクランクの先の樹脂製ホーン・・・金属対樹脂ならば樹脂が負けます。この羽目殺しのクランクのホーンが折れたら、もうお手上げなんですなあ・・・。だから壊れる時はアジャスター側の方が交換し易いので、こういう選択と成りました。・・・じゃあ!アジャスターピンもクランクホーンも金属にすればいいだろう・・・ってか?。金属同士の場合、飛ばす頻度と動かす回数は、部品の摩耗に比例します。最初はガタ無く動く金属同士の部品・・・。ところが両方金属の場合は、どちらかが摩耗してガタが出ます。そうなったらもう!・・・大手術でしょうなあ・・・ステージ4なんだもの・・・。
 
● 定尺一杯(900mm)の1,5mm×80mmのシートを加工して、全面プランクのエルロンを作ります。いい機会なのでバルサのシートについてのウンチクを少々・・・。知ってる人は読み飛ばし必須(笑)・・・。ただ、自作モデラーなら知っておくと大変便利!・・・ご自分の作品がワンランク以上レベルが上がります。左の画像は取り敢えず上下のプランクシートに使えそうな3枚のシートです。材質はメディアム系なんですが、左からギリギリ板目・直径30センチ程度の丸太の中心寄りの柾目・右端は直径50センチ程度の丸太の外寄りの板目ですなあ・・・。

● 知っておくと便利って言ったのは、定尺バルサ80mm幅の場合・・・そのシートの厚み其々が、幅80mm方向が板目材なら厚みの細い面は柾目となります。幅80mmが柾目のシートなら厚みの面は柾目です。右の画像の左のシートは上下に湾曲した丸太を大割角材(4×40インチ)にしたものを製材すると、シートの真ん中に細長い楕円形の木目が表れます。此れはですなあ・・・多分木村バルサの職人さんも苦労すると思いますなあ・・・。板目にすると真ん中に楕円の木目・・・柾目にすると木目がカーブします。よってプランクシートにすると、誰が見たって不良品みたいに見える・・・。木村バルサのロゴの入った透明な袋に入れて店頭販売は難しいでしょうなあ・・・。まあ・・・こういった見た目が悪いシートはキットメーカーさん行きでしょう・・・。キットメーカーなら細かく製材して部品にしてくれるから、不良品には成りません。

● 真ん中のシートは矢印の位置の色が違いますなあ・・・。此れはバルサの丸太の中心付近なので、フカフカレベルのソフトバルサの入り口付近です。ラジ絶さんの過去の自作グライダーの製作記事で、尾翼のヒンジラインの中心にカッターナイフでスリットを入れ、ノイズレスの蝶番ヒンジを差し込んだら取り付けたヒンジの中心がズレた!・・・と記載してましたが、実は原因が此処に有るんですなあ・・・。板目のシートを幅切りして尾翼を組むと、厚みの面は柾目に成ります。この柾目と言うのは80mm幅の方が解り易いんですが、片方がハード寄りのメディアムバルサの材質・・・もう片方はソフト寄りのメディアムバルサと成るので硬さが違います。よって柾目をヒンジラインの面にしてしまうと、ラダーなら左右方向・エレベータなら上下方向で硬さが違う事になります。よってカッターナイフで入れたスリットに、押し広げる様に蝶番ヒンジを差し込むと・・・材質の柔らかい方にヒンジがズレます。此れを防ぐには、柾目のシートを幅切りして尾翼を組めば良いんです。この場合のヒンジラインの面は板目です。上下・左右とも材質は均等・・・。ヒンジを差し込むと左右均等に・・・あるいは上下均等に押し広げるのでヒンジのセンターがズレません。

● 昭和からの老舗のメーカーさんならば、こういったバルサキットの部品造りにおいて加工職人は当たり前の知識として持っています。ところが、レーザー加工機を個人で購入して少数ロットのキットをネット販売している俄かメーカーさんは、自作モデラー出身が多いので、基本的な加工を知りません・・・。後縁材もレーザー加工機で寸法切り抜きするんですが、使うシートが適当だと、板目を使った場合・・・こういった不具合が露見します。そら!モデラーさんからクレームが来るんでしょうけど、購入したモデラーも事情が分からない・・・文句を言われたキットを販売した俄かメーカーの主催者だって原因が解らない・・・。原因は此処に有るんですなあ・・・。多分、昭和の時代に君臨していた大手のバルサキットメーカーの加工職人さんと、カスタム屋の主さんは・・・ちゃんと棟梁からバルサ材の加工のノウハウを学んでからキットを製材するので、俄かメーカーさんみたいなクレームは来ません。
 
● 前方の透明で丸い分度器をバルサの丸太と思って下さい・・・。左の画像のシートは丸太の年輪に直角に角材を切り出し製材すると、幅80mm方向で左右の材質が違う柾目のシートに成ります。主に胴体の側板に製材しますが、硬い方を主翼の取り付け面に加工します。右の画像は丸太の年輪に平行に角材を切り出し製材すると板目に成り、幅80mm方向の両端とも同じ硬さに成るので、胴体の上下が丸い場合・・・左右均等に曲げが必要な場合使われます。主翼や尾翼のプランクシートの場合は、柾目のシートを使って翼型のアールのきつい前縁側に柔らかい方を・・・アールの緩いメインスパー方向に硬い方を使ったりしますね。カスタム屋さんがお客さんが購入したバルサキットを製作代行する場合は、特にバルサシートは加工前の定尺シートの寸法切りが多いので、キット付属のプランクシートの材質や方向を確認しながら貼り込みます。そういう職人としての知識と小技は、職人であるキット加工の諸先輩に教えを乞うて覚えていきます。

● 知識の丸写しで吹聴しても良いんですけどね・・・。吹聴する掲示板とその掲示板に出入りする顔も知らないお仲間さんの知識と技量を見極めて吹聴しないと、必ずバレますよ。バレたく無かったら・・・自分で確かめて実践してから吹聴しましょう・・・。自分で全てを理解しきった上での吹聴なんだもの・・・其れは、もう貴方の立派な知識って事ですよ~・・・。自信を持って吹聴しましょう!・・・。誰も疑いませんから・・・。ただですなあ・・・このシートが板目材なのか柾目材なのかといった見極めは、もうキットやら自作機やらを作り倒すと、自ずと理解して来ます。今はネット環境が充実していますので、(バルサ材の性質)とでも打ち込んで検索してみるのも一つの手法です。まあ・・・見極めは、個人の経験がモノ言う世界ですので、大いに悩んでくださいね。「何処何処のページに書いてあったんですよおおおお・・・。」なる言い訳を突っ込まれた際に言い放つのは、貴方自身の知識よりもツッコミを入れたモデラーの知識が勝っていたって事ですので・・・諦めて精進しましょう。手っ取り早く有名人!・・・が通用しないのが、自作模型の世界・・・。頂点極めて神的存在に成るにも経験を積んで、悟りの境地に達しなければ、誰も信者は着いて来ませんよ・・・。よって、ご自身のブログの閲覧者向上も望めませんなあ・・・。当工房の毎日の閲覧者数は、平均700件・・・。自分のスタイルを変える事無く続けて行けば良いんです。昔はカウンター表示してましたが・・・閲覧者の多いページとほったらかしのページって、スパムを仕込まれ易いそうです。強力なウイルスバスターで対峙してますが、いたちごっこに成るので現在は非表示です。
 
● エルロン材を組み立てるのに必要な情報を全てプランクシートの内側の面に書き記します。エルロンの仕上がり寸法は厚さ7mm・・・幅45mmです。よって前縁側には5mmの棒材を貼り込みVカットとしますので、プランクの内側に成る前縁側にも内張りの棒材が必要に成ります。厚さが7mmのエルロンで幅が45mmなので相当薄くなります。よって後縁側を1mm程度の仕上がりに設定したので、後縁側は幅14mm分斜めに削らなければなりません。よって、厚み1,5mmのバルサシートの木口にはマジックで色付けをしました。この面は厚みが0,3mm程度に成るまで薄く削ります。
 
● アルミの角パイプとアングルを組み合わせて治具台を作りました。此処にプランクシートを載せて、3×4mmのバルサの角材を貼り込みました。この時・・・アルミアングル側はバルサの前縁材よりも0,5mm程低く成る様に組み合わせます。エルロンの構造体の中に納まる前縁材は、ソフト系のバルサでも良いんですが、なるべく曲がりや反りの無い角材を使いましょう。柔らか過ぎるとエルロンの仕上がりの厚みが薄く成り過ぎてしまい・・・強度も落ちますが、フィルムを貼った時に反るわ曲がるわ・・・といった不具合が多発しますので材質選定は程々に・・・。1グラムでも軽量化!も大事ですが、強度の無いエルロン材はフラッターの原因にも成ります。
 
● 治具のアングル側の設定を0,5mm程低く設定したのは、棒材を貼り込んだ際に上から圧着できる様にする為です。角パイプは定盤替わりなので限りなく平面の直線です。此処に部材を載せて更にアングル材で圧着すると、片面のみの貼り込みですが反ったり曲がったりの現象が起き難くなります。要するに・・・後々の工作上の修正箇所を極力減らす目的だとご理解ください。こんなに薄いエルロン材を組むなんて無理・・・精度なんか絶対に出ない!・・・って脳内判断で決め付けないで、色々と試してみると必ず解決策は生まれます。
 
● 此れがエルロン材の内部リブです(笑)・・・。長さはたったの23mm・・・高さは3,5mmしかありません。此れをチマチマ切り出すんですが、この作業が面倒臭いと思ったら無理かなあ・・・。やってみると・・・そう面倒臭くも無いですよ。この小さなリブは細刃のカッターナイフで切り出しますが、一発切りしてしまうと寸法が狂います。何度もなぞって少しずつ切り込みを入れると、寸法通りに切れてくれます。片翼分15枚・・・両翼分で30枚!・・・楽勝ですって!~・・・。まあ!・・・面倒臭いのを麻痺させれば誰でも出来ますよ(笑)・・・。この面倒臭さが快感~んに成れば、貴方はもう美的センスに目覚めた一クラス上の自作モデラーです。
 
● 治具に固定してリブ材を両翼分30枚貼り終えました。チマチマ度合いは途中でマックス!・・・私でも集中の切れそうに成るくらいの面倒臭い作業です。此の状態のエネルギー補給はお気に入りたばこを三本は吸いますなあ・・・。で!気を取り直して再度貼り込む・・・。接着剤が乾くまでは治具に緊縛の放置プレイ?・・・。しばし休憩・・・茶の間に降りて、お気に入りの中古のパチスロ台で遊びます。音が煩いのでヘッドホーンモードで楽しんでますよ。機種は検定期間切れのバイオハザード・・・。パチスロ台と言えどもロールプレイングゲームみたいな雰囲気なので、大当たりするまでは延々と登場人物がゾンビを探してるか戦ってるか・・・。たまに勝ったら大当たり開始・・・。其のボーナスゲームが終わると、再びゾンビ探してるか戦ってるかですなあ・・・。まあ、大概は負けますなあ・・・。勝つまでは延々とゾンビ探すか戦うか・・・。途中で止めないとハマるので、頃合い見てから再び二階の工作室へ・・・。治具を組み替えて、次の工程の準備です。さあ!今度はエルロン構造体と戦います。此方は必ず勝利しますよ・・・。
 
● 今度はリブ間をトラス状に補助リブを入れます。此れで仕上がりの厚み7mmのエルロンと言えども捻じれに対しては、大変頑丈な構造体と成ります。まあ・・・其の内の6割がたは後縁側の15mm付近までは、上下のプランクシートのべた張りです。言い換えるとですなあ・・・幅40mmの二枚のバルサシートを後縁側15mmを完全接着して、隙間にリブ材を差し込むんですから、そら!丈夫な構造体に成るんですなあ・・・。其れも接着剤を塗ってから差し込むんだもの・・・と、考えた方が解り易いと思いますよ。二枚のシートは無理矢理開かれようとするので、くさび状のリブに食い付きます・・・。おっと!変な想像しちゃった人・・・イマジネーションが豊かですなあ・・・。でも、そのシチュエーションと似てるかもしれませんなあ・・・。其れを分解構造でやってます。卑猥でも何でも無いぞ!。(Part-14に続く)