ANTARES Ⅰ型 (No-19) 山本昇氏オリジナル設定機 Part-17
  
● いよいよ仕上げの工程です。ポリ樹脂の塗布を都合3回ほど行い、塗膜を作って仕上げます。一層目の塗布面が、明日の昼くらいに硬化するでしょうから、毎度の工程60番のサンドペーパーでサンディングしたら、所々に見え隠れするピッカリ面(この場合は塗り斑によるもの)も綺麗に擦り落してから、更にポリ樹脂を塗布する予定・・・。明日は華の金曜日・・・メガネの新調の為、バスで一時間の島原市へ行きます・・・。木型の仕上がりは週末・・・型押し成型はのキャノピー製作は週明けに成るでしょうね。
 
● 仕上げ工程の一層目のポリ樹脂を磨き上げました。硬化剤の配合量を通常の3倍にしたので、塗布はかなりのスピード作業・・・。塗ってる傍からねちゃあ~・・・ってしてきたら、もう硬化の入り口です。もし配合量を大幅に間違えると・・・煙を吐きながら泡を吹くので今度は修正が難しくなります。じゃあ!何処までなら好いのかって言われてもなあ・・・。自分で何度も失敗覚悟で試してみれば良いんじゃないだろうか・・・。佐野ファクトリーが扱っていたエポキシ系の樹脂は、少々配合を間違えても其れなりに硬化するタイプでしたが、この業務用のポリ樹脂は、過激な配合は人体に有害なガスを多量に噴出するので、作業環境とか配合の他に・・・自己防衛のサージカルマスク(除染で使った呼吸が苦しいタイプの防塵マスク)くらいは装着した方が良いでしょうなあ・・・。薄くて安いペラペラのマスクじゃ効果は期待出来ませんなあ・・・。其の手のマスクよりも効果が高いのは、まあ・・・汗拭きタオルでしょうかねえ・・・。こっちの方がまだサージカルに近い・・・。

● 此処で・・・最近の話題を少々・・・。世の中はコロナ騒動で色々と殺伐している業界も多い様だが・・・。当工房にもある変化が起きている・・・。飛行機の製作依頼(多分、転売目的の類・・・)の他に、昭和の市販キットの図面買いませんか?とか、キャノピーの成形品買いませんか?とか・・・カスタム屋さんにそんなもん売りこみ掛けてる所を見ると、モデラーさん達も相当お小遣いが各家庭で目減りして来てるんじゃなかろうか・・・。ネットオークションに出しても数百円程度しか提示額が上がらないだろうし・・・ならば、専門業者に売りこみ掛けた方が高額に成るとでも思ったのかなあ・・・。市販キットの図面は3万円?・・・テトラのホーク18のキャノピーが一個5千円?・・・何を考えとるんかなあ・・・。キットの図面は昭和のF3A機の図面なんだが、加藤無線(MK)のキュラーレ60の図面なんて、一番売れた飛行機の原寸図でしょうが!。そないなもん、ラジコン技術誌の縮小図面と原寸の主要諸元で拡大は可能だ!。多分・・・この出品者は、昭和の当時を知らないのかも知れませんなあ・・・。要するに平成生まれか・・・平成に成ってラジコンを始めたモデラーか・・・。メルカリレベルの二束三文じゃ大して儲からないので、ピンポイントで売りこみを掛けてるらしいが・・・売る業者を間違えてる感が有りますなあ・・・。

● オークションサイトに出品して、数万円の値段が付くだろう原寸図面は・・・昭和の時代のグライダー業界を引っ張ったグラウプナー(ドイツのメーカー)の、グラス胴体と主尾翼のバルサキットの図面を初めとするスパン3000mmクラスの機種なら、競売商品のランクは最上級・・・。完成度が高くて、大会の上位入賞は確約されるほどの高性能機が多かったので、図面を欲しがるモデラーは多いかと・・・。別にグラス胴体なんか複製しなくても良いんだよなあ・・・。バルサで作ってマイクログラスを巻けば良いんだから・・・マンマの複製機が完成しますしねえ・・・。多分、グラウプナー社のオルリスなんかの原寸図面は競売の花形商品でしょうなあ・・・。当工房にはスパン3400mmのオルリスの図面は入手済み・・・。

● このアンタレスのキャノピーにしてもそう!・・・。元々はアイエム産業の汎用キャノピーの複製です。何故に此処まで念入りに作っとるのか・・・。多分・・・業界を経験したから言える事なんだが、こういう汎用キャノピーの類は、このキャノピーが造られた当時、市販されていた世界中の同クラスのグライダーキットに付属していたキャノピーのデータを全て採寸して、その似通るデータを集約して作られたから汎用キャノピーと言われています。要するにこの汎用キャノピーのデータを使って自作機を作れば良いんですなあ・・・。三次曲面全てのデータを、今度は自分で採寸して自作機の原寸図面を引けば良いだけの事・・・。面倒臭い作業なんだが、このキャノピーが使える様に機体を自作すれば新しく木型を作る手間が省けるので、自作機が作り易く成るんですなあ・・・。其の為のアイテムです。因みに・・・山本さん設計のアンドロメダⅣ型のキャノピーは、アイエム産業のGL型。汎用キャノピーグライダー用のLサイズを使用しています。と言う事は、この機の胴体のデザインは、この汎用キャノピーの形状に合わせてデザインされたって事です。
  
● 此れはテトラのホーク18のキャノピーです。此れを¥5000で売りこみ掛けるかねえ(笑)・・・。まあ、メーカー経由で入手したとしても・・・定価1500円~2000円でしょうなあ・・・。プレミアムでも付くって思っとるんかなあ・・・。まあ、このスロープスタントグライダーをリアルタイムで知らない人にとっては、物凄く価値のある飛行機なんでしょうなあ・・・。性能的にはOK模型のディバインウィンドとスロープ大会の上位入賞を争う二機種だったんだが・・・。其れは売りこみを掛けとるモデラーが幼少期かまだ生まれてない時代の戦闘機種ですからなあ・・・。知らないも同然だし・・・。

● 汎用キャノピーから如何にして自作グライダーを作るのか・・・の基本プロセスを解説しておきましょう。キャノピーは三方向のアール面が存在しています。この三方向のアール面を全て計測して図案化し、自分の自設計の機体に組み込めば良いんですなあ・・・。じゃあ・・・どうやって作図するのか・・・。左右分けで真っ二つにぶった切るとか、かまぼこみたいに輪切りにするとかすればデータは細部にわたって採れますが、肝心の一個しかないキャノピーが使えなくなります。此れでは意味が無い(笑)・・・。
  
● 画像はOK模型のグローエンジン搭載ダクデットファン機(DJ-2)のキャノピーです。このキャノピーからデータを採寸中・・・。此れを自作機のキャノピーに転用する為に外治具を作って計測しています。まずはベースとなる治具を作り・・・其処にコの字型のバルサを被せ細いバルサの棒材を隙間無く敷き詰めています。尚!、コの字型のバルサ板は治具台にマチ針で固定しているだけで接着はしていません。表面には両面テープを貼り、棒材は此のテープに貼り付けています。
  
● 採寸が終われば画像の様なキャノピー後部の胴枠は作れる訳です。更に・・・治具台でキャノピー後部の傾斜角も新たに設定し直したので、DJのキャノピーとは後部の傾斜角度も違っています。自作機の原寸図面を引く際は、この新たに作ったこの字型のゲージを使って作図をすれば良いんです。胴体の最大幅もこの時点で決定できます。同じ手順で今度は機首側の胴枠も採寸すれば良いですよ。
  
● 今度はキャノピー側面図の計測です。聊か大掛かりに見えますが治具台は完全なる長方形の空間を作り出しています。よってキャノピーの床のラインを基準として、キャノピー上部の曲線を計測します。治具からこの座標ゲージを外して形紙を作れば良いのです。多分・・・当時のこの機体の記事を観られたモデラーさんでしょう・・・メールを貰ったんですが、「そんな面倒臭いもん作らなくても、ホームセンターに行けばこんな工具が有るんですけど・・・。」って主張してましたが・・・有るんですなあ・・・。曲面を計測できる工具が・・・。
  
● 此れは市販工具を元に自作した同等の機能を有するゲージです。ところがこの自作ゲージに無くて上記のゲージに在るもの・・・キャノピーの取り付け位置を正確に図面に書き記す為の長方形の空間です。画像のゲージはキャノピーの上部のアールは計測出来ますが、その正確な取り付け角度までは計測できません。まあ・・・ホームセンターの高級高額なゲージ工具もしかり・・・。その機能が無いんだもの・・・使えませんわねえ・・・。
  
● 市販キャノピーの形状のデータさえ採れれば・・・この様な自作機のキャノピーとして転用が出来るんですなあ・・・。アンタレスもアンドロメダも、こうやってデータを採って図面を引き・・・組み込んだのだと思いますよ。以上の説明で・・・別に自作する為に汎用キャノピーだけが使えるって訳でも無いって事に気づかれた筈・・・。令和の現在でも入手できるキャノピーは沢山ある筈です。臆する事無く・・・透明キャノピーを使った自作グライダーを沢山作りましょう。
 
● 一層目のサンダー掛けと二層目のサンダー掛けの大きな違い・・・。一層目は下地を出さない様に加減して磨きますが、二層目は幾分強めにサンダー掛けしても、一層目の厚みの分が在るので思いっきり削れます。本来なら三層目も必要かと思ったんですが、二層目の磨きで完全に目が止まったので・・・最終仕上げのスポンジペーパーで磨きを入れて木型の完成です。見た目はスーパーハードバルサのムクの木型と見劣りしませんし、強度も然程変わりません。胴体・艇体の表面処理にグラスファイバー繊維を貼り込むと・・・どんな生地完成のバルサ面でも木目が止まるので、中塗り工程のサフェーサーの吹き付けが少なくて済むんですなあ・・・。其の分軽量に成りますし・・・。
  
● 左の画像二枚の真ん中は本機アンタレスのハリボテ木型・・・両端は全てムクのバルサの木型です。共通してるのは全て錘状の木型ですので、普通に真空成型の木型として使えます。要するに量産が可能です。三枚目の画像を凝視してもらえば判りますが・・・木型の幅が似通っています。アンタレスの木型の幅は70mm強なんですが、当時の機体の胴体幅は、当時のサーボモーターが横に並列二個配置が出来る寸法で設計されています。ですからアイエム産業の汎用キャノピーも同じ様な幅で仕上げられているんですなあ・・・。これ等のキャノピー木型・・・実は全て当工房オリジナルの型押し成型器(ひとりdeギュー)が使える様に設定してあります。別にバキューム・ボコ~ンが要らないのでお手軽なんですなあ・・・。ただ・・・量産と成ると、型押し成型では作業上の斑が出て来るので試作用とカスタム用の少数生産用として使います。量産すると言っても100個も500個も作りませんしねえ。
   
   
● 左から(Frosh-MT)・・・昭和の遺物のキットでキャノピーが既にグニャグニャだったので、自作を敢行!。木型を四国のフライトホビーに送って真空成型でボコってもらいました。次は当工房の(NV-01)オリジナル設計のデルタ翼初期型です。飛行テストを繰り返して調整した機体です。デルタ翼機を頻繁に作って飛ばしていると、誰でもある共通点に気づきますよ・・・。同じ形状の翼を使えば、重心位置の変動が無いので・・・垂直尾翼を何処に着けようが、機首のコクピットの形状を変えようが・・・飛ばない飛行機は出来ません。必ず飛ぶデルタ翼機が出来るんですなあ・・・。其れがブラシレスプッシャー仕様でも、DF搭載仕様機でも・・・。次は山本氏オリジナル設計の(Vega-ⅠA)です。主翼はセンターウィングとアウターウィングに分かれた主翼二分割方式・・・。ただ・・・その設定が大変難しく、主翼の迎角が2度・アウターウィングのみ捻り下げ2度・さらに主翼の上面が上反角0設定・翼の下面のみ上反角が付くという恐ろしくも複雑な主翼構成なので・・・分割翼にするのは至難の業ですなあ・・・。フィルムで外翼は捻じれないテーパー比率ですし、捻ったらカンザシの抜き差しも不可能に成りますので、ワンピース翼にする方が良いんですが、本機は中翼設定機・・・今度は胴体の硬性が難しくなる・・・。誰でも簡単に作るには手抜き合戦で作るしか無いので、結局の所・・・この山本さんのヴェガと同等の性能を有する複製機は、過去に一機も存在しません・・・。

● 一番右端の木型が本機アンタレスに使用されたアイエム産業の汎用キャノピーGM型の複製品です。過去のネット上の星の数ほどのブログで、このヴェガシリーズとアンドロメダシリーズ・其れにアンタレスの記事をアップするだけで閲覧者数のカウンターが右肩上がりに成るという神話が存在しました。其れほどモデラーさんの多くが欲しがった機種でもあるんです。だったら何故に西の大国が無許可で複製して、名前を変えて登録商標までして販売しなかったのか・・・。まあ・・・その理由は、日本国内のモデラー諸氏が面倒臭がるほどに構造が複雑で調整がシビアだったからですなあ・・・。まあ・・・西の大国の複製の完成機の基本ってのは、日本人のモデラーと結託してやるってのがそのセオリーなんだもの・・・。カスタム屋さんに作らせて、製作データ(殆どがレーザー加工用のプログラムデータ)を格安で買い取り、西の大国に高額で売り渡す・・・パターンが殆どですもんねえ・・・。一番儲かるのは、結託している日本人のネットショップの管理人・・・。西の大国ではデザインの一部をちょこっと変えて、名前を変更して独自設計の機体として中華ブランドで販売するんだもの・・・。ある意味無茶苦茶・・・。まあ、其れがまかり通ったのが平成のラジコンブームとも言えるかなあ・・・。

● 私としては・・・仕事が減って苦労してる世間的イメージですが、自作モデラーが増える様に聊か攻撃的な内容でページを運営している訳ですが・・・。確実に自作モデラーが増え、内容の濃い製作記事が増えると・・・コメント数は無くとも、管理人さん毎のページのカウンターは確実に伸びる訳で・・・。其れが令和のラジブームの呼び水に成れば自ずと仕事が増える仕組みです。本業を持って生活の基盤の安泰なお小遣い稼ぎの俄かカスタム屋さんと大きく違うのは、他人に作らせて利ザヤで儲ける便乗組みたいなカスタム屋じゃない所ですなあ・・・。ペンキ屋さん溶接屋さん家具屋さんイルミ屋さんは同時進行ですが、此れ全て大阪工房時代のお客さん(殆どが個人事業の社長さん)が、飛行機の仕事出すから時々バイトで手伝ってくれ!・・・で得た技術・・・。何処の職種でも使えた昇降盤加工を元とする加工重機の操作が、そのまま各種職業で使えるんだもの・・・一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にも成るんだから、其れが飛行機を正確に組む為の治具の作成技術も習得できると成れば、何でも吸収する事が必要です。其れがカスタム職人の極意とも言います。当工房の色んな材料を代用する模型部品の製作記事は、そういった街の色んな職種のお客さんのおかげとも言えますなあ・・・。だから、こんなマックもドミノも無い田舎町でも食い繋げる理由とも言えるんですなあ・・・。
  
● スポイラーサーボの嵩上げ用台座を作って組み込みました。都合6mmの嵩上げです。この状態で主翼側に配管しているスポイラーの駆動パイプの固定位置を決めて行きます。画像では見えませんが、パイプ固定用のブラケットの寸法は目検討ですが7mm前後・・・此れで他のサーボとの緩衝は無くなるでしょう。流石にこの手のデブサーボを三個も搭載すると、生地完成の胴体ながらズシリと重さを感じますなあ・・・。此れが平成の軽量HLGしか知らないモデラーさんには理解不能な位の重さでしょうなあ(笑)・・・。此の機体サイズで全備重量は1100グラムまでが許容範囲・・・。今の仕上がり具合なら楽勝!って思うでしょうけど、此れって機首先端の重心合わせのバラスト込みなんですなあ・・・。バラスト無しでこの機体のフォルム・・・重心なんて合わない形状ですのでバラスト搭載も最初から想定の範囲・・・。

● 平成のネット物知り博士の皆さんが、どういうイメージでこのアンタレスを観てるんでしょうかねえ・・・。微風状態でも軽快に上昇してアクロバットを熟し、最後は最大減速してハンドキャッチ出来る!・・・とでも思ってるのかなあ・・・。そういう人たちの掲示板を観ると、そんな感じで会話しとるんですなあ・・・。多分、当てが外れるとは思うんですけどね。投げましたあ・・・あれ?浮かないぞおおおお・・・。って類でしょうなあ・・・。まあ、山本さんのテスト飛行の記事を読む限り、フラップダウンでの最初の状態が風速5メートル位として、そのフライト中に風が良くなってフラップニュートラルで軽快に飛ぶ辺りが風速8メートル前後・・・。まあ、風速8メートルじゃ、軽量HLGは飛ばせませんわなあ・・・。よってサイズ的には軽量ハンドランチグライダーに近いんですが、その機体重量はガチンコスロープグライダーのレベルなので勘違いはしない方が良いでしょうなあ・・・。
 
● キャノピーの木型成形が終わったので、残った細かい部品の取り付けを行います。スポイラー作動のパイプは、補助胴枠を追加して主翼前縁側で固定しました。なお・・・コシの強いノイズレスパイプですが、フリーのままだとテンションが掛かった時に湾曲する事も有りますので、胴体内部のフレキシブルリンケージ同様に、三点支持となる様・・・補助胴枠を追加してパイプを固定しました。主翼後部のビス止めも主翼の内側に2mmベニヤで補強板を入れクイックメンダーで接着しました。尚!・・・この主翼の裏面は上反角設定なので、補強板は画像の中心ラインを基準に、上反角方向に筋目を入れて曲げてから接着しています。
 
● スポイラーパイプの位置関係は、この案配・・・。昔はこういうリンケージが当たり前でした。今のラジメカ搭載よりも、もっとメカニカルです。より実機に近い構造とも言えますなあ・・・。今の実機を例に取れば・・・フライバイワイヤが当たり前なので、主翼や尾翼の中に・・・もしくはその一番近い胴体の中に、作動の元となる電磁アクチュータの搭載が当たり前の時代なので、主尾翼内部のサーボ搭載はまあ・・・実機と同じ構造とも言えますが・・・。事!グライダーに関して言えば、まだまだパイロット自身がワイヤーを介して操縦桿を操作する昔ながらのアナログなリンケージが使われています。そういう観点から言えば、この昭和のアナログ的リンケージはまだまだ通用します。むしろ!・・・このアンタレスの時代よりも確実に送信機は進化していますので、リンケージ自体を限りなくガタの出ない精密構造で仕上げれば、その動きを細かく微調整出来る送信機なので、当時よりも機体の性能は向上します。

● ラジメカは適当に搭載しても送信機のプログラムで何とでも出来る!・・・ってのが、今の時代のプロポの扱い方の主流です。此れに背を向ける様な印象を持たれるモデラーも多いと思いますが、このアンタレスの製作記事中のラジメカの仕様を観る限り、今のお利巧プロポには敵わないので機械式リンケージ自体の精密さが求められた訳ですが、ならば当時の精密な機械式リンケージを、このお利巧プロポで細かく調整も出来る訳ですから・・・より生身の人間の細かい飛行制御に近い調整が可能になるのではないでしょうか。当工房がアナログ機構の製作に拘るのは、その理念が在るからです。(Part-18に続く)