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✈ VEGA-1A (3号機 工房オリジナル構造) Part-4

● 治具盤に取り付けるカンザシの基準となる台座です。全て3mmベニヤから切り出しました。釘で二枚分を留めていますが、此れは左右二個分です。治具台には二枚使いの部材も有るんですが、この二枚使いの部材は一つの治具で使う事を前提に留めています。画像では二枚使いの状態ですが、実際には釘を抜いて一枚(3mm)の側板を左右使いとなります。画像手前の二枚分が左翼の治具・・・奥の二枚分が右翼の治具の部材です。この治具で重要な箇所は、カンザシユニットを載せる部分と、リブの正確な取り付けの間隔を有する治具台の幅にあります。此処を重要視する為に、組立て前の削り込み調節に多くの時間を使います。

● トムさんから面白い部材が送られてきました。会社の倉庫を片付けた際に見つけた何かの機種のカンザシの端材とのこと。確か・・・会社の機体ラインナップを観ていた時に、中翼の機体に有った事を思い出し、もう一度観たんですが過去に販売されていたエンジン搭載機の機体のカンザシでした。成る程、胴体ぶち抜きのカンザシには短いのですが、工房オリジナル構造のVEGAなら充分使用可能です。更に此れから生まれるであろう主翼分割形態のスロープグライダーに多く採用していく素材にも成るでしょう。
● まあ、今後の展開として販売するまでには至らないだろうと予想はしているんですが、実機戦闘機と同様の構造で主翼の左右分割が普通に行える素材でもある事から、単発エンジン搭載の多くのジェット戦闘機のEDFモデルに採用されて行くと思います。何しろ・・・カンザシ本体は胴体を貫通しないので、実機同様の動力ユニット搭載が可能になり、ある意味実用的な実機の胴体内部構造が、模型機でも可能に成って行く事でしょうね。

● 本機のカンザシユニットです。作るのに一週間を要しました。難しいのはメインカンザシです。二本のカンザシとパイプを上下で平行・・・左右で平行と寸分の狂いも無く配置する必要が有るんです。其れが実現出来ないと、このカンザシはスムーズに脱着出来ません。大変シビアな加工に見えるので、多くのモデラーさんなら敬遠したくも成るんでしょうけど・・・意外とルールを守れば簡単なんですけどね(笑)・・・。
● この配置の製作には糸鋸盤が必須なんです。画像に見える釘打ちの部材・・・二枚分のベニヤ部材を釘で留めて糸鋸加工するんですが、糸鋸定盤と針刃先が垂直に交わっているなら、二枚のベニヤ部材にも垂直に鋸刃が入るので、当然なんですが二枚とも同じ位置に孔が開きます。よってパイプを通すと同じ位置に成るんです。この部材が平行であると共に、補強板と二枚の部材の接点が直角ならば、この二本のパイプは上下、及び左右で平行配置で仕上がるんですよ。よって二本のパイプは平行なので、抜き差しもスムーズに動きます。

● カンザシユニットを載せる台は、分割するリブに対して平行配置です。カンザシユニットと翼リブは極めて直角に交差させる必要が有るんです。台座の床板部材は3mmベニヤなんですが、複雑にスロット加工を行い垂直に固定する各種パネルが確実に固定できる様に加工しました。本機製作において・・・一番頭を悩ませた部品なので、無事に出来上がった事に安堵しています。さあ・・・今度はセンターウィングとアウターウィングのカンザシによる接合面の調整・・・。アウターウィングのリブ組み後にカンザシの組み込みが待っています。多分・・・上手く行くだろうと思います。初号機よりも確実な台座ですから・・・。
● 久々に面白い内容のメールを貰ったのでご紹介・・・。私の記事の漢字の使い方が可笑しいので、訂正をせよとの要望・・・。当工房の(製作記事)は(制作記事)が正解である!と断言したモデラーからの要望なんですが・・・。このモデラーさん、ネット上の自分が大御所だと認めてるモデラー諸氏の自作模型の記事に対して、全員が(制作・・・)と記載しているので、其れが正解である!という言い分なんですが・・・。ラジコン技術誌のヴェガの組み立て記事・・・(製作)と記載されています。印刷業界が間違った記載をする訳無いじゃないですか、よって当工房の組み立て記事は今後も(製作)と記載します。
● 其れでも納得できないのであれば、ネットで調べれば出て来るんですけどね・・・。カタチ有るものを加工して作って行く過程の記事は製作記事と表記します。例えば・・・模型飛行機の大会のスケジュール表を作る場合は、(制作)という使い方をする様ですよ。結局の所・・・貴方が崇拝している大御所諸氏が間違ってるという事に成るんですけど・・・。もう一度、ネットの情報を詳しく調べられた方が好いかもしれませんね。

● 主翼の組み立て画像です。画像はメインスパーの製作中です。3×5mmのヒノキに1,5×5mmのバルサ材を貼り込み、直線が必要なのでアルミアングル材にクリップ留めして自然硬化を待ちました。画像では見えませんが、リブのピッチに従って1,5mmの深さのスロット溝を造り、上下のメインスパーでリブを挟みこんで接着しました。キットなら・・・リブ溝加工を行う場合、レーザー加工やら昇降盤を使って溝を彫りますが、今回は全てをアナログの手加工で行いました。手加工でやっても、結果は同じです。

● カンザシと成るアルミパイプを接着剤で固定しています。カタチは違いますが、カンザシの固定方法は初号機と同じです。今回は初号機で苦労したカンザシの固定方法を進化させています。此れでもまだカンザシの固定ユニットとしては素人レベルです。ネットの大御所モデラー諸氏なら、もっと完成された精密で正確なユニットをハイテク機械を駆使して作られています。ところがハイテク過ぎて私レベルのモデラーには理解不能・・・。私の治具は、大御所のハイテクユニットをもっと簡単にした、此処だけは押さえろ!ってレベルの素人治具です。この素人治具と大御所のハイテク治具・・・押さえる要所は同じなんです。要するに・・・素人さんにも複製できるレベルの構造です。

● 捻り下げの治具に固定して、各種部品を加工しながら組み込んでいます。今回の新型ヴェガ・・・主翼にエルロンとフラップ兼スピードブレーキのサーボを其々取り付ける予定ですので、其れ等の配管をしなければなりません。画像に見える蛇腹の管は、エアコン室内機のドレーンホース・・・。200mmの長さで8グラムと軽量です。更に狭いリブ間をスムーズに方向転換出来ます。出口はフラップサーボ取り付けの部屋、其処からリブピッチを翼端側に二つ跨ぐ透明の管が、エルロンサーボのリードハーネスを通すパイプです。

● このスチレンの治具・・・主翼上面のプランク貼り込みにも対応しています。勿論プランク材の硬化が終われば主翼は設定した角度の捻りが付いた仕上がりに成ります。接着剤には木工白ボンド水分が多く、硬化の遅い黄色容器のタイプを使いました。白い容器は速乾タイプの白ボンド・・・。プランクシートを貼り込む面の部材の小口にボンドを塗り込む作業には不向きなんです。塗った傍から硬化が始まるので、塗り広げ難い欠点も有ります。よって硬化の遅い白ボンドを使いました。

● アウターウィング側に組み込む主翼固定のジョイント部材を加工し組み込みました。かなり複雑な仕上がりに見えますが、構造は至って簡単・・・。リブの側面に確実に固定できる工夫をしたのが複雑な構造に見えてるだけです。此れだけの部材の取り付けなのに、もうリブ間はフニャフニャしなくなりました。プランク無しでも頑丈其の物です。実はセンターウィング側のリブに差し込めば、パイプのガタも消える位の安定感が出ます。

● エルロン部分のみプランク完了してます。フラップ部分は、この上面にスピードブレーキの板が付くので、抱き合わせ構造と成ります。よってプランクはもっと先に成ります。エルロンと違い・・・フラッツは最大で80度近く下がる予定なので、特殊なヒンジ構造を今回採用しています。よってそのヒンジ機構組み込みは終わらないと、フラップ上面のプランクが出来ないのです。主翼の前縁はお決まりの二枚貼り込み構造・・・。プランクシートの小口まで被さってしまうので丈夫な前縁の仕上がりに成ります。

● アウターウィング側に固定したカンザシ用のパイプの受けと成るセンターウィング側のアウターパイプの仮固定が終わりました。抜き差しに関しては、左翼はかなり軽くスムーズに動くんですけど、右翼側の抜き差し若干の渋さが残ってしまいました。ただし・・・抜けないとか入らないのレベルではないので、渋いのは最初の内だと思います。抜き差しの頻度が増えれば、其の内スムーズに動く様に成るでしょう。
● 前回の初号機のカンザシ固定には、胴体を拘束する大掛かりな治具を用いてパイプの固定を行いました。ところがこの新型機では、構造上の改良でその必要が無くなりました。少しだけキット化する方向性が見えて来ました。ただし、今のままではまだ不安定・・・。作り手側の技量では、組立てられないモデラーも出て来る事が予想されますので・・・まだまだ改良する余地は有るでしょうね。その辺りはトムさんとの対話をもっと行わねばなりません。此処から先の組み立てはかなり早いと思いますよ。部品加工して取り付けて行くだけですからね。実際にはもっと仕上がってるんですが・・・組み立て記事のページアップが遅れています。

● センターウィングの部品を其々加工しながら組み込んでいます。センターウィングの前縁付近付近の部品構成は、山本オリジナル機よりも複雑なんですが、こういう部品の新たな構成の方が確実性が増すんです。胴体側面に貼り付けた補助的なリブ・・・山本機の場合、完全なるリブでは無いんですよ。見通し線で位置を決めて、細いバルサ棒を貼り込んだみたいですね。私のオリジナル機の場合は、この貼り付けリブ・・・最初から作図して組み込みました。この方が作業が楽なので・・・。
● ゴールドに輝く高級そうな太いパイプ・・・トムさんご要望のバラストスペースです。胴体は貫通してませんが、片翼92mmあります。鉛のミクロボール等をビニール袋に包んで収納できます。物の出所なんですが、此れってテレビのアンテナの支柱なんです。硬い材質のアルミパイプなんですが、黄色い半透明の収縮チューブでコーティングされてるだけの普通のパイプです。

● 難しく面倒臭い加工は粗終了です。土日が休みに成ると、徹っちん噛ましての突貫作業してましたが、もうすぐ解放されますね。今回はキャノピーのボコン作業を工場長におねがいするので、此方の作業はキャノピー枠を塗装済み状態で渡せば良いんです。我が家の型押し成型器・・・イマイチ調子が悪い・・・。見た目初号機と変わりませんけど、まあ内部仕様は戦艦大和を宇宙戦艦ヤマトに改造するくらいの厄介さ・・・。でも、今の私なら出来てしまうんですよねえ・・・。

● フィルム貼り込み作業中です。胴体下面・ビス穴の位置・・・孔数が二個多い・・・。此れもトムさん仕様機の特徴・・・。多分、重く成った!ラダーが付いたと成れば、トムさんの次の行動は、多分今までセーブしながらロール系演技を、力任せにぶん回す可能性も在る訳ですが・・・。まあ、あらゆるぶっ飛びアクロに耐えうるように、構造を強化しました。よって片翼分ビス穴が増えたのは、遠心力で翼端側に掛るカンザシの負担を減らす目的がメインです。トムさん・・・多分・・・8G位は掛けるやろなア…。素人パイロットが搭乗なら、口からヨダレ垂らして失神する状況。
● あれ?・・・フィルム剥がしたの?。ええ!剥がしました。全面貼ってからその仕上がりが気に入らなかったので、心を鬼にして剥がしました。もう一度やり直しです。

● ラジコン技術誌のベガ記事ど真ん中の写真・・・後部胴体の上部アール面が、プランクシートの繋ぎ目毎に波打ってるのが解りますか。此れは文字通りにプランクシートが凹んでいるんです。多分・・・生地完成状態では、定規を当てて凹んでいるのを観なかったら目視では見つけられません。よって其れに気づかず仕上げてしまうと画像の様なお粗末な結果に成ります。ラジ技に掲載されて初めて気づく始末・・・孔が有ったら入りたい・・・。その対処法も別機種で記載したにも関わらず・・・大変面目ない・・・。飛行には全く支障はありませんが、見た目がねえ・・・。
● 対処法は至って簡単。低い方に嵩増しプランクシートを貼り込むんじゃなくて、高い方を削って下げれば良いんです。「プランクシートが薄く成って強度がおちるじゃないかああああ。」ってご意見も有ろうかと。私の経験上、その心配はご無用レベル。何故なら、プランクシートの継ぎ目付近は木工ボンドのベタ塗り接着剤と、アール面がもたらす構造上の自然の法則が助てくれますから・・・。更にストリング材の追加も助けてくれるので、初期型の凹み程は凹んでいません。よって下げるにしても、隙間は0,3mm程度・・・。よってまあ、繋ぎ目付近のプランクシートを0,3mm程度削り落とせば良いんです。

● 本日、7月25日・・・。ほんの数日前、20日の日曜日に遠征途中のトムさん御一行が我が家に泊まりに来ました。その際、渡す筈だった新型ベガは、胴体のみフィルム貼り込み間に合わず、結局渡せずじまいに成りました。しかし、翌日から作業再開。フィルム貼り込みもこのバーチカルのみと成りました。引き渡し延長ついでにトムさんから最後の指示。垂直尾翼のエッジは尖らせて欲しいとの事。一応丸みを帯びた前縁だったんですが、一部削り落として嵩増しの2mmバルサを貼り付けてから再度削り込みを行い・・・画像の様な仕上がりに・・・。取り敢えず、このバーチカルを貼り込めば、本機の被覆はほぼ完了です。残りはチマチマとした小物パーツの自作です。完成画像は次回への持ち越しです。
(Part-5nに続く)