ZANONIA-2023 (ガルモデル仕様替えオリジナル構造) Part-10

  
● 内翼の後縁シートのプランク作業中です。幅の広い後縁プランクシートですが、お決まりのマチ針を使っていません。プランクシートの前縁側には補助スパーが取り付けられていますが、このスパー上にアングル材をおいて、スパー材とアルミアングル材をクリップで挟めばプランクシートの接着は可能です。プランク後の後縁部分は上面側が反り上がっています。後縁の厚みは約1,5mmで仕上げる予定ですが、現在は約2,5mm程度・・・。此れをサンドホルダーで削って行きます。
 
● 主翼上面側の各箇所をプランクしています。エルロン動翼面はまだ切り離しておりませんので、プランクシートを後縁側10mm・エルロン前縁側12mmとし、隙間を4mm開けて接着しました。ザノニアのキット仕様ではリブキャップの無い組み立て形式ですが、本機の場合はもっと昔の初期型のザノニアキット同様のリブキャップ付きで再設定し直しています。何故に難しいオーソドックスにしたのか・・・単純に当工房オリジナルの組み立て方法に従ったまで・・・。まあ、色々と付加装置つけたり・・・ザノニアのキットの主翼には、エルロン動翼同軸ライン上のサブスパーなんか付いていませんよ。付けた理由としては、単純に主翼構造の強化ってところですかね・・・。

● 実は2005型のザノニアの場合、速度計測会において時速75キロを越えると、主翼の後縁からブ~ンと音がしました。所謂フラッターで後縁側が小刻みに振動したようです。キットオリジナルの場合、風速5~6メートルの吹上コンディションでサーマル風(熱上昇風)が期待できない条件下なら、急旋回してもフラッターは起きないんですが・・・。風速2~3メートル状態で強烈なサーマル風が吹き荒れた場合・・・、更にサーマル風が広範囲の場合・・・普通の水平飛行では、機体がどんどん上空に持ち上げられて、ロストする前に急降下で脱出をやると、降下中にブ~ンとフラッター音がします。其のまま続ければ主翼が破損して空中分解は避けられません。よって新型2023型では主翼の強化を行った訳ですよ。
  
● まだ完成しないんですかァ~?。はいィ~まだまだですゥ・・・。追い込みのメールの主さん、相当焦っとりますなあ・・・。多分、新手の転売ヤー君かな?。このザノニア・・・完成したら売ってくれ!ってメールが来ました。まだ売るとの返事もしてないのに・・・何時頃出来るのか?ってメールも不思議ですなあ・・・。売るつもりは無いんだけどね・・・何で売って欲しいのかなあ・・・。実はメルカリの個人同士の売り買いトラブルやらアマゾンの騙しの手口やら、色々ときな臭い第三者が動き回ってる様ですなあ・・・。出品者の戦車のプラモデルを購入した人物が、部品欠損があるから返品したいとの事。で!出品者が返送されたプラモデルの蓋を開けると・・・部品だけ全部抜き取られた枠の抜き残骸のみ入っていたそうです。返金した上に、抜き残骸の後片付けだけさせられた出品者・・・。同じ手口が使われそうなので・・・当工房の本品ザノニアは販売しません。此の機体で登録してスロープサイトを周るんだから・・・売るシロモノではありません。
  
● 画像はスポイラーサーボの取り付け位置・・・。主翼の下面側から入れて固定する為の取り付けビスの台座を作っています。1㎝角の面積しかないパーツなんですが、後から取り付けるよりも先に取り付けた方が、断然作業性が良くなります。今回のスポイラー駆動装置は、従来型の進化版・・・。フラットボトム翼なので背面飛行は出来ません。まあ・・・背面状態のエレベータフルアップ(実際にはフルダウン)したとしても、上昇は期待出来ません。ただ・・・アンタレスを作った時に、翼型は半対称なので背面上昇が可能なんですが・・・スポイラー板はゴムの張力のみの開閉だったので、背面上昇中にスポイラー板が出てしまうんですなあ・・・。

● そういう経緯があったもんで、今回の本機でスポイラーの駆動装置の見直しを行う予定です。今後のフラットボトム翼のみならず・・・半対称翼型にも対応できる様に簡単な部品の追加で組立てようと思います。開ける時はサーボホーンで押し上げる機構は今まで通り・・・閉める時は背面飛行でも、逆宙返りでもスポイラー板は出て来ません。所謂ロック機能の追加です。
 
● アウターウィングとインナーウィングの接合面の加工です。下半角設定治具への主翼の固定なんですが、後縁側は薄いテーパーエンドなのでクリップで挟めば固定出来ます。しかし、この前縁側はアールがきついのでクリップによる固定が出来ません。そこで、画像の様なL型のブラケットを作り、前縁にビス止めしています。主翼の前縁には予め2mmのカバベニヤを接着していますので、この板面にタッピングビスで固定すれば良いんです。
 
● 結合面付近のプランクシートには直径10mmの孔を開け、下面側のプランクシートから貫通させています。治具盤に固定された長ビスの其々はこの出面の案配・・・。同じ50mmでもこんなに変わるんですよ。主翼の下面側はこんな感じです。フラットボトム翼なので治具の定盤面にピッタリと沿っています。治具付近の主翼下面の三つの孔は、スポイラー機構の取り付けには不可欠なので、最後まで空いてます。
 
● 押さえの治具部品を固定した画像です。無用の長物だと揶揄された段付きの樹脂製長ナット・・・見事に効果を発揮しましたね。治具上では均一の長さだったビスも、主翼を挟むと其々出面が変化します。軽い圧着を掛けてもビスの頭がナット上面から覗きません。意図してこうした訳ではなく・・・結果としてこうなりました。其れだけこの翼型はぶ厚いって事ですね。アウターとインナー其々の翼の設置面に若干の隙間が見えます。この隙間を最小限にする為の擦り合わせが最終的に肝と成って来ます。接合面の際までスポイラー板が有るので調整が難しいんですが・・・。
 
● 治具盤の設定した下半角角度にピタリと沿ってます。後縁側の僅かな段差は、後縁先端の厚みがまだまだ削り足りていません。主翼の上面側を、コンマ数ミリの単位で削り込む微調整も必要でしょう。2023型と言いながら、もう既に2024年も師走に近づきました。年内完成も危うい事態・・・。完成は2025年頭でしょうね。今回の製作手順はモデラー個人でも使える手順なんですが、キットメーカーでもやってる手順の紹介でも有るんです。

● 大手のメーカーなんて、キット作るのにCADやらレーザー加工機使うから一か月くらいしか掛からんだろう・・・は、ド素人モデラーさんの発想・・・。所謂、ブームに成ると乗っかって来る便乗組(流行ってるからやってみよか!)のモデラーでしょうね。企画立案から試作初号機(通称タタキ)から始まって、テストフライの数々を熟し、量産型試作機まで来るのに約半年・・・其処から、量産機の原図を書いて形紙とって最後の試作・・・。此処までで約10か月位かなあ・・・。そして量産開始・・・。ぶ~んガチャン!を何度も繰り返して、機体の最良の構造が決まるんですなあ・・・。ブームに成ると湧いて出て来る俄かメーカーさんの丁半博打みたいな販売手順では無いのですよ。世の中に出て来ない試作機の方が多いかなあ・・・大手メーカーの発売ラインナップに載ってる機体は、全て選ばれし存在・・・。開発部の倉庫で眠ってる試作機の方が多いかなあ・・・。
  
● 翼内受けパイプのエンドはストッパーを入れて塞ぎました。此れは2005型ザノニアの改良点です。この蓋を入れ忘れると、鋼鉄製カンザシが主翼結合中に片方にズレてしまい、無理矢理入れたらプランクシートを破ってしまいました。既にプランク後に起きた事態だったので、対処が出来ませんでした。カンザシの長さよりも、埋め込んだパイプが短かったので起きた事故・・・。今回は最初からその対処法を組み立て工程に入れてあります。後部カンザシは外径6mmのカーボンパイプを埋め込んでいます。カンザシは主翼側に半固定のカーボンシャフト4mmを差し込む予定。シャフトにコーキング剤を盛り付け、少しずつカッターで削って、勝手に抜け落ちない程度の挿入で取り付ける予定です。

● このザノニアの主翼中央部の翼型は、少々厚翼に変化します。本来ならば変更された翼型を使ってプランクするべきなんですが、ガルモデルの一条氏は厚さ3mmのバルサシートを前後縁上下とも貼り込んで、更に斜めに削って表現しました、貼り込む範囲の指示は在りましたが、貼り込む木目の方向の指示はありました。其処で・・・キットとは別の路線なんですが、翼下面のプランクは1,5mmのシートを二枚重ねて張り込み仕上げます。一層目はコード方向に縦目とし、二層目は90度方向を変えて、スパン方向をプランクシートと同じ木目に配置します。
  
● 主翼の下面を斜めに削るとは・・・画像の様に削ります。まあ・・・プランクシートの対角線上から上面半分を削り取る、根気の作業が必要に成ります。主翼上面の場合、下面みたいな必要範囲一気貼り込みが不可能なんです、スパン方向プランクシートと同じ木目で仕上げていきます。境界線上に貼られた細いモール材は、木目の木口のままだと、薄い方が削り過ぎで剥がれる事を防止する為です、このモール材込みで斜めに削った方が先端がササクレ難くなります。
  
● 先に主翼結合用のヒートンの台座を加工します。当工房の場合・・・大型グライダー、二分割主翼の場合は、画像の様なホームセンターで購入出来る大型のヒートンを使います。専門的な模型機サイズで・・・専用のスプリングやら、引張力のある太めのゴムとか使いません。今回は4mmのねじ山を有する長ビスタイプのヒートンを使います。よって台座側には4mmのタップを切って取り付けます。
  
● プランクするエンドにモール材を貼り込むと、その板厚面に突き合わせでシートを貼り込む事が出来るので、基準を取り易く確実にプランクシートが貼り込めます。貼り込む接着剤は木工ボンド・・・。遠慮しないで多めに盛り付けてベタ貼りします。一枚貼りではなく・・・巾40mm程度を継貼りしています。その方が確実に貼り込めます。一番右側の画像は二層目の貼り込み準備のモール材です。画像は主翼の下面側・・・今度はスパン方向にプランクシートを貼り込みます。此れを斜めに削り込むと、翼の分割面のリブは、更に厚翼となりますが、胴体側のフィレット材を存分に削れる様になります。
  
● 胴体と主翼の結合状態です。ガルモデルのザノニアの場合・・・胴体の側面板に沿う様に厚めのバルサシートを貼り込んで削る指示が書いてあります。平たく言うと・・・側板のカーブに合わせて、翼の内側を凹ませる様に削りを入れ、更にきつい上反角に合わせて斜めに削れって?・・・そんなん無理やろ!ってザノニア初挑戦のモデラーなら思う訳ですよ。ザノニアキットの初期型と後期型のキットを時期を数年開けて製作した当工房の主として、もう少しこの部分の構造に関して何とか成らんやろかねえ・・・と思っていましたが、その後のキットも変化無し・・・。後縁側の逆アールのフィレットのひ弱さが目立つ構造だと思ってたんですよ。

● もし、自分で作るなら構造を変え様と思ってましたが、2005型ではキットと同じ構造で作りました。此のフィレット部分を何とか実機に近い形状に変え、更に頑丈にしたかったので、今回の分割構造に変更しました。カンザシに対して主翼の結合面が直角に交差します。翼根の一番リブを9度傾けたので、胴体側のフィレット面にピタリと沿う為、胴体側のフィレット部分の逆アールを含む複雑な削りは必要枠と成りました。今回の胴体の被覆は、マイクログラスの塗布・・・もしくは紙張り・シルク張りを予定しています。
  
● 主翼の前縁には2mmバルサを二層で貼り込みました。まだ内翼のみしか削りを入れていませんが、仕上がりはこんな感じですね。主翼の結合面が仕上がらないと、胴体側のフィレットの部材取り付けが出来ません。フィレット部材が取り付けられるとやっと胴体側のプランクが始まるんです。此処までの閲覧者には退屈な時間経過でしたが、自作モデラーさんの真の姿はこんなモンですよ。一応年金受給者ではあるんですが、ちょこっとバイトのつもりで始めた警備業・・・フル稼働で現在4年目突入・・・。始めて二年くらいは飛行機作るぞ!って意欲を削ぐ職種だと思ってましたが、現在はこうやって飛行機普通に作れてます。あと数年はやるかなあ・・・。戦争始まらんかったら今頃ウクライナかなあ・・・。チェルノブイリ周辺の除染活動に出向していたかも知れませんなあ・・・。其の為の福島除染現場での丸三年の修行だったんだが・・・。

● 話は逸れますが・・・島原城築城400周年において、ブルーインパルスの展示飛行が行われました。そのイベント終了後のネットの反応に面白い記事を見つけたんですが・・・。通常の民間行事のブルーインパルス来場の場合・・・まあ、演技は5分~10分で終わってホナ!サイナラああああ!ってなるんだが、何故かこの島原での展示飛行は30分も飛んでいたんですなあ・・・。その件に関して、ネット民達の勝手な考察・・・。他の民間飛行との待遇の違いに大いに盛り上がってたんですが・・・。一番肝心な事がネット民さん達は解ってませんなあ・・・。

● 島原城の所在位置・・・。島原港が目の前で、その先は幅10キロ以上の有明海・・・。動の演技(グルグル系)の場合は、演技に失敗して墜落しても海の上・・・パイロットはベイルアウトしても、救助船は有明海に面した全ての港から急行可能・・・。墜落までしないけど、演技不可能の場合・・・安全に緊急着陸できる空港が、有明海に面した佐賀空港もある・・・。多分・・・離陸する最寄りの基地は第八航空団築城基地・・・其処から30分以内で飛んで来れるから燃料のタンク容量には余裕がある・・・。全ての条件が良い意味で可能だったのが、この島原半島周辺の地の利です。佐賀空港は今後オスプレイの基地が出来・・・更に2000メートルの滑走路が500メートル延長される予定との事・・・。この事実から見える事・・・。此処からは私個人の考察だけど、ブルーインパルスの基地が佐賀空港にやって来る可能性も見えてきたんですなあ・・・。演技の練習は全て有明海上空・・・。民家が全く無い海の上・・・こんな好条件の練習空域は他に無いですなあ・・・。そういう妄想も現実味を帯びて来るんですなあ・・・。毎日、有明海上空での色んな飛行機の排気煙の帯・・・そういう未來があるかも知れませんなあ・・・。

● T-2型ブルーズの事故の件・・・覚えているモデラーはどの位居るんでしょうなあ・・・。現在のネットでこの件をググってみると、ド素人のネット民さん達の好い加減な事故原因を多く目にしましたなあ・・・。滅茶苦茶腹立つ見解に・・・。下向き空中開花(演目名・レインフォール)中・・・隊長機のブレイクの合図が遅れたので、部下の機体の引き起こしが間に合わず墜落した・・・と記載していますが、当時同仕様替えF-1型の整備をしていた当工房の主が聞かされた原因は、もっと深刻なモノ・・・。決して隊長機の合図の遅れが原因なんかじゃないですよ。まあ・・・当時の時代背景がそうでも言わなきゃ収まりつかなくなった可能性も在る・・・。多くは語れないので、此処での記載は控えますが・・・決して隊長機の過失ではないです。もっと根本的なモノ・・・アメリカと同盟を維持する為の言い訳に利用されたんでしょうなあ・・・。

● 当時のアメリカ側としては、戦闘機の搭乗員を教育する為の練習機は武装して無いので脅威性はゼロに等しい・・・。よって独自開発しても良いのだが、戦闘機となるとその装備内容を全て把握しないと作らせたくないという一面が有った・・・。よって把握し易い様に、搭載部品の多くをアメリカのメーカー品を使わせた。その結果、T-2型の部品としての肌が合わずに欠陥が出た・・・。其れが原因の一つ・・・。此れが機能停止すると、パイロットはどうしようもない状況と成り・・・究極の選択を迫られる事に成った。目撃者の話によると、機体は地面スレスレで水平姿勢になって、引き起こしには成功したが、推力が無いのでそのまま後部胴体から地面と接触し、そのまま大破したと語った。パイロットの究極の選択とは・・・なるべく人口の少ない・・・人的被害の出難い本田技研の車両置き場の車間の隙間にピンポイントで落ちた事に成る・・・。ベイルアウトすれば自分は助かったかも知れないが・・・。その選択を最後まで全うしたパイロットの勇気に感銘を受ける当工房の主が居たんですなあ・・・。リアルタイムでこの事件と同じ時間軸に・・・。ネット民さんのお気楽な見解とは大違い。でも多くは語れないのですよ。
  
● 本機座のザノニアのキットと大きく違う箇所の工作も大詰めに成って来ました。まあ・・・キットの工作内容と大きく違いますが、この改造箇所はド素人さんには難しかったので、一条氏はキットには採用しなかったのではないかと思いますなあ・・・。こういった逆アールを含むフィレット部分を綺麗に表現するならば・・・やはりグラス胴体って事に成る。其れをバルサ材等で表現するならば、この様な大袈裟な構造に成る訳で・・・。逆アールを削るには彫刻刀やら特殊な半丸の刃先を持つノミが必要に成るし、各種小半径の特殊なサンドホルダーも必要に成る・・・。そうなると、作れるモデラーを選んでしまう事に成り・・・購入意欲が低下してしまう・・・。よって、一条氏の柔軟な脳みそで構成したのが、本機ザノニアのキットの構造です。此れなら特殊工具が必要無くなります。
 
● さて・・・主翼の完全完成をしないまま今度は胴体側の組み立てです。この胴体下部の構造もキットとは大きく違う点でしょうなあ。胴枠の数が滅茶苦茶多く見えますが、半分はハーフの胴枠ですよ。胴体下部を構成するだけの・・・。空野式と勘違いしないようにね。実機ではよく使う構造なんで・・・。全部3mmのベニヤで構成したので、重量増加に貢献する大切な胴枠です。其れだけじゃ無いぞ!当工房のプランクシート貼り込み手順・・・小分け枠毎の小さなプランクシートの貼り込みに大変便利なんですなあ・・・。更に、今度は継ぎ目を覆う様に二層目を貼り込む所謂二重張りなので、胴体下部の構造は頑丈其の物・・・。更にメリットがあるとすれば、被覆時に継ぎ目の判るような角の在る段差が出来難くなります。現在の胴体の吊り合いは・・・メインカンザシの真上辺り・・・。本機の重心位置を維持してますなあ。此のまま生地完成まで突き進んで行きましょう。(Part-11に続く)