〇 PLANET−URANUS・UMBRIEL−T型(生地完成・9部組み)¥予定価格10万円


 全長・・・・・・1550mm

 翼長・・・・・・3700mm

 全備重量・・2800g

 翼面積・・・・88,8du

 翼型・・・・・・フラットボトム系・12,5%オリジナル

 仕様・・・・・・無動力・スロープソアラー

 (ポッド型動力ユニットでグランド・サーマル機になります。)

 ●  オベロンT型とアンブリエルT型は吊り下げ型の動力ユニットを主翼に搭載すると、グランド仕様のモーターグライダーに出来ます。主翼の根元付近にサイドスラストを大きめに付けたモーターマウントを搭載し、反対側の主翼の同位置にバッテリー・ポッドを搭載します。この時使用するモーターの折ペラは使用しないほうが良いと思います。ダイヤが大きいタイプを使用するので主翼の前縁を叩き壊してしまうからです。片肺状態の動力搭載の場合は回転数より回転力の方が必要になります。ラダーはモーターのスピードコントロールに合わせて連動させるミキシングを掛けます。両機とも4セルバッテリー搭載でモーターはハイペリオン(Z−3025)を基準にして下さい。着陸させる時はなるべく草むらに軟着陸させる様にしてください。プロペラの破損が防げます。

 ●  このアンブリエルT型はシャーレー工法で作られた主翼ほど撓りがありません。間違った使い方は重大な事故に繋がります。必要以上の荷重を掛けたアクロバットや、ノーズごりごり動力機には改造出来ません。元々スピードを出して飛ばせるような翼型を採用しておりませんので、セル数を増やしても頭上げが激しくなり前に進みません。格好良く急上昇、滞空モードでぷっかぷかというのを同じサイズで体験したい人は舶来品の高級グライダーで楽しんでください。今まで2mクラスで遊んでいた人がいきなり4mクラスの大型シャーレー・グライダーを大観峰に持ち込み、発進直後コントロール不能になりました。2mクラスの機体の感覚で操縦すると舶来の高級グライダーでも大型機独特の舵の効き方に戸惑う人は沢山おられます。特に舶来スケールグライダーは進入性の良い翼型で走る様に設計してありますので、ラディナと同じ感覚で飛ばすとパイロット側の操縦が機体の挙動に着いていけなくなります。少しずつスケールアップして操縦する指の感覚と目を養う技術が必要です。

 ●  レギュラー尾翼、V尾翼とはエレベータの効きが少し違います。スティックに素直に反応するT尾翼独特の感覚があります。T型機ではフルフライングを採用しました。コントロール・リンケージはガルモデルのスケールグライダー「LS−1」と同じ構造の台座を自作しました。台座にはOK模型の可動式ノーズギヤの台座を加工して作りました。特殊ドリルで5/100mm精度を出しアルミのスリーブを製作して、ナイロンブロックの台座に埋め込み専用の部分ネジのビスと自己欽定型のナットで固定してあります。ガタが無いのでニュートラル性はとても良いと思います。翼面荷重はこのシリーズ中一番大きいのですが、浮きの良さと素直なエレベータの効きで飛ばし易い機体となりました。この機体は鳥取砂丘や吹上浜でもテストしましたが、眼前をパスしながらの急旋回にも巻き込み現象も見られずストレスの溜まらない一機だと思います

 ●  私の大型グライダー(スパン3m以上)はこの独特の二重構造を全機採用しています。この構造の本当のメリットはお客さんの手に渡り完成させてから完全に潰れるか、オーナー本人が潰れるまで機体の修理を自分で出来る所にあります。不慮の事故(他機との空中衝突後の墜落大破)と本人の着陸失敗(主翼からの接地〕を除く、胴体からのハードな着地による破損が一番頻繁に起こる事故となるのですが、内張り側板があるので構造本体が大きく崩れる事が起きません。更に外部側板が破損した場合メカを全部外しての修理を必要としません。実機と同じ外部側板のみの交換を機体外部から出来る様になっています。外部側板の破損部分を切り取り内部側板と外部側板の隙間にバルサの板材で橋げたを這わせます。後は外部の切り取った部分に合わせて,同サイズの外部側板材をはめ込んで接着固定すれば生地完成となります。外部側板の強度は各胴枠毎に独立した強度を持つように設計してありますので、大きな衝撃でも大きく破損しない特殊な構造になっています。これと良く似た構造がF−16の後部胴体です。この張り出し部分の内部は複合材料によるキューブハニカム構造になっています。機関砲の弾丸を喰らってもこのハニカム構造のお陰で弾は貫通しますが、機体本体は大きく壊れません。ハニカム部分のみ壊れるので修理は継ぎ足せば良いだけですので大変簡単です。この簡素化した構造を胴体前部に採用しました。ベニヤの内部材が沢山必要になりますので、必然的に重心より前をかなり重く出来ますので、余分なバラストを積まなくても良い工夫だと思ってください。それでも翼面荷重は無動力のサーマルグライダー並みに軽量です。

● アンブリエルT型はモーメント実験機として作られました。従ってスタイルは全然良くありません。上空高く飛行していると機体の挙動がゆったりとしたものになりますので、この機体を初めて見る人にとってはハンドランチサイズの超軽量小型機と見間違ってしまいます。私のウラヌスシリーズの大型機は必ず初めて会ったマニアの方は、馬鹿にした口調で「機体が小さいんだから・・・、あんまり遠くには飛ばさない方が良いですよ。」っと言ってきます。送信機を渡して軽量ハンドランチ張りの小刻みな動きをさせようとしますが・・・、機体が反応しません。「僕が調整してあげますね。一度降ろしますよ。」っとハンドキャッチの構えでアプローチに入って近づく機体のサイズを見て驚きます。案の定・・・着陸失敗でハードランディング・・・。左の主翼をへし折ってしまいました。まあ〜素直に「すみません。御免なさい・・・。」と謝ってくれるマニアは十人中一人居るか居ないかです。「機体の此処が悪い!・・・。」と難癖タラタラで弁償回避を狙います。成人した大人のセリフと行動とは思えません。こちらも謝ってくれるだけでも良いのにな・・・と思ってるんですけどね。「弁償します。」のセリフを吐いた輩はまだ一人も居ません。こういうマニアは必ず何処かのネット掲示板で事実を歪曲して私の悪口を書きます。文句を言われたくなかったら、黙っとけ!ってね。ネットがいくら言論の自由と言ったって・・・大人げないワガママが事件に発展したら、刑事罰は発生しなくても民事では必ず負けるって事を覚えておきましょうね。

● 最初の頃の事なんですが、お仲間さんに(無駄な二重構造)って言われていた私の機体構造なんですが、そんな機体構造でも気に入ってくれる昭和のリタイヤ組のマニアの方は多いです。送信機がお利口さんに成ってくれたので、昭和の時代の様な複雑なアナログ的リンケージをしなくて良くなりました。サーボと尾翼の動翼間はシンプルな直線配置・・・とにかくガタさえ気を着けてリンケージすればよくなりました。大型機ですので超小型軽量サーボの搭載で軽量化!なんてする必要がありません。重心合わせのバラストをしこたま積み捲くる方が無駄な気がします。そこで私の機体では可能な限り標準サーボを搭載出来る様に推奨させてもらっています。重心よりも前にサーボ二個分・・・確実に100g増えますからね。

● メカ室は3mmのムクのベニヤで保護されています。これは後から入れたのではなく・・・最初に胴枠の内側にボックスを作ってから胴体外部のストリング材を機体側面に這わせて側板を張り込んでいます。よって外部側板には裏打ちの補強板を入れなくてよくなるんですよ。何故ならハードランディングで外部側板が凹もうが割れ様が・・・、胴体の修理は全て外部からの作業だけで済んでしまうからです。内部側板と外部側板の隙間に橋桁を埋め込んで、その上から破損して切り取った側板材のパッチを接着してやれば良いのです。ね!無駄な二重構造って機体修理が簡単でしょ?。

● 水平尾翼をフルフライング型にしています。このT型尾翼のリンケージには大手の各メーカーさんでも苦労するんですよ。丈夫に作り過ぎたらガタは減るんですが・・・テールヘビーは確実ですし、テールヘビー対策で何処かの工作で軽量化をする羽目に成るので機体の硬性が可也ひ弱な構造に成ったりします。本機アンブリエルT型機ではとにかく尾翼のリンクを丈夫に作りました。当然ノーズバラスとはズッシリとした鉛の塊が入っています。とにかくガタを極力減らす工夫を随所に行ってみました。基本的な構造はガルモデルのLS−1n(昭和54年発売)の一条オリジナルと同じ構造の強化版ですので、一条オリジナルをご存知のマニアの方は理解が早いと思います。

● 尾翼リンクには台座が独立して搭載されています。この台座に3mmビス二本締めでスタビライザーが固定されています。極力複雑なリンクによる各ジョイント部分のガタを防ぐ為に、ヘリコプター並みのボールリンクジョイントを多用しました。尾翼の回転の台座に見えるのは、OK模型の可動式ノーズストラットギヤの台座です。此れを加工して組み込んであります。加工の画像は後日紹介しましょう。

● 垂直尾翼直下の胴体下面にハッチを設けて一次リンクの台座を組み込んであります。なるべく直線配置のリンケージになる様にする事がT型尾翼のリンケージのガタを防ぐ基本です。

● ウラヌスシリーズの大型機に多用しているホットメルト溶剤です。エポキシと違って僅かな弾力性を持った性質ですので、ハードランディングにおけるグランドループによる主翼の破損が飛躍的に軽減されます。ただしグラス胴体のカンザシ受けに使用出来るかはやった事が無いので解かりません。

● エルロン部分はスポイロンとして作動させているんですが、試作型では50mm幅のムクの市販材を使用していますが、量産型機からはリブ組みのエルロン材に変更しました。構造は複雑に見えるんですが、「なんちゃってリブ組みエルロン」ですので製作は簡単だと思います。後日製作方法をアップする予定です。ミシン(糸鋸盤)を持っておられるマニアの方が作るのは早くて楽なんですが、ミシンを持っていなくても田宮のレザーソー一本あれば加工工程は可也増えるんですが、組み立てる事は可能ですので是非!挑戦してみてください。

● 「僕の機体の重心位置は何処が最良なんですかね・・・。」って・フルスパン・シャーレー機を持ち込んで来た昨日までプチトレーナーのパークフライヤーさん。アンブリエルの主翼修理の痕です。レーシング機を持ち込めば誰にも馬鹿にはされませんし、バルサ組のマニアの前では威張れるとは思うんですが、勝手に調整してやる!な〜んて・・・でしゃばるからメッキが剥がれてしまうんですよ。大御所さんとのお近づきのつもりの質問の答え「アンタの操縦技術もクセも解からんのに重心位置が何処かって聞かれても答えられん!。組み立て説明書を読めば?。」で・・・腹を立ててネットに悪戯書きしてる内は・・・、大観峰の単独飛行は無理でしょう。だって・・・バタフライブレーキの使い方・・・間違っています。瞬間的に使うから大減速が可能に成るんですよ。着陸アプローチ全般で使用したって、方向は定まらんわ・・・フラフラ飛んでるわ・・・お仲間さんは逃げ惑うわ・・・もう一度ネットでバタフライブレーキの機能と使用方法を勉強しましょう。それと・・・他人の機体を壊したら・・・飛行機の性能にイチャモン付ける前に、「御免なさい」を言いましょう。それ以上は弁償せ〜や!なんて言わないから・・・。これが量産機なら弁償ですよ?勘違いしないでね。

● 上記画像はアンブリエルU型機の試作モデルです。オリジナルボディなんですが、現在までに実機で作られたロングノーズ・タイプのスケールグライダーの多くの機種から、モーメントデータを集めて合体させたのがこの機体フォルムです。多くのデータの合体機ですのでこの機体が普通に飛べば・・・、多くのT型尾翼のスケールグライダーがセミスケール仕様で出来てしまうと言う事です。テスト機はオベロンU型機とモーメントデータがほぼ同じなので、オベロンU型として製作された主翼が無改造で取り付けられます。このアンブリエルの飛行データをEBF掲示板に掲載したところ・・・、多くの世界中のマニアからキット化の要望がありましたので、このアンブリエルU型機のみ掲示板のお仲間さん限定でキット化しました。

● サイズはオベロンU型とほぼ同じサイズです。ヨーロッパのマニアの多くが私と同世代なのでレーザーカットのキットよりもダイカットキットの方に慣れています。そこで一部レーザーカット・他はバルサのキット職人による木工機械による加工品としました。多分・・・ネット普及後にラジコン飛行機マニアになった人には、大変不親切なキットとして各ホームページでは悪口合戦になってしまうでしょう。ですから!気心と同じ香ばしい臭いのするパスワード掲示板のお仲間さん専用の販売機種としました。全部瞬間接着剤で組めますよ〜・・・っと唄っている大手メーカーの機体ではありません。昭和40年代のプライベートワークスの工房クラスのメーカーさんから少数で発売されていたキットと同じ方法で・・・、世界中に販売されています。キットを製造しているのはベトナムの個人経営の家具屋さんです。細かい手仕事の調度家具には定評のあるベトナムの職人さん達です。加藤無線(MK)並みの精度でスパン3m以上のグライダーキットを製造してくれます。ご主人は元空軍パイロット・奥様はベトナム工科大出身の才女です。パソコン作業はお手の物・・・。レーザーカットのデータ取りなんか朝飯前です。多分・・・近い将来世界的に有名なラジコン飛行機のキットメーカーに成るでしょうね・・・。

● 水平尾翼の上面に直接ロータリー配置のサーボを取り付けてエレベータをコントロールします。その為水平尾翼下面からはみ出したサーボ本体を埋め込む空間を垂直尾翼に設けてあります。水平尾翼本体は垂直尾翼にビス二本で直接固定されます。当然テールヘビーになりますので、コンセプト段階からロングノーズタイプのグライダーとして設計しました。機体の全長がアンブリエルT型よりも長いのですが、ロングノーズですのでテールモーメントはT型よりも短くなっています。そこでピッチ軸の安定性の向上の目的で水平尾翼面積をT型よりも大きく採ってあります。キット価格は3万円強です。昔から完成機屋さんの要求する工賃はキット価格の3倍と言われています。オベロンU型機の生地完成機が10万円というのも解かってもらえると思います。これを愚図って値切ってみたり・・・脅しをかけてタダ貰いをやりはじめたマニアが実際に存在しているから・・・怖い時代になりましたね・・・。小さい子供を持っている家では優しい顔のお父さん達が・・・、仲間大勢でこんな怖い事やってるんだからラジコン業界も大変な時代って事ですよ。テレビのニュース番組でオレオレ詐欺やら架空請求詐欺の潜入レポート・・・見た事ありますか?。これをやってるのは普通の人達なんですよ。家では普通のお父さんです。警察の自宅訪問での逮捕劇では手錠を掛けられて連行されるご主人を、呆然とした顔で見送る奥さんの心境はどういう気持ちなんでしょうかね・・・。


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