VEGA-Ⅱ型 (No-13) 山本昇氏オリジナル設計機 Part-3
          
● Ⅱ型の主翼の原寸図を作成中です。もう!前置きはいいから、早よう機体製作に入れよおおおお!・・・って言われてもおおおお!・・・原寸図面が無いと、翼型作図も部品取りの図面も引けないじゃないですかあああああ!。よって形紙も出来ないし、部材の切り出しも出来ないんですよおおおお!・・・っと一人でエキサイトしてガス抜き・・・。まるで座布団みたいな形状の主翼ですなあ・・・。こりゃあ・・・バルサシートが足るやろかねえ・・・。ちょこっと心配に成って来た。今日!木村バルサのご主人と直接電話で話せたし・・・何時頃納入かの予定も聞けたし・・・。少し安心・・・。多分・・・その時期には形紙も出来上がってるし、部品の切り出しに移行してる頃ですね。

● 其れにしても・・・驚きましたなあ・・・。世の中、消費税アップに便乗するみたいにシートバルサの値段を吊上げてるのに・・・、木村バルサのシート価格って、西暦2000年のまんまでした・・・。よって昔貰ったカタログの価格表そのまんまで価格見積もり可能でした。とにかく・・・最近の異常気象で決まった時期に決まった数量のバルサの原木入手が困難なんだとか・・・。原木って言ってもインチで裁断した大割り角材状態ですけどね。まあ・・・ね!購入数が各種厚みで100枚程度じゃ、小口購入のレベルだしねえ・・・。あんまりグチャグチャと細かい注文も付け辛い・・・。よって今回も材質はお任せ発注です・・・。だいたいアバウトに、この厚みは主翼用・・・とかこの厚みは胴体用・・・とか、其れでキチンと材料を吟味して送ってくれるので、当方は大助かりです。

● 今は数年おきの発注なんですが、ブーム真っ盛りの時代は・・・全部で12万円分位は年間一括で購入してたしねえ・・・。1,5mmのシートなんか数百枚の単位だったし・・・。それでも今回は3万円強かなあ・・・。バルサのシートって、元々が安くはない素材ですしね・・・。だから無駄遣い出来ないんですなあ・・・。木村バルサの材料加工担当の職人さんも、当工房ホームページの閲覧者のお一人・・・。さて・・・どないなモン作ろうとしてんのか・・・って、此方が言わなくても「今回はS材質で行こか!・・・。」っとのご提案・・・。おおおおおお!ソフト系メディアムだから比較的軽量材質・・・。軽いって事は強度的に荷重は掛けられないが、其処は内部構造で帳尻を合わせます。ホント!木村バルサの職人さんは情報通ですなあ・・・。自作モデラーのページを頻繁に覗いてるんでしょうねえ・・・。此れも経営戦略なんでしょうなあ・・・。顧客の心を掴んで離さない・・・。いや!個人モデラーにしてみたら、離れたくないし・・・お願いだから離さないでええええ・・・って懇願したいでしょうなあ(笑)・・・。
          
● 其れにしても・・・この機体の翼端・・・薄いなあ・・・って思うでしょう?・・・。こんなんで強度は持つんかいなァ・・・。ご推察通りですよ~・・・。でもですなあ・・・此れってある目的の為に薄くしました。このⅡ型のヴェガには詳細な三面図が最初から有りませんでした。よってイラスト三面図と諸元のみで原寸拡大しましたので、構造は他のヴェガに順じてますが細かい所は自由設計としました。此処で一つの疑問・・・。全長よりも全幅が短いって事は、ロール系の飛行は比較的やり易いんですが、ピッチ軸の飛行には其れなりの操作の制約が有りそう・・・と勘繰るのが普通の自作モデラーさんです・・・。

● 多分・・・高テーパー比率の主翼なので、捻じり下げは2度位は必要だし・・・果たして捻じり下げた主翼だけで飛行は楽なのか・・・。どうして翼端は単純な形状なんだろうか・・・。って具合に勘ぐるのが正解ですよ・・・。此れは当工房の勘ぐりなんですが、このスパっと切り落としたような翼端なんですが、この平面に何やらウィングレットの追加が有ったんじゃなかろうか???。だから組み込み易い様に平面設定なんじゃなかろうか・・・。もし・・・山本さんが、その先の性能向上を狙っていたのなら、何かの追加部品の事も考察には有った筈です・・・。このⅡ型機は斬新な胴体三分割の他にも、秘められた性能向上の為の実験的要素が詰っとる様に思えて成りません。
 
● 此れは(NV-01)の翼端の脱着可能な垂直尾翼です。運搬の便(工房発送)の為だけに、こんな複雑な垂直尾翼を設定したんじゃ無いんですなあ・・・。この垂直尾翼の翼型は一枚板じゃ無いんですよねえ・・・。フラットボトムのデルタ翼なんですなあ・・・。よって主翼の翼端とフラットボトムの垂直尾翼は平面同士でビス止めされるので、確実に固定出来るって寸法です(笑)・・・。別に単純な一枚板でも良いんですがねえ・・・。其処が標高800メートルの大観峰でさえ、夏場の気温上昇は凄まじく・・・。一枚板のフィルム張りの垂直尾翼は、フィルムが緩むと歪むんですなあ・・・。よって機体の飛行中にクセがいきなり発生したりします。ところが、極端な鋭角デルタの翼型形成の垂直尾翼なら、ほぼ気温が上がっても変形出来ません。まあ・・・デザイン向上だけの目的じゃ無いんですなあ・・・其れなりの理由が有った訳ですよ。

● そういう観点をこのヴェガに当てはめると、多分取り外して交換可能なあらゆる形状のウィングレットがビス止めされてたんじゃないかなあ・・・って勘ぐってみました。もしかすると・・・Ⅰ型のヴェガ(No-11号機)とⅡ型のヴェガ(13号機)の間に有る筈の(12号機)の存在が重要に成るんですなあ・・・。もしかすると・・・この(12号機)の翼端も切り落としの形状で・・・色んなウィングレットが装着され試されてたんじゃ無かろうか・・・って思うと性的興奮を覚えて眠れなくなるんですなあ(笑)・・・。還暦過ぎのおじさんでも。
  
● 画像はヴェガ三機種の前縁付近を表示しています。三機種とも同じダブルエッジ構造です。実線の部分と点線の部分が表示されてるんですが、実線部分が厚さ3mm・・・点線部分が厚さ5mmのバルサ材です。何故にこういう作り方なのか・・・昭和のダイカットのキット・・・平成のレーザー加工のキットでも、グライダーに限定すれば、この様な面倒臭い構造は使用されておりません。ですが・・・このダブルエッジの二重前縁を当たり前にキットに採用していたメーカーが一社だけですが、昭和から平成に至るまで変わらずに使っていたんですなあ・・・。
 
● この二重前縁を使っていたのは加藤無線(MK)です。この二重前縁のメリットは、前縁付近がかなり丈夫に成りますし、仕上がりが綺麗に成るんです。あの有名なガルモデルでも採用していない二重前縁ですので、グライダーに使ってもあんまり意味が無い!って思ってる人も多いんでしょうなあ・・・。左側の前縁はシングルの棒材に直接プランクしただけの構造なんですが・・・このプランク材の先端を削り過ぎると、あんこ(孔)が開くんですなあ・・・。開いた孔は・・・もう塞ぎようがなくなります・・・。初心者モデラーさんが、国内の各大手メーカーの軽量ハンドランチグライダーを作ると、一度は経験が在る筈です。最初の一機目は失敗しないんですよねえ・・・。二機目・・・三機目・・・と作ると、更なる性能向上と美的センスに目覚めてやり過ぎちゃうのが原因です(笑)・・・。

● 一方・・・ダブルエッジ(二重前縁構造)ならば、プランクシートの先端小口までシートの厚みに変化がありません。接着剤が硬化したら・・・小口をサンドホルダーで仕上げます。平面に仕上げたら再度、この小口の積層面を塞ぐように接着剤を塗り込んで、もう一つの前縁材を貼り込みます。別にインナー側の小口の厚みピッタリの棒材を貼り込む必要はありません。少々広めでも削ってしまうので問題はありません。むしろアンコ(孔)を気にしないで作業できるので、どんなに小さいアールの前縁でも対応出来るんですよ。当工房の軽量グライダーであるリンディシリーズは、全機種この二重前縁構造なんです。生地完成キットにするのに・・・不意な削り過ぎによるアンコ出現が有りませんのでストレスが溜まらないのですよ・・・。「リンディの前縁って丈夫ですねえ・・・。凹んでも先端が割れて孔が開かないんだもの・・・。QRPのロッキーは孔が開いたら修理が大変なんですよ・・・。」このモデラーさんは、本機リンディが二重前縁だとは知りませんでした(笑)・・・。
 
● 左画像がインナーの前縁です。前縁小口を大きく傾斜させて削る必要が無いので、プランクシートが無理なく沿ってます。よって確実な接着が出来るんです。右の画像は二層目の前縁を貼り込んで削り込み・・・仕上げた状態です。かなりスムーズに綺麗に仕上がります。

● この二重前縁構造に使用する接着剤は、木工白ボンドが最適なんですよねえ・・・。瞬間接着剤の方が早くて綺麗だ!って思う人は、其方でも良いですよ。勝手にやって下さいね(笑)・・・。ただし・・・この瞬間接着剤は、瞬間的な強い衝撃には耐えられずに・・・割れるか外れます・・・。フィルム等の被覆材の裏側で・・・接着面が剥がれてたりすると、その後の不具合に気づけない危険も秘めてますよ・・・。この二重前縁の木工ボンドがガッチリ固まると・・・どうなるのか???・・・。
          
● こうなるんですなあ(笑)・・・。空中でお互いにラリアット合戦・・・。相手はシャーレー構造の機体・・・。此方はバルサ製のサーマルグライダー・・・。肉を切らせて・・・の逆ですなあ・・・。骨を断たせて肉を切る(笑)・・・。シャーレー構造の積層面をぶち破って食い込んでます・・・。此れが木工ボンドでガッチリ固めた二重前縁の威力です。木工ボンドはポリ樹脂やエポキシ樹脂みたいにガッチリ固まりサクサク削れるって要素は無いんです。水分が飛んでもビニール系の溶剤は、若干ですが粘り気を持ったまま硬化します・・・。この粘り気が功を制すと・・・結果こうなるんですなあ・・・。
          
● 翼型の作図をしています・・・。一番短い翼端リブでも170mm弱なので、Ⅰ型機よりは作図し易いです。しか~し・・・徐々に迫りくるリブ同士の被り・・・。このⅡ型機の強烈なテーパー比率にもちっと早く気づけば良かったなあ・・・。って作図しながら、さて・・・何番リブを別紙に転記しようかと、考えながらズルズルと・・・。
          
● 結局の所・・・こう成っちゃいました・・・。右端の胴体の側板に貼り込む部材のゲージ用リブと二番リブを犠牲にして作図しました・・・。一番リブは、ある意味基準なので残したかった・・・。よって10分割ラインを別紙に書き直して、この二枚のリブを作図する羽目に成りました。

● 多分・・・此れは私の想像なんですが、Ⅱ型機の設計中に山本さん自身も・・・あれ?って気づいちゃったんじゃないですかねえ・・・。だから製作記事が無い(笑)・・・。山本さんの設計方針を推察すれば・・・このヴェガシリーズのリブピッチは全機種共通・・・。よって全幅(スパン)が決まる・・・。あとはその機体のコンセプトに合わせて、各箇所を設定・・・。ってのがセオリーだとすると、今回のⅡ型機の場合・・・比例コンパスでの作図は出来ねえぞ!って気づいちゃったんじゃないかなあ・・・。理由は画像の中にあるんですなあ・・・。

● この補助リブと一番リブと二番リブ・・・確実に最大翼厚が60mmを越えちゃってんですなあ(笑)・・・。よってリブピッチが60mmだと作図不可能に成るんですなあ・・・。だったらピッチを広くすれば良いじゃん!って思っちゃいますよねえ・・・。ですが~・・・。今度は強度が落ちる可能性が残るんですなあ・・・。軽くは成るんですがねえ・・・。山本さんの自作する飛行物体ってのは、必ず設計コンセプトってのが最初に決まってます。言い換えると・・・強風用の機体ならサイズはこの位で・・・とか、翼面荷重はこの位で・・・とか・・・。特に飛行性能を左右するのが翼面荷重だって解ってるモデラーさんだって事ですよ。

● 一平方メートル当たりが受け持つ機体の重さの事なんですが、ひ弱な構造に高翼面荷重は掛けられないんですよ。よってリブ間のピッチは60mmで譲れない・・・。しかし比例コンパスが使えない・・・。だからって!私みたいな作図方法は邪道だろうし・・・読者が受け入れないかも知れないし・・・。だからⅡ型機の製作記事が無い(笑)・・・。でも・・・読者の中には居たんじゃないかなあ・・・。Ⅰ型機よりも飛ばし易いんなら、俺の腕でも飛ばせるかも・・・。って・・・。胴体三分割をやめて・・・胴体の側板付け根で主翼を分割する方法を、皆で模索してたかも・・・。Ⅰ型の図面と製作記事が有るんだから・・・。
          
● この一番リブの厚みの中に、標準型サーボ(20×45×55mm)が余裕で沈むんですなあ・・・。比較に100円ライターを置いてますので、正真正銘の標準型サーボです。別名でぶサーボ?・・・。ネット物知り博士達が、そう呼んでましたよ。初心者が使うサーボなんだそうですなあ・・・。トルクが3,5キロも有るのにかァ?・・・。スパンが3メートルのシャーレー構造のFOXに、一グラムでも軽量化!と称して、トルク1,0キロのマイクロサーボを搭載して、エレベータがフラッターを起こして墜落・・・。お仲間さんの飛行機にぶつけて自分の飛行機は無傷で回収・・・お仲間さんの飛行機は大破!・・・。アクロ系のフォックスは高翼面荷重機なんだから、一グラムでも軽量化する機体では無い!。胴体内部は博士のオツムよりも容積が広いんだから、マイクロサーボよりも標準サーボを積みなはれやあ!・・・マイクロサーボ積んで重心合わせのバラストなんか積んだら意味無いだろうが!・・・。
          
● 二型機の主翼のリブ型・・・作図完了。裏側にスプレー糊で厚紙を貼り込んで裁断・・・。あとはプランクシート分(1,5mm)を差し引いて切り抜けばリブの形紙は完成です。あの5センチ四方のイラスト三面図がねえ・・・図面の実寸サイズで蘇る・・・。ううううう溜まらんですなあ・・・。多分・・・九州では誰も作らんかったであろうⅡ型機ですなあ・・・。さあ!完成したら、次は幻の(No-12)型の創造ですなあ・・・。此方は現物が無いから、当工房の創造の産物・・・。キット製造も生地完成機でも販売出来るぜい!・・・。エップラー374の走るスロープ機・・・バンバン作るでえ!・・・。
          
● 一応の予定なんですが・・・。昭和のパイロンカテゴリーの機体製作も依頼が来ています。ただ・・・無動力のスロープ設定機なんですがね・・・。機種名はリトルトニー・・・。昭和のリノエアレースの名機なんですが、走る翼型ならこの(E-374)でも良いんじゃねえか?って事で取り敢えずの翼型候補に成ってます。ただ・・・メインストラットギヤの問題が・・・。此のエアレースのレギュレーションに寄れば、このトニーのクラスは、固定脚なんですなあ・・・。流線形の長くて細いスパッツを履いてるから格好良いんだけど、スロープ機には脚は要らねえ風潮があるんだなあ・・・。でもなあ脚の無いパイロン機ってあんまりカッコ良く無いんですなあ(笑)・・・。どうやって処理しようか思案中・・・。一つの案として・・・下向きV型の固定式カナード風に仕上げようかとも思ってますが、胴着したら折れるかもなあ・・・。熊ったぜい!・・・。完成すれば・・・JRGAの三つのカテゴリーを一機種でクリア。2メートルクラス・オープンクラス・スケールクラス・・・。スパンは1850mmなモンで・・・。
          
● いよいよ・・・形紙の切り出しに入りました。まずは・・・(W-0番リブ)・・・。このリブはリブと言うよりも、胴体の側板面と主翼の勘合面を成形する為の、補助的な部品を作り出すゲージの役割が主な目的・・・。その他に・・・胴体側面図には、まだ翼断面のラインが入っていません・・・。この翼型の形紙を宛ててラインを引きます。そうしないと・・・胴枠の正式な位置が算出できないばかりか、側板内貼りのスロット溝加工も出来ないんですなあ・・・。あれ?・・・記事に原寸胴枠って有ったじゃん!・・・。有る事には有るんだが・・・この製作記事は、ラジ技のオリジナル版じゃ無いんだなあ・・・。そのコピーなんで、寸法ズレを起こしてる可能性が大なんですなあ・・・。

● このヴェガシリーズの三機種は、胴体と主翼の通常の分解方式が通用しません。むしろ・・・CL機(ユーコン)の機体構造ににてるんですなあ・・・。一型機の主翼は三分割・・・胴体に残ったセンターウィングは、その構造内のスパー材のみが胴体を貫通しているので、組立て自体がややこしい・・・。二型機は胴体が主翼の前後で分割式・・・よって残った胴体は主翼の中に埋まった状態。そして三型デルタ翼機は主翼と胴体が完全一体型・・・。三機とも共通しているのはリンケージ類が全て胴体内部に集中し、搭載メカも胴体に前部装着している点・・・。そして三機種とも、コントロールリンケージが全て胴体の中なので、邪魔な隔壁が作られていないんだなあ・・・。さて!・・・結果として何が言えるのか・・・。まるで実機の腹ん中と同じって事ですよ。頭の先からケツの先まで胴枠数枚で構成してるんだが、全部が見渡せる構造って事ですなあ・・・。羽目殺しの胴枠なんぞ一枚も無い・・・。其れが造りを難しくしてしまったとも言えるし、完全なる複製機が作られなかった理由とも言える・・・。ラジコンブームの真っ最中に・・・手抜きのコピー機で溢れ捲ったネットオークションサイトだが・・・この複製の手抜きヴェガ・・・一機も出なかったでしょ?・・・。手抜きで作ったらヴェガには見えないからですよ(笑)・・・。だから誰も買わない・・・。機首にブラシレスモーターの付いたへんてこりんなヴェガなんか、誰が買うんじゃい!・・・。昭和をナメるなよ!・・・。
 
● リブの上下をプランクシート分(1,5mm)罫書き直してます。此れを引いたリブが正式な寸法・・・。今回の三機種分のリブの数・・・当工房の(DFS-REIHER)の主翼リブ数よりも少ない・・・。って自分に思い込ませて作業しなきゃ、やってられん位・・・ストレスが溜まるうううう・・・。
 
● ライハーなら・・・40枚近いリブが徐々に翼弦が長く成るんで、あまり気に成らない切り抜き作業なんですがねえ・・・。此の機体はライハーよりも大きいテーパー比をたった十枚のリブで構成してるもんで・・・、一枚切ったら、明らかに翼弦が長くなる(笑)・・・。5枚切って振り返ったら・・・翼端リブの数倍デカいリブを切ってたりするんですなあ・・・。ホンマに形紙作ってるんかあ?・・・Angeの画像の使い回しじゃないんかあ?・・・ってか!。画像拡大して観てみろ!・・・Angeなんて書いてあるか?・・・。其れよりも・・・ディバイン翼とエップラー翼の区別も着かん、博士の目ん玉はビー玉かあ?・・・。まあ・・・カタチは良く似とるんだが・・・。このディバインウィンドって翼型は、あと2%程度薄くしたら、充分レーシングで使える翼型です。現に・・・長谷川さんの著書にも大変座標数値の似通ったレーシング用の翼型が紹介されています。ただし・・・此方はスピード出まっせ!のタイプなので、アクロ系には不向き・・・。そして・・・バルサのリブ組みにすると、薄過ぎて硬性が弱く成るかなあ・・・。じゃあ!全面プランクに・・・。初心者が購入しちゃったら、勝手に捻じり下がった翼が出来るかも・・・。一度貼り込んだら捻じれの修正が困難に成るのが全面プランク翼・・・。右翼捻じり下げ・・・左翼捻じり上げ・・・最悪な状況に成る可能性も・・・・・・・・・・有る・・・。きゃああああ!・・・。
 
● (Ange-SSG)の製作記事でも紹介した、画像の様な近接したリブは・・・無理矢理分割して切り抜かない方が良いですよ。近接空間が3mmとか5mmの場合、無理に分割するとその後の切り抜き作業の際・・・カッターの刃が逃げ易く、翼型のラインが歪んだりするんです・・・。この現象はカッター使いに成れてる人でも失敗します。こういう厚紙の場合・・・幅の狭い方が切り抜きの際の荷重が小さいので、紙の繊維が分解し易いので起こります。カッターの刃における切断とは、繊維を切るだけです。ノコギリみたいに刃の厚み分を消失させる切断ではありません。

● やっと10枚切り抜きました・・・。此れでヴェガ二型機の主翼形紙の作成は完了です。大腸の内視鏡検査後・・・異常が無かったので安心してしまい・・・徹っちんカマして終わらせちゃいました。まあ・・・ね!・・・主治医の先生から検査の件を言い渡されて、約一か月後だったので、その間は・・・気持ち的には濃紺のブルー状態・・・。女の子の生理ってこのもちっと軽い症状なんだろうなあ・・・って馬鹿みたいな事、意味も無く考えてしまって勝手に落ち込むし・・・まあ術式の内容はかなり複雑でしたが、何も無くて良かったなあ・・・。お袋に感謝しなきゃねエ・・・。ガミラス人的体質に産んでもらえた事に・・・。

● 因みに・・・ガミラス人を知らない世代も居るだろうなあ・・・。宇宙戦艦ヤマトに登場した、最初の敵の種族名がガミラス人ですねん・・・。この原作は松本零士氏ですよ。銀河鉄道999もキャプテンハーロックも松本零士です・・・。因みに単子本の(ファントム無頼)は、新谷かおる氏なんですが、何処となく作風が似てるなあ・・・って感じたモデラーさん!。その直感は当たってます(笑)・・・。新谷氏のデビュー前は、松本零士氏のアシスタントをやっておられたからですねん。

● さて・・・ガミラス本星から侵攻して来たガミラスの艦隊は、何故に直接地球に飛来せず遊星爆弾をボコンボコンと地球に落下させたのか・・・。この映像って物語の冒頭に数秒だけしか描かれていないんですが・・・。この数秒の映像がこのヤマトの物語の重要な鍵だって知ってる人は、除染経験者のみかなあ・・・。もしくは放射線の知識を持った専門職の方・・・。

● 地球の防衛力の遥か上の軍事力を持ちながら、何故に直接攻めて来ないのか・・・。実はですなあ・・・攻めて来れなかったんですなあ・・・。この事情と福島の数年に渡る除染作業ってのは似てるんです。除染作業の目的ってのは、線量が高いから線量を下げる・・・此れが一番重要なんですなあ・・・。線量が高いままなら福島県人は、何れ病気を発症し・・・二世三世はDNAの変化による細胞異常で、更に酷な病に侵される・・・。ガミラス軍も同じなんですなあ・・・。地球人には耐えられない線量レベルにまで地表を上げてやれば、人類は生きられなく成る・・・。このガミラス種族は地球人なら即!死に至るであろう線量の元で進化し繁栄して来ました。

● 要するに!・・・何が言いたいのか・・・。線量の低い地球の地表に侵攻しても、宇宙服が脱げないからですなあ・・・。宇宙服を着たまま長期間の戦闘に耐えられる訳が無いでしょう・・・。ガミラス人の地球侵攻の目的は、移住だったんですなあ・・・だから地球の地上を汚染させる必要が有った!・・・。その間の地球人はどうやって生き延びて来たのかと言うと、地下の深い所に都市を建設して避難生活ですよ。もう地表には住めないから、地球の地下に永住するしか無かった・・・って所から、物語がスタートするんです。

● ガミラス人的体質の人間って何なの?・・・。まあ・・・絵空事とも思わない方が良い時代だって事ですなあ・・・。第二次大戦の原爆投下の犠牲者ってのは、直接被曝の人達だけでは無いんですなあ・・・。復興の為にその線量の高い地区に入って瓦礫撤去等の肉体労働に参加した日本中から集まった作業員は、被爆者手帳が交付されていません。と言うよりも・・・当時の日本政府自体が、そういった間接的な被爆者が大勢いたって事実自体を知らないんですから・・・。

● 福島の復興事業が遅れた事と、この広島と長崎の原爆投下後の復興作業による間接被爆者には関連性が有るって事なんですなあ・・・。この爆心地に投下された原爆の成分は・・・広島がウラン型・・・長崎がプルトニューム型なんですが、どちらの放射性物質の半減期は、数百年以上・・・。線量は一年二年では半減しないって事実です。よって!復興事業をやるには、放射線の専門知識を熟知した専門の作業員による除染が終わらないと、知識を持たない復興の為の労働者を作業に従事させてはいけなかったんですなあ・・・。だから福島県周辺の津波被害地区を含む危険区域と警戒区域は、復興事業が遅れたんです・・・。

● 両地区の民間人を汚染されていない安全域へ避難を最優先させた理由がお解かりか・・・。間接被爆者を大勢出したくなかったからですよ。だから専門教育を行い・・・作業員を除染に従事させるシステムが構築された・・・。世界で初めての民間企業団体による放射能除染事業・・・が、今回の数年に渡る除染業務の目的だったんですなあ・・・。この世界で初めて・・・っていう事業には、世界中の政府関係者がじっと事の成り行きを、興味を持って静観していたんですなあ・・・。私は正式な除染業務の従事者として登録されています。もし・・・今後、国内の原発・・・もしくは友好諸国等の原発で危機的な事故が起きた場合・・・要請による派遣もあるかもしれませんね・・・。家族が居ない独身者ですし・・・ね。

● 私はガミラス人的体質の人間かもしれません・・・。ネット上には面白い見解を持った科学者も居りまして・・・私の様な線量が少々高い場所で、長期の作業に従事していても健常者で居られる不思議ちゃん・・・別名ミュータントも、二世三世なら生まれて当然!・・・とは、その科学者のご意見・・・。私以外で作業をサボり捲った同僚は、現地で身体を壊して会社を辞めさせられ・・・帰郷したけどその後、死亡しています・・・。彼は同郷でしたが、まあ・・・ガミラス人的体質では無かったのか・・・もしくは親からの遺伝物質を持っていない地球人的体質だから耐えられなかったとも言える・・・。まあ・・・ね。世間で盛んに放送されている現在のがんの発症率は、二人に一人・・・ってのも頷ける事態なのかも知れませんなあ・・・。

● 以上の私的見解から・・・何故にガミラス人は、線量の低い地球の地上では宇宙服を脱げなかったか・・・。単純な事ですがねえ・・・。線量の高い星で進化して来た人類ってのは、他の星の病原体である風土病に耐えられないからです。ガミラス本星は線量が高いので、この風土病自体が根絶されていたが、地球上ではまだまだ元気に生息できるんですなあ・・・。しかし!ガミラス人には其れに対抗できる免疫力が無い・・・。だから風土病の病原体を高濃度の線量で退治しないと、宇宙服が脱げない訳ですなあ・・・。大気は地球人と同じ成分なんですがねえ・・・。元々は同じDNAを持った同種族の設定でしたし・・・。トム・クルーズの宇宙戦争って映画に登場したエイリアン種族って、最後はどうやって全滅したんでしたっけ?・・・。Xファイルのアナサジってエピソードに登場した地球外生命体は・・・地球の風土病である(水疱瘡)で全滅しましたね。

● 福島出向の丸三年間の私自身が感じた私の身体に起きた不思議・・・なんですが、まるで重力が少し軽くなったんかあ?って思う位に、身体が良く動く・・・。三年間…病気一つせずに皆勤賞を得られる位に元気だったんですなあ・・・。50代だったのに、動きは30代でしたから・・・。そして平成28年3月に帰郷・・・。すると・・・いきなりでしたねえ・・・。身体が怠く成ったの・・・。別に放射能の影響で何かの疾患に・・・て訳でも無いんですがねえ・・・。何となく重力を重く感じてしまい・・・慣れるのに1年以上掛かりましたなあ・・・。線量の低い安全圏での生活を続けるガミラス人種族みたい・・・。人類滅亡まで1年しかない・・・ってのが、宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルに大気除染の技術を貰いに行ける期間です・・・。別の言い方をするなら、地球上の線量をガミラス人の体質に合う様に改善できるまで、あと一年必要だったから・・・勝機が見いだせたって事実もあるんですなあ・・・。アニメにしては中々深いストーリーでしょう?・・・。     (Part-4に続く)