✈ Early-BirdⅠ型 (ケストレル165)(工房オリジナル機) Part-1 (2) (3)
   
※ 本機アーリーバードⅠ型は、昨今の軽量HLGの標準サイズと同等ながら・・・そのリンケージには全て両引きのテグスワイヤーを使った実機と同じコントロールを使っています。片引きのピアノ線リンケージは、アウターパイプの固定が好い加減だと、舵面の動きに甘さが残るバックラッシュが発生します。

※ サーボが起動中でニュートラル状態でも、舵面を指で掴んで動かすと簡単に曲がってしまったり・・・。ラダーを目いっぱい傾けてプロポのスティックを離すと、舵面がニュートラルまで戻らず傾いて止まるといった時は、胴体内に固定したパイプが踊っている状態です。要するにパイプの固定が甘いので、ピアノ線ロッドが胴体内部でガイドパイプ毎湾曲しています。此れでは飛行中の機体の挙動が定まらず・・・最悪はコントロール不能状態に成ります。

※ 苦汁を舐め続けて、その都度原因を探し・・・理解して改善に努めたモデラーは、こんな好い加減なリンケージは絶対しません。ネット上のお仲間掲示板において、等身大を飛び越えてかなり背伸びして、玄人ぶって会話している初心者モデラーさんに多発する危険なリンケージです。
   
※ よって、本機は初心者受けする様なクラシカルなデザインなんですが、そのリンケージはテグスワイヤーの両引きを採用しました。此れなら両引きなので、胴体内部にパイプを通してもバックラッシュが出ません。ピアノ線ロッドの場合は、なるべく直線配置が理想です。パイプが歪に湾曲していると、金属製のピアノ線はパイプ内の摩擦が大きく成り、スムーズに動かなく成ります。テグスワイヤーなら、胴体内部に固定するパイプが構造上どんなにカーブした状態で固定されていようとも・・・両引きが前提なので動きはスムーズです。言わば・・・油圧で動かす動翼と同じだと思って下さいね。胴体内部の搭載機器を避ける様に曲がりくねった配管内部を、オイルの代わりにテグスが通してあると思えば良い・・・。

● リンケージが両引きなので、小型機ながらその挙動はかなり敏感です。組み立てるのは然程難しくは有りませんが、初心者さんの最初の一機といったレベルではありませんので、お間違いの無き様・・・。初心者入門のラダー機で飛ばすのが上達したモデラーさんの次の一機なら、組立てるのは容易ではありませんが・・・新しい扉は開けるかもしれません。ただ・・・大した知識も持たない状況での私的な改造をすると、途端に飛行性能が落ちる可能性も多大に有ります。元々がスロープサイトにおける無動力設定のコンセプトで主翼の翼型を決めました。ノーズゴリゴリでモーターを搭載してグランド機に・・・の改造には、翼型が対応していません。動力機にする場合は、浮きの悪い半対称翼型にしないと・・・モーター全開時の上昇時に機体は上を向いたまま上昇するんですが、その挙動がずっと続くので動力飛行中は、ずっと機首を上げたまま水平飛行してしまいます。其れで満足なら良いんですけどね・・・。お仲間さんからは失笑を買うでしょうなあ・・・。モーター廻すと速度が落ちる・・・止めて滑空状態に移ると速度が上がる・・・。まるで逆じゃん!・・・。

● この初期型あ~り~さんは、生誕10年以上経過した未だに生地完成機を作り続けるベストセラーと成りました。もう・・・250機は超えたかなあ・・・。さて!何故に西の大国がバッタもんを作らないのか・・・。多分!・・・作りが大変シビアで量産には不向きだからでしょうなあ・・・。この初期型あ~り~さんを巡っては、最終的にお袋の病院送り事件にまで発展した恐ろしい機体だったとも言えますなあ・・・。ひょんな事から熊本の有名ホームページに現れた北九州の困ったちゃんA氏とB氏の両名・・・。この熊本の有名ホームページの管理人が平尾台の大会に出場すると知るや、熱心に自宅への宿泊を勧め・・・当工房の初期型あ~り~さんを、どうすればタダで貰えるのかシツコク聞いたんだそうな・・・。で!この管理人さん・・・苦し紛れに「親切にすれば貰える・・・。」と言ってしまったのが、その後10年以上続く嫌がらせの始まりへと繋がったんですよねえ・・・。

● その後の飛行場でのこの困ったさんA氏と困ったちゃんB氏の押し売りみたいな親切行動・・・。その要求を快く飲まなかったとして逆恨み・・・。延々と10年以上嫌がらせが続くんだもの・・・。個人情報を取り扱う会社の社員もグルなので、どんなに携帯番号を変更したってバレちまう・・・。で!結局・・・被害届を出した後、お袋の教え子である警察OBさんの名義の携帯電話でやっと悪戯電話から解放されたって感じですかね・・・。現在の番号を知ってる人って、困ったちゃんの周囲に沢山居るんだが・・・名義人が困ったちゃんA氏とB氏のお膝元に勤務の番人さんだって知ってるしねえ・・・。まあ!・・・定期的な悪戯電話(九州におけるグライダー大会の開催日、二週間前から悪戯電話が当日まで続く・・・。)も、名義人は既に番人さんなので、悪戯電話は全て番人さんのオフィスで受信(笑)・・・。非通知でやってんだもの、警察特権で調べるでしょうなあ・・・。まあ!・・・困ったちゃんご本人は、私に着信してると思ったんだろうけど、除染現場3年間は一度も着信してませんしねえ・・・。番号違うし(笑)・・・。

● この悪戯十数年中に起きた、特殊な犯罪を模倣する様な手口なんだもの・・・そら!興味持たれて当然でしょうなあ・・・。特殊詐欺でとっ捕まる人って、家庭でも近所でもとても良い人って評判なんだもの・・・。この困ったちゃんも同じです。彼の裏の顔を知ってるのは、個人情報を既に牛耳られてる妻子持ちのモデラーばかり也・・・。彼が捕まると共犯者扱いされるのは目に見えているので、沈黙して見ぬ振りするか・・・協力して片棒担ぐしか無いんですなあ・・・。ただ!・・・彼らはやり過ぎてしまった・・・。平尾台のクラブのメンバーさんと役員諸氏・・・既に彼らは困ったちゃんB氏が危険だって事を悟ってます。よって拡散!・・・困ったちゃんの押し売りみたいな親切行動には、高額なお礼の要求が待ってるので関わるな!と伝令が飛びました。

● さあ!この困ったちゃんのその後なんですが、どういう活動・行動をしてるのか・・・。ラジブームが衰退しました・・・空物ラジコンやるんなら、クラブに入会するか、個人の情報を国に晒すかしないと出来ない訳だが、まあ・・・航空法改正に登場した空物ラジコンには苦痛とも言える禁止事項を、尽くやり倒した経歴の猛者さんなので、おいそれと国も許可するかなあ・・・。正式な平尾台ラジコングライダークラブとは別の、実体の無い似非クラブを設立して其のクラブの事務局長に収まった訳だが、まあ・・・世間一般は正式な平尾台のクラブの事務局長さんだって勘違いしてる人も居たっけなあ・・・。其れを具体化させる為の押し売りみたいな親切行動だって、クラブの役員諸氏は既に見抜いていましたしねえ・・・。

● さて・・・もし!正式なグライダークラブの事務局長に収まった悪夢が現実に起きた場合、どんな状況に成ったのか・・・。多分困ったちゃんのお友達の困ったさんA氏・・・この人、パラグライダー側のお方なんですが、平尾台パトロールがこの吹上峠エリアでのパラグライダーの飛行を禁止していたんですが、ゲリラで飛ぼうとしても必ずパトロール隊が動いて制止していました。だったらラジコングライダーメンバーに快く許可を貰うとかすれば飛べるだろう魂胆・・・既にパトロール側に見抜かれていたんですなあ・・・。結局、ならば!正式なグライダークラブを内部から牛耳ってしまえばって考えたのが、押し売りみたいな親切行動の一部始終です。事務局長なんだもの、クラブ員全員の個人情報は自分の手元に在る訳で・・・自分のワガママ行為に異を唱えるクラブ員は全て嫌がらせで牛耳ってしまおう魂胆・・・見え見えなんだもの、昭和の黎明期から続く老舗のラジコンクラブは、幾多の試練を乗り越えて存在してきたわけで、こういう茶番への対処法は心得ていた訳ですよ。

● 困ったさんA氏は悪いお仲間さんが居まして・・・。平尾台のパラグライダースクールは、平尾台の大観台行橋側斜面とその裏斜面のみを利用出来るルール・・・。よって、北側斜面の吹上峠はランディングポイントが作れない理由で飛行禁止だった訳だが、まあ、平尾台パラグライダースクールのフライトエリアルールを守れない一部のフライヤーさんが、自分たちで勝手にルールを決めて吹上峠側で飛ぼうと画策したのが、本来のトラブルの大元です。このパラメンバーさんは、大観峰サイトでもトラブル起こして世界中の観光客を敵に回した曰くつきのフライヤーさん・・・お公家さんみたいなハンドルネームでネット上とお山サイトで暴れまくってましたなあ・・・とは、調べていた番人さんのお言葉・・・。そのパラメンバーさんは、困ったさんA氏と繋がってまして・・・更にラジコン側のB氏ともつながってました。よって、吹上峠の北斜面をパラメンバーで乗っ取る計画を実行する為の今回の大騒ぎ・・・。まあ、そんなの氷山の一角・・・日本中で起こっていたトラブル全部ひっくるめての航空法改正・・・当然と言えば当然なんですなあ・・・。

● 空物ラジコンモデラーにとっては、今回の航空法改正は厳しいとのお声も有るが、今後の日本国内のお空事情を考えれば当然の所業だとは思いますなあ・・・。でもルールはその環境で刻々と変化するのが時代の常・・・。其れに合わせてラジコン側にも意識の改革は必要かと・・・。ラジコン側の厳しい改革で、この困ったさんA氏率いるパラメンバー三グループは、挙って勝利宣言したたんですが、さあ!お次の航空法改正は・・・多分、パラグライダー愛好家側にとっては厳しくなるかもなあ・・・。多分、ライセンスだけじゃ飛べなくなるかもなあ・・・。JAナンバーの交付ってなったら、学校においての座学と現地に置いての飛行実習込み数十時間のスクーリングが必要になるかも・・・。何故なら、商用ドローンやらドローンタクシーが一般的になると、その飛行ルートと被るからですなあ・・・。多分、無人機扱いの商用ドローンは、民家の上空は墜落のリスクを避ける目的で、山間部の尾根沿いに飛ぶ可能性も在る訳で・・・滅多やたらとゲリラ飛行しているパラメンバーは兎に角邪魔に成るでしょうしね。そうなれば、空物ラジコン側にも更なる改正はあるでしょうなあ・・・。同じくJAナンバー交付・・・しかるべき施設での数時間の講習の後、資格証の交付が義務化されるかも。まあ!悲観する必要も無いかと思うんですけどねえ。其れだけ空物ラジコンフライヤーの品格が向上するんだもの・・・。無免許でゲリラ飛行するパラメンバーよりは、立場が上って事に成る。トラブった場合の警察介入の場合・・・どちらの言い分に耳を傾けるのか・・・。この世の中・・・資格持ちの方が信頼されるんですなあ・・・。その事を何時も肝に銘じておきましょう・・・。

   
● 平尾台の恒例の冬の大会・・・困ったちゃんB氏の参加を拒否すべく、秘密裏に開催しても良いんじゃないだろうかと思うのだが、問題は異常気象の影響で素直な吹上風が中々吹かないのだそう・・・。開催日を決めても、昭和の時代みたいに例年通りの良い風が吹かないので、一週間後・・・もしくは二週間後に延期と成ってしまう訳で、遠方から来る出場者には酷でしょうなあ・・・。で!平尾台の古株さん達・・・他のサイトを現在吟味中・・・。基本的に昭和の生き残りオールサンデーズのサイトは、門司区のスロープサイトなので・・・其方に移動しても良いんじゃないだろうか。ハイキング気分で山道を数十分掛けて、徒歩で登山・・・。何時の頃からか、サイトの直前まで愛車で乗り付けるってのが流行ったが、其れも良し悪しだしねえ・・・。困ったちゃんA氏もB氏も長時間歩きが大嫌い・・・。だからサイトの中まで愛車で乗り付けるんですなあ。画像三枚目の大会用エリアで、BBQをやりながら、電飾キラキラのナイト飛行を画策する様な危険人物なんだもの・・・。行橋平野を望む大観台の山頂に、麓の駐車場に車を停め・・・飛行機と弁当担いで出場者全員で急斜面を登山・・・。第一回目のスロープ大会は、そうやって行われました・・・。昭和55年だったか?。

※ しかし・・・この熊本の有名ページの管理人さん・・・画像の阿蘇の大御所さんから、テストフライヤーとしての心得は聞いていた筈なんですがねえ・・・。テストフライヤーとは、試作機のデータを取って、其れをメーカーの開発部に逐次連絡して完成を目指す訳だが、開発途中の機体の情報を何故に第三者にバラすのだろうか・・・。更に欲しがる第三者に何故メーカー開発部の個人情報を、勝手に教えてしまうんだろうか・・・。ネット上のホームページの管理人は、ページを開設するにあたり・・・その規約を遵守するという約束でページを開設するのが基本なんだが・・・。まあ・・・有名ホームページなんだから、周りからちやほやされるのは成り行き上の結果として、何の権限を持って開発途中の試作機の情報や開発部の個人情報を、断り無しに第三者に流すんでしょうなあ・・・。ネット上の有名人って、誰でも成れるんですがねえ・・・。まあ、自惚れるとこうなっちまうんでしょうなあ・・・。当工房は世界中のモデラー6000人以上の個人情報を持っていますが、誰の個人情報も流出させません。何故なら・・・ネット上に保管していませんので・・・。面倒臭くても、手書きの名簿に書き写して電子メールはその都度削除・・・。必要な時に自ら打ち込んで連絡し、用が済んだら再び完全削除・・・。其処まで徹底するのがホームページの管理人としての務めでしょうなあ。

※ 過去のメーカー時代のお話・・・。加藤無線(MK)に在籍中、成家氏のオーロラ60のサイズダウン機であるオーロラ20を販売する事に成り開発が始まりました。この時代のF3A機は騒音規制に対応させるべく、消音効果が高く更にパワーアップが望めるチューンドサイレンサーを搭載するのが主流でした。よって胴体下部にサイレンサーが搭載できるように、機体は中翼仕様が多かった時代です。新しく開発した20クラスのオーロラは、飛行性能が良かったので普通のマフラーでもマフラープレッシャーのみで安定したエンジンの回転数で飛べる様に構造を吟味して作られたんですが・・・。販売前にラジコン技術誌に製作記事を書かれたモデラーさんが、勝手に大改造して小型のチューンドサイレンサーを搭載・・・。ところが、其れを見たモデラーさん達が加藤無線に対して、何故サイレンサーが搭載出来ない仕様にしたんだとブーイングの嵐・・・。結局の所、チューンドサイレンサーを搭載しないと、満足に飛ばない飛行機と勝手にレッテルを貼られてしまいました。

※ 騒音規制の為にチューンドサイレンサーが開発されたと記載しました・・・。じゃあ!、20クラスと言えども通常マフラーだと騒音規制に引っ掛かるんじゃないか・・・とお考えの平成のネット物知り博士なモデラー諸氏・・・。昭和の時代は通常マフラーでも二重構造の消音構造で販売されていたマフラーは沢山ありました。20クラスのエンジンを搭載した飛行機なら、そういった消音効果の高いマフラーを使えば良かったんですよねえ・・・。そのパワーに合わせた小型のオーロラだったんですけどねえ・・・。折しもF3Aの演技の変更が、垂直上昇やらクルクル系の曲技に対応させるには、消音効果とエンジンブレーキの影響を受け難くする為の構造だったので、パワーアップが大いに期待出来るとしてバットみたいなサイレンサーが流行しました。当然なんですが、陸物ラジコンも水物ラジコンも皆スピード系はチューンドサイレンサーが標準装備に移行・・・。ノーマルマフラー程安価じゃ無いですもんねえ・・・チューンドサイレンサーって・・・。だから社長は原点回帰・・・普通のマフラーでも充分飛ばせる飛行機の開発に着手したんですなあ・・・。ムサシノのスカイライト号にチューンドサイレンサー?・・・、低翼練習機のパワーアップを図って何をするおつもりか?・・・なモデラーまで出てくる始末・・・。初心者さんがラダー機のポンコツ号ジローに、訳も解らずチューンドサイレンサー取り付けて飛行場に現れる・・・なんて普通に居ましたなあ・・・。其れが当たり前だって思ってるんだもの・・・。量販店の知識を持たないバイトの子が、歩合給アップの為に何も知識の無い初心者に、高額なサイレンサーを売りつける・・・あれ???・・・知識を持たないネットショップと初心者モデラーの顛末と似てますなあ・・・。

※ このオーロラの小型機開発には私のプチアイデアも採用されたんですよねえ・・・。当時は中翼機全盛と書きましたが、飛行機の小型化には其れに見合うラジメカの小型化も必要なんだが、平成以降の様なマイクロサーボなんてまだ無かった時代なんですなあ・・・。よってエルロンサーボはまだ主翼の中央に搭載して、クランク曲げのエルロンホーンを介して操作を行うタイプでした。ところが胴体側の主翼後縁付近に搭載したエレベータサーボとラダーサーボに、このエルロンサーボのクランクホーンが干渉してしまいました。そこで開発室長から、君ならどうする?って聞かれたので、胴体下部のバルサ製のダミーなペリーパン側に、エルロンサーボを倒立配置で取り付ける事を進言したら・・・其の案が其のまま採用に成りました。此れなら他のサーボとの緩衝がありません。よって・・・胴体下部のダミーなペリーパンの床面に、ハッチがビス止めされていたんですよねえ・・・。

※ ところが、この空間を利用して無理やりチューンドサイレンサーを埋め込んじまったもんで、エルロンサーボは所定の位置から無理矢理にマフラー横の制限された歪な空間に搭載を余儀なくされ、リンケージロッドも歪に曲げられ・・・更にクランク型エルロンホーンもオフセットで中心からズラして取り付ける始末・・・。此れだけの私的な改造を、やっと低翼機を満足に飛ばせる様に成ったモデラーさんにやらせるのは酷なお話・・・。だから、結局・・・名機オーロラの小型版は、一部のモデラーにしか普及しませんでした。そういう私的大改造は、自分で銭出して購入した二機目以降でやって欲しいですなあ・・・。当時の昌弘社長・・・可変ピッチの部品を組み立てながら、社員相手にブツブツ文句を言ってましたなあ・・・。直ぐそばで、延々と聞かされてる社員の身にも成って欲しいですなあ・・・。

※ その後・・・この勝手に私的改造をし捲るモデラーさんには、加藤無線からのテストの依頼は一度も行われませんでした。テストフライヤーとして製品の記事を誌上に掲載する場合は、メーカーの意図を完全に汲む事が第一条件です。ノーマルマフラーでも充分に飛べる様に設計されているんですから、低翼機を飛ばせる様に成ったモデラーなら誰でも組んで飛ばせる様に作ってあったのに・・・何故にベテラン仕様のセカンド機に改造する必要があったんだろうか・・・。結局、オーロラ20の売れ行きは・・・まあ、普通でしたなあ。ノーマルマフラーのモデラーは、星の数ほど居たので・・・誌上モデラーさんの勝手な改造が無かったら、もっと普及したはずなんですけどねえ・・・。再販として、以前の世界中のF3A機の小型20クラスが、どんどんノーマルマフラー仕様で販売される予定だったのに・・・。社長の昌弘氏のビジョンは、この誌上モデラーの一件で全て頓挫したのでした。この事件が無かったら、小型ラジコン機の世界がもっと別の世界に拡大された可能性も在ったのになあ・・・。新しい小型機用のリトラクトやら可変ピッチやら、更に山田精機(YS)とタイアップした、20クラス・10クラスのポンプ付きエンジンの開発予定も有ったらしいし・・・。ネット上のモデラー諸氏のメーカー指定のキットを、私的に改造した果ての性能低下を、メーカーのせいにする様な口調の文章を見る度に・・・昔を思い出すんですよねえ・・・。

※ ポンプ付きエンジンの大きな利点は、燃料タンクは飛行機の構造体の何処に積んでも良いんですなあ・・・。燃料タンクからポンプで燃料を吸引出来るので、マフラープレッシャーからのパイプを燃料タンクに戻す配管が要らなくなります。要するに・・・フルサイズ60クラス・・・40クラスの機体ならチューンドサイレンサーも必要でしょうけど、20クラス以下の機体ならチューンドサイレンサーが占める重量増加分が要らなくなるので、その分機体が軽く成ります。更に燃料が圧送されるシステムなら、マフラープレッシャーも要らないのでその分扱いは楽に成る・・・。もう一つ付け加えるなら、垂直上昇が長く続く演技でも燃料の息切れが無い分エンストが無い・・・。当時の小型機にはデメリットなんて無いんじゃねえかって位だったんだが・・・。よって通常サイズの比較的安価なマフラーでも、充分な消音効果とパワーアップが期待出来たのに・・・。何処かのお馬鹿な改造マニアの紙面記事で・・・全ての計画がいきなり中止に追い込まれる・・・。当時から・・・いや?、現在でもそうなんでしょうけど、老舗雑誌に記事を掲載されるモデラーさんとは、読者さん側から見れば特別な神的存在・・・。その神様のお言葉が絶対的権力を持ってしまうと、最悪の場合・・・こんな事態が起こるんですなあ・・・。

※ 加藤無線時代の話題をもう一つ・・・。この時代って言うのは、大型量販店が増え始めた時代・・・。模型とは異業種の分野から、ラジコンは儲かるってだけで参入して来るんだが、この量販店の安売り合戦の煽りを食らったのが、街の個人業主の老舗模型店・・・。どんどん廃業するに至ったんだが・・・。問題は別の所に在って、この個人運営の模型店は、地元の商店街の重鎮が多いのだが、町外れの地主さんから土地を借り上げて模型店を事務所にクラブを立ち上げて専用飛行場を持っていた。其の飛行場の御蔭でトラブルの類は起き難かったんだが・・・、量販店が増えて来るとクラブ員はクラブの模型店でラジコン用品を買わずに、同じ商品なら量販店の方が安いからと其方で購入・・・。其れが我も我もと蔓延してしまったので、お店の売り上げが上がらず・・・負担過多の影響で、お店が廃業・・・と!同時に飛行場も無く成りました・・・。この状態が日本中で起きたんですなあ・・・。量販店って其処まで考えませんしねえ・・・。飛行場なんか作れないほどの繁華街に有るし・・・。

※ この量販店がやっちまった勇み足的行為が加藤無線の統括部長(長男さん)を怒らせた・・・。世界大会優勝機であるウルフガング・マット氏のジョーカーの小型版・・・30クラスのグローENG搭載機を販売するべく量産型試作機のテストが始まったんだが、その模様がラジコン技術誌のカラーページで紹介されるや否や、この量販店はこの試作機に勝手に値段を付けてラジコン技術誌の次号に、メカ付きのセットで掲載・・・。その時の機体の写真は60クラス機のモノを転用していた(笑)・・・。その記事を見てしまった部長が怒ったのなんのって・・・。量販店の勝手な行為と熊本の有名ホームページの管理人の行為がダブって見えましたなあ・・・。折しもバルサの値段が上がった時期だったので、量販店の勝手な価格設定では販売不可能だったんですよねえ・・・。この(MK)の統括部長(長男さん・・・社長の昌弘氏は次男です)は、元々が模型店のオヤジさん・・・。地元ではかなり有名で古株のジェダイマスターなモデラーからは、絶大なる信頼を得ていた人物です。その人物を怒らせるんだもの・・・普段はニコニコとても穏やかな人格者なんだが、一度筋が通らない事を無理矢理通そうとする輩には、断固として対峙する親分肌も見え隠れします。加藤無線(MK)の上層部で一番の発言力と権力を持っていた影の総帥的存在でしたなあ・・・。

※ 加藤無線のF3A機のキャノピーは、全てこの統括部長のアナログなバキューム成型によって作られていました。よって不良品が一発も混じらない・・・。まあ・・・機械的な真空成型では無いんですなあ・・・。簡単に言えば当工房の型押し成型器に似てるかなあ・・・。電熱線の道具でシートを温め、木枠に固定されたシートが緩んだら頃合いを見定めて木型に押し付けて、手元スイッチをオン!・・・バキュームで木型に圧着させてる状態で、冷水に浸したタオルでキャノピーを冷却・・・。型から外して検品後、不良品は屑箱へ・・・。そんな不良品は今後の試作品用と成ります。一見しても何処が不良品なの?ってレベルなんだが、目を凝らさないと判らないレベルの細かな突起の傷も許さない検品力なんだもの・・・。部長の検品レベルは神の領域・・・。今のネット上・・・キャノピーが作れただけで神様扱いのモデラーさんは多いのだが、木型の表面処理すら好い加減な状態で成形するもんだから・・・、キャノピーには貼り合わせた木型の細かい段差やら、成型ミスのごみを挟んで突起が出た状態でも・・・「うおおおおお!凄いですねええええ!・・・。」って言ってもらえるんだもの・・・。技術も落ちたなあ・・・って実感する事も有るんだが、其れは別名落胆しているとも言えますなあ・・・。