MD-11 (出所不明の中華製) 輸入販売元(ネットショップ=Airliner38) Part-2

   
● 輸入販売元のセールス文章を読む限り・・・キット付属のエンジンポッドには、70mmのDFユニットが搭載できると記載してあった・・・。しかし・・・現物を見る限り、ユニット固定のマウントが無いDFユニットを使ったとしても、このポッドに70mmダクトは収まらない・・・。問題は他にもあるぞ!。ダクトが搭載出来たとして・・・エグゾースト(排気口)を此処まで絞ってしまうと、DFの推力は半減してしまう・・・。インテークが70mmならばエグゾーストも70mmというのがDFユニット搭載の基本なのだが、このスケールチックなパイロンの形状からすると、本機は元々DF搭載仕様機では無いキットだったのでは・・・という疑いが見えて来る・・・。
   
● 重量が5キロを超えるから6セル(22,2V)を推奨するとあるんだが、70mmDFユニットに6セル搭載二基分で5キロの機体を浮かせる推力は出せるのだろうか・・・。此れが本機がDF仕様機では無いという根拠だ!・・・。本機の全長2メートル近い胴体は、グラスファイバー製・・・。補助エンジンのダミーポッド付きの垂直尾翼もグラス製・・・合わせて2キロを超えている。本来・・・このサイズを電動DFユニットで飛ばそうとするなら、DFユニットは100mmダクトの6セル仕様ツインだ!・・・。もし!・・・70mmDFユニットなら、6セル搭載でも胴体は垂直尾翼付きで750グラム以内で作らないと、浮かせる速度までは出せません。自重が5キロを超えるなら6セル(22,2V)も搭載すれば大丈夫だろうという、根も葉も無い、そして実績も無い絵空事の考察だけで、言い切ってしまう輸入販売元(Airliner38)の管理人さんの自信って何処から来るんだろう・・・。

● 当工房でさえ・・・請け負ってしまった今回の製作依頼・・・。大赤字覚悟の製作代行です。材料費用・・・加工費用だけでも赤字を出さぬ様にと努めていたら・・・製作費用なんて日本の最低賃金以下なんだもの・・・。時給35円って、誰が請け負うんだろう・・・。だが・・・請け負ったんだから、飛ばせる状態までは作らなければ成りませぬ・・・。よってキット付属の不思議なポッドは捨てて、新しいユニットの製作と成りました。取り敢えず・・・この機体を扱うのが初心者さんと仮定して、エンジンポッドは70mmDFを確実に搭載できるサイズで作り直し・・・尚且つ推力的には4セルブラシレスモーター・レシプロ仕様のポッドの二種類が共通で使える様にしましょう。レシプロ仕様のポッドは、一応ターボプロップの形状で作ります。軸流式タービンのジェットエンジンは、インテーク側にステーターベーンが付いてるか、大直径のプロペラが付いてるかだけのジェットエンジンなので、セミスケール化し易いメリットはありますしね・・・。
   
● 左画像二枚がレシプロ設定です。ブラシレスモーターを固定するのは、厚さ2mmのアルミマウントです。市販品ではこんなにアームの長いタイプはありませんので自作しました。右画像二枚はDFユニットの搭載例です。このポッドはまだ試作品・・・。オール3mmベニヤで構成してますが、実際には3mmバルサも使って軽量化せねば実用として使い物には成らないでしょうなあ・・・。
   
   
● このレシプロ設定のエンジンポッドからも解る様に・・・本機キット付属のポッドはスケール的では有るんだが、実はレシプロ仕様だったのではと伺える・・・。其れを販売元の管理人氏は、ジェット旅客機なのにレシプロ仕様じゃミテクレが悪いので、EDFが搭載可能・・・とセールスしたと思われる・・・。見事なまでの素人さんの発想・・・。このクラスの5キロの機体を確実に飛ばすなら、グローエンジン30クラス二基搭載か・・・4セルブラシレスモーターのレシプロ設定か・・・どちらかでないと飛行は不可能だと思われますなあ・・・。キット付属のエンジンポッドは、見るからにベニヤのマウントを組み込める設定だし・・・グローエンジンかブラシレスモーター用のベニヤのマウントがキットに付属していたんじゃないかなあ・・・って疑いたくなってくるんだが・・・。どう考えたって、DFユニットが搭載できるポッドの形状では無いのだが・・・。
   
   
● 此れが正式なDF用のポッドの形状です。入口が70mmならば・・・出口も70mm・・・。ジェットエンジンの高熱の圧力噴射ではなく・・・高速で回転する扇風機の後流噴射のみなので、出口を絞ると推力が落ちるんですなあ・・・。大気中に天然ガス等が混じってるって言うんなら、モーターの後部に電気的スパークの機能を付ければアウターバーナーには成るから推力は上がるんだろうけど、大気中に天然ガスが混じるという恐ろしい領域で、ラジコン飛行機なんか飛ばす大馬鹿野郎は居らんでしょうなあ・・・。誘爆したら其処ら中が火の海だぜい!・・・。輸入販売元の管理人さんのお説で言うならば、キット付属のグラス製ポッドは、こういう悪環境の飛行場で上記の装置を取り付ければ飛ばせるかも知れません(笑)・・・。
   
● 製作依頼をされた方は、DFモデルの初心者さん・・・。本機をどういうユニットで飛ばしたいかと聞いたら、EDFにしたいとの事・・・。しかし・・・詳しい事は質問しても語らないし解らないだろうと思い、DFユニット一式と同時に、パワーソースとしてはまだまだ馬力のあるブラシレスモーターによる、大直径のプロペラの使えるレシプロユニットも作る事にした。当初は4セルのブラシレスモーターにプロペラを付けたツインモーターで本機の挙動を十分把握した後・・・DFユニットに換装してもらう事にした。よってユニットが二基ずつ二種類となった次第・・・。となると!・・・この二種類のポッドを同じ主翼のパイロンに吊るさなければ成らない・・・。この考察は行きがかり上こうなった訳でもないです。最初からの段取りなので、ポッドの設計の段階で共通して使える様に、パイロンホルダーを設計しました。
   
● 今回の中華製の本機のキット・・・どう考えても解らない事が幾つか有るんだが・・・。本機は本当に飛ばす為に作られた量産機なのだろうか・・・。輸入販売元の(Airliner38)の管理人さんに、同ショップの飛行機を購入する際は、一度確認を取った方が良いと思う・・・。こういったスケールモデルって模型機の場合、ディスプレイ用の置きのモデルとメカを積んで飛ばす飛びのモデルの二種類がある・・・。置きのモデルの場合は、お店のショーウィンド用だから別に飛ばす為の設定をしなくても良い・・・。飛びのモデルとは其の物ズバリ!・・・ラジメカを搭載して、飛行場で飛ばす為の模型だから・・・飛ばす為の構造にしなければ成らない・・・。ところが本機の場合は、どうひいき目に見てもラジメカを搭載して飛ぶ様な飛行機には見えないんだなあ・・・。在っては成らない事なのだが・・・この輸入販売元が、元来ディスプレイ用にと作られた飛行機を、ラジコン用にと偽って個人輸入して日本国内で流通させているのなら・・・かなり恐ろしい事を、素人考えでやっているとしか思えない・・・。現に此処まで改造しないと飛ばせる飛行機に成らないのだから・・・。
   
● キットに入っていた樹脂製の引込脚ユニットなんだが、見た目は引込脚の形状なんだが引き込めない様に長ビスを貫通させて固定してある。日本国内の引込脚パーツでは絶対にあり得ないユニットだ・・・。此れを固定脚の台座にせよ!との販売元の意図なのか・・・。キット付属のスケールチックなメインストラットギヤを収めてみたんだが、収まる範囲がぎりぎりなんですなあ・・・。この脚なんだが・・・出ている時は、後部二車輪が下がってるんですが、このまま横に引き込むと・・・明らかにタイヤハウスに引っかかるんですなあ・・・。別売りとされた本来は本機の専用引込脚には、引き込む際の車輪の位置をコントロールするリンケージが組み込まれている筈・・・。そうでもしなきゃ引き込めないでしょうが・・・。そういった不具合も入念なる検品をしてない証拠とも言えるんですなあ・・・。本来は抜いてはいけない専用部品を、更に儲けるつもりで抜いているんだから、此れは最早・・・詐欺行為。自分が購入して、理解不能な場合は販売元の管理人さんにしつこく質問した方が良いぞ!。
   
● 引き込めない引込脚ユニットなんだから、メインギヤの収納場所なんか要らないんですなあ・・・。どう考えたって自重5キロを超えるって販売店は言ってるんだが、好い加減なメインギヤの取り付けマウントの構造からして、最初の着陸で主翼が折れるかもしれないと玄人モデラーなら考えてしまう訳ですよ・・・。だったら補強の意味も込めて、塞いでしまった方が強度アップには繋がりますしね。それにしても・・・まるで小型ラジコン機の主翼の内部構造なんだもの・・・。此れが中華の有名メーカー(FLY FLY HOBBY)の製品とは思えないんだがなあ・・・。多分・・・この大手メーカーが外注させた下請け工場から納品された時に、不良品として返品されたモノをこっそりと横流しした可能性もあるんじゃなかろうか・・・。動画サイトを見る限り・・・この同機の墜落画像があまりにも多過ぎる・・・。重過ぎて飛ばないもんだから、魔改造を施してジェットエンジンを搭載した機体ばかりなり・・・。其の魔改造を見てセールス文に「ジェットエンジンも搭載出来ます!・・・。」なんて書いてるんだとしたら、この輸入販売元(Airliner38)の管理人さんはDFのプロショップみたいな運営のお店だが・・・DF知識の無いド素人かも知れませんなあ・・・。
   
● 「足らない部品もありますが、どうぞご容赦ください!・・・。」・・・と、同型機の再販キットの広告が同ネットショップにバーン!と特大見出しで掲載されていた。価格は新型ポッドのみを付属させただけで(¥79,800)・・・。多分組み立てに必要な部品の欠損だけじゃないですよ。本機がそうなんだから、部品同士は合わない・動かないから修正と修復をしないと組み立てられない状態でしょうなあ・・・。画像は左右の主翼の結合ピンなのか、主翼と胴体の結合ピンなのか不明です。とにかく二本しか該当できる部品が無いので、どちら用なのかも判らない・・・。

● もう一つ不明な点が、胴体側のこの結合ピンの孔・・・作り方が間違ってます。主翼側にピンを固定するのがセオリーなんだが、この作業は胴枠の裏側が開いてないとピンが差し込めないんですなあ・・・。此れが国産キットなら。こういう不思議な組み立てはしないんですがねえ・・・。もし・・・このまま作業せよって言うんなら、主翼側のノックピンの埋め込みを確実にしないと正確な穴は開けられないんですが・・・。此処がいい加減だとどうなっちまうのか・・・。次の画像で解りますよ。むしろ大いに頭に来て良いレベルの状況ですなあ。このキットを(¥798,00)で売ってはいけないレベル・・・もしくは(¥798,00)で購入したら馬鹿を見るレベル・・・。
   
● 胴体側のノックピンの穴位置を見て下さい・・・。本機は低翼機なので主翼の下面が上に成ります。肉抜き孔から見えてるのは、ピンを埋め込む補強の角材バルサ・・・。本来ならば画像みたいに隙間が空くのはダメなんですなあ・・・。翼型に削ってプランク材としっかりと接着できなければ、ノックピンの完全なる固定は難しい・・・。さて!・・・この主翼を左右結合して胴体に乗せたとしましょう・・・。画像左側が右の主翼ですが、この位置関係からすると、穴位置を基準にするとノックピンは直径の半分以上が主翼下面から露出するので補強版の恩恵は受けられません。今度は左の主翼・・・穴位置が右よりも12mm下がるので、今度は補強板の半分以上上側を通過するので此方も確実な固定が出来ません・・・。要するに・・・裏打ちの補強板はピンの固定には何ら貢献できないと言う事です。画像に見える新しいピン受けの台座が基準です。此れ見れば解るでしょう・・・。ピン受けの胴体側のベニヤの積層パネルが如何に好い加減に取りつけられているか・・・。結局・・・此処も使えないので改造するしかないんですなあ・・・。
   
● まずは裏打ちの補強板の厚みを確かめて、僅かでも残る寸法でくり抜き加工します。この時に裏打ちのバルサ補強板とプランクシートの隙間には、グルーガンを使って溶剤を充填します。エポキシを使っても良いですけど、隙間を完全に塞ぐには片側だけでも70グラムの溶剤は埋める事に成るでしょうなあ・・・。左右合わせて3000円の出費でしょうね。くり抜きが済んだら、2mmのカバベニヤをエポキシで接着します。此処にPVC樹脂の平角のピンを固定する為です。更にピン受け側もPVC樹脂の角材を削り出して作っています。左右の主翼の平角のピンは、左右単独のピン受けで固定するように作りました。
   
● 本来ならば・・・次の説明は主翼の後縁側のビス止めなんですが、この説明をするには前後の胴体の完全なる結合をやらなければ成りません・・・。本機の胴体は全長が2メートル近いので、主翼の後部で分割するようになっています。ところがこの分割位置がいい加減な造りで・・・販売元の管理人さんは何処を検品したんでしょうなあ・・・。付属の6mmのビスで固定すると、上下に此れだけ胴体がズレるんですなあ・・・。まあ・・・運搬するにも調整するにも、この胴体が分解できないと意味が無いんですよねえ・・・。よって今度は組立てる度に細かい調整が課せられる・・・。前後左右360度に渡って微調整が必要に成るんですよ?・・・。ロール軸にも捻じれる訳だから、主翼に対して水平尾翼も垂直尾翼もズレる訳ですが、そんなの初心者モデラーには絶対無理でしょうなあ・・・。胴体の結合部が此れだけズレる原因は、ビスの直径よりも穴の方が大きいからなんですが・・・。
   
● 胴体の外寸が同じだったのがせめてもの救いでしたなあ・・・。画像の様なアウターカバー型の治具が作れたので・・・。結局のところ・・・前後の胴体を結合する時は、ボルトやビスで結合するにはガイドとなるピンが必要なんですなあ・・・。キャノピーを固定する時も、其れなりに簡素化したピンを使うじゃないですか。其れと同じですよ。結合ピンがあるから正確にズレル事無く結合出来るんです。部品を作る金型だってガイドピンを入れるから、部品が完全な形で作れるんですよ。ビスよりデカいバカ孔開けて、此れは微調整の為!なんて言ってる様じゃねえ・・・。そんな受け答えしか出来んのかいな・・・。相手が初心者からの質問だと、こんな答えしかしないんですなあ・・・。
   
● 胴体の結合には専用の頭のデカいトラスの6mmビスが6本必要なんだが、キット付属は3本しか入っておらず・・・。ちょっと怖い状況が頭を過ったんだが、再販品の同型機・・・(¥79、800)のキット内容にも「足らない部品が・・・。」の一文が有ったんだが、まさかと思うが部品が足らない事を前提に同型機の結合ビスも本数が少ないかもしれない・・・。足らない部品が・・・と一文書けば済ませると思っているのかも・・・。要するに最初から機数分の全パーツが足らないので、足らない部品は機数個ぶんで均等に分けたって可能性もある。管理人さん曰く・・・ツルピカ仕上げ(ウレタン塗装の鏡面仕上げ)の高級そうな胴体だけをセールスに、こんな粗悪品を高額販売しているのなら、此れはもう詐欺の部類・・・。本製品の胴体の不備は、此処だけにあらず・・・購入はやめた方が良いとしか言えません。

● 専用の孔を6mmに設定した2mmベニヤのワッシャーを6枚作りました。此れで前後の胴体を結合・・・。ピンを入れたので今度は無調整でピタリと勘合!・・・。完全にビスを占めた状態から、一本ずつビスを緩めてベニヤのワッシャーにエポキシを塗って、再度締め込む・・・を6回繰り返し硬化待ち・・・。バカ孔側のセンターがズレても、この結合ビスのセンターは正規の位置で固定されました。お次の作業は、ビスにプラ製(フレキシブルのアウターパイプ)を被せて、バカ孔の周囲にグルーガンの溶剤を充填します。溶剤が冷えて硬化したら、カッターナイフで平らに削って完成です。此処までやるのは・・・本来は中華の職人の筈・・・。そんな不具合もほったらかして、再販品を再び輸入するのはやめてくれ!・・・。輸入する側なんだから、不良箇所は修正するように要請出来るじゃろ!・・・。其れが出来ない立場じゃネットショップやってる意味が無いぞ!。
   
● 主翼の後縁側の固定って・・・部品は此れだけ?・・・。此れを画像の様にグラスシートの裏側に貼り付けるだけって事ですか?管理人さん!・・・。寸法から行けばホンの数ミリしか掛からないんですけど・・・。此れで全備重量5キロの機体に耐えられるのかと問いたい・・・。埋め込んである爪付きナットなんだが、左側はエポキシ・・・右側は瞬間接着剤・・・。小口のみに申し訳程度にポリ樹脂まぶして、此れをどうやって胴体に固定するのか・・・。「足らない部品・・・ご容赦ください。」のレベルじゃねえぞ!。このキットを(¥70,000)で買わされた初心者さんが哀れですなあ・・・。DFの知識に無知なお店が、DF初心者のモデラーに商品を販売する・・・購入すると、最悪こんな事態が起こるんですなあ・・・。
   
● 本来・・・グラス胴体の完全塗装仕上げの場合は、主翼を固定するための強固な台座を組み込んでおくのがセオリーです。グラス面に台座を直付けする場合も、胴体の外皮側からビス止めするか、最初から画像の様な胴枠を作ってグラス面にポリ樹脂とガラスクロスで貼りこむかしないと、確実に固定できません。更に本機の場合は、前後の胴体を結合しないと主翼が取り付けられない構造です。前側胴体に主翼を取り付ければ構造は簡単に出来ますが、今度は後部胴体のビス止めが出来なくなるんです。ですから、本機の製作上の工程ミスなんですなあ・・・。ツルピカ塗装?以前に、台座は組み込んでおくべきなんですなあ・・・。塗装前なんだもの、台座をベニヤで強固に組んで、外側から皿ビスで固定・・・。台座は外す必要なんて墜落して修理不能に成るまで無いんだから、外側からビス止めしたって良いんですよ。ツルピカ塗装の前にパテ盛でビスの頭は塞いでしまえば良いんですから・・・。
   
● 3mmベニヤを主体に、最大限の肉抜きと接着面を多くする事で、接着剤のてんこ盛りを無くし・・・接着面の分散による重量軽減には、こんな大袈裟な台座が必要に成るんですよ・・・。後付けの台座の場合は・・・。更に、後部胴体との結合には長いドライバーも必要ですしね・・・。ビスの位置を邪魔にしない様に、ドライバーのビットが真っ直ぐ刺せる様にしないと、作業が難しくなりますしねえ・・・。組み立てるのは初心者さんなんだから・・・。
   
● 主翼後部のビス穴探しは、画像の様な治具を作れば簡単です!・・・。まあ、簡単とも言い切れませんわねえ・・・。この治具を作るのが面倒臭い人からは、ボロクソに文句を言われるかもしれませんし・・・。でも・・・昔から航空業界でやってる穴探しの治具の簡素化版です。バルサの角材にスライドできるこの字の部材を被せて0,8mmのピアノ線を取り付けているだけです。此れである程度の穴位置の算出は出来てしまいますよ。
   
● 実はこのグラス製の主翼の下面カバーも厚みが好い加減で(笑)・・・。段差が前縁側で3mm以上も出っ張るんですなあ・・・。此れがカバーだけなら削ればいいんですけど、裏打ち付きのボックス型をルーターで切り取ってあるタイプなので、裏打ち切り取ったら形状が保てなくなるんですなあ・・・。造りが好い加減だと・・・次から次へと不具合が連鎖します。多分再販品の値段上乗せキットも同じだろうと思いますので、買うなとは言えませんなあ・・・。でも!ショップの管理人さんに質問をして、完全に仮組みが出来るのか、詳しい画像を沢山掲載してもらって下さい・・・。多分・・・出来ないと思いますよ。嘘がバレるから・・・。
   
   
● カバーの自作と共に、センターウィングも自作しました。強い後退角を持った主翼とはいえ・・・全幅で1600mm近いので、工作台に置いての作業では、ちと作業性が悪いので・・・主翼のセンターウィングのみをリブ組みして、此れを主翼代わりに胴体に固定し、カバーを組み立てて行きます。作業性は格段に良くなりました。自分で組んでみて言うのも何ですけど・・・本機を同サイズで自作する時は、主翼も胴体も此れで作りましょう・・・。多分オラライト下地にウレタン塗装仕上げでも、全備重量は2、3キロ前後・・・70mmの4セルDFツインで充分飛べる(MD-11)が出来るでしょう・・・。
   
● 最初から好い加減に作らないで、ピッタリの寸法か・・・少々小さ目で作ってくれてたら・・・こんな余計な作業はしなくても良いんですよねえ・・・。此れではツルピカ仕上げの高級なキットのイメージの欠片もありませんなあ・・・。最早・・・(¥70,000)の価値は無いですよ・・・このフィルム張り完成機・・・。再販品の広告も、またもやカッコ良く離陸して行くのは実物機の画像・・・。模型機のカッコ良い離陸画像は無いんですかねえ・・・。(Part-3に続く)