〇 NEW−KOBACHI−2012(生地完成・8部組み)¥現在テスト中


 全長・・・・・・1020mm

 翼長・・・・・・1980mm

 全備重量・・1050g

 翼面積・・・・39,6du

 翼型・・・・・・10%半対称翼

 プロポ・・・・・3〜4ch

 仕様・・・・・・無動力・スロープパッシング専用機

    (くたばれ!、シャーレー・レーシング)


 ●  小倉ホビーの小橋さんと言えば九州のグライダーマニア50歳以上の部なら誰でも知っていると思います。今だから話せることなんですが・・・、当時自衛官だった私はマイクロエレクトロニクス社(SANWAのアメリカ本土での販売店)発売のオリンピックU型の完成機が欲しくて、小倉ホビーの小橋さんを訪ねました。薄暗いお店の中には商品と言えそうな物が何も陳列してありませんでしたが、塗装して仕上がったピッツ・スペシャルの60クラスの胴体がほこりをかぶった状態で陳列ケースの上にドカ〜ンと置いてありました。基地内ラジコンクラブでは上官達は全員この小橋さんの製作したソラーフィルム仕上げのオリンピックを持っていました。この時の私の機体はガルモデルのウィンディU型です。同じショックコードでの発進でも、ポケバイ改造のエンジンウィンチでもオリンピックには敵いませんでした。


 ●  私は小橋さんに機体製作のお願いをしてみました。すると小橋さんが「今!、バチ急がされとるから無理ばい・・・。」と呆気なく断られてしまいました。本来なら引き下がる所なんですが光模型のおいちゃんにその時の為の秘策を聞いていました。とにかく酒の話に振ってみろ!と言われていたのでお酒は何が好きですか?と聞いてみました。「ブランデーが一番たい!。あとは・・・気持ち良く酔えれば何でも良かたい!。」機体の制作費が5万円ですが、お酒好きの小橋さんの為にと光模型のおいちゃんの指示通りに甘口の焼酎「弥生菊」を準備していたので「これ・・・良かったら飲みませんか?」と差し出してみました。実は・・・小橋さんはお酒が好き!を通り越してアル中だったのです。そんな事情・・・知る訳無いですよ〜!、酒乱だったらどがんすれば良かとですか〜。


 ●  小橋さんは一升瓶を見るなり二つ返事でこう言いました。「お前がバチの胴体、組んでくるっとなら、オリンピックば作ってやるたい!。」その時の私にもう見境の付く能力は残っていませんでした。とにかく上官と同じ高度でのサーマルハントの勝負がしたくて・・・、休日のみのお手伝いとなりました。バチの胴体は完全なモノコックで構成されています。この構造を可能にする為には正確な木型が必要です。主翼はスチロール・コアの切り出し材にフルプランクでバルサ・シートを張り込んであります。コア全面に2時間硬化のエポキシを均等に塗り込みバルサ・シートを乗せ更に切り出した残りの逆アールのスチロールを被せて重しを載せていきます。後は硬化を待つだけです。


 ●  過去、ラジコン技術に15クラスの自作パイロン機の製作記事が載りました。胴体の木型にバルサシートを隙間無く張り込んで、パンストを被せて乾燥するまで待つ。というものです。構造その物はバチも同じなのですが、此処からが他の機体と違う所です。一層目のバルサ・シートを貼り終えたら乾燥後軽くサンディングします。この上にシルクを一枚全面に貼り込みます。乾燥後軽くサンディングして2層目のバルサ・シートを張り込んで生地完成です。中芯の木型を抜き取りベニヤの必要胴枠を組み込んだら完成となります。上官がオリンピックを発注した時は2週間後には完成していたそうですが、私の機体は3ヶ月後に完成しました。何となく変だな〜とは思っていたのですが・・・、毎週せっせと小倉に通いバチの胴体を組んでいたお陰でオリンピックはフィルム張りのサーボ付をタダで貰う事が出来ました。バチの胴体・・・何本組んだか・・・覚えていません。とにかく小橋さんの工作室はアルコール系の色んな匂いがしていた事だけは今も忘れません。(笑) 


 ●  私の知り合いにモールド屋さんがいます。バチの愛好者だった一人です。彼が自分の記憶だけを頼りにこのバチの胴体を複合材料ベーク板からモールド加工で削り出しました。私はこの樹脂型を磨き込んでいます。準備が出来たら同じ工作方法でバチの胴体を組みたいと思います。主翼はリブレスのバルサ翼ですが、フルプランクです。中央と翼端のみ5mmバルサのリブを入れますが、後は全部スパー材です。バルサシャーレーの中芯と思えば良いと思います。シート圧着にスチロールコアの外側部分逆アール面を使います。九州には今のネット物知り博士も知らない昭和の大御所が沢山います。くれぐれも間違った情報で知った被りは止めましょう。スパン1980mmのコバチで2mクラスに近じか参戦します。くたばれ!、シャーレー機!。首を洗って待ってろ。


 


   

<