〇 SLOPE−CAT:ビッグブロス(7部組み:生地完成)¥28000(予定価格)

 全長・・・・・・950mm

 翼長・・・・・・1500mm

 全備重量・・800g前後

 翼面積・・・・26du

 翼型・・・・・・E−205改

 プロポ・・・・・2〜4ch

 製作予定・・5機

 ●  このビッグブロスはヤングブロスの前身機として製作しました。オリジナルの10%半対称翼型を採用しています。基本翼型(E−205)を参考にしましたので、ほど良い浮きとコントロールし易い操縦反応を示してくれます。気を張らなくても良いので上級者のお遊び機として最適だと思います。初心者の一人っきり単独練習用には適していませんが、上級者による指導の元でならばその日の内に単独の上空飛行は可能になるでしょう。付加装置をごちゃごちゃ付けても掲示板では「凄いですねえええ!。」と言って貰えるかもしれませんが、初心者自身の単独飛行時には扱いきれない無用の長物と化してしまいますので、ラダー固定のエルロン機として2chでも充分楽しめる様に設計しました。

 ●  このビッグブロスは鳥取砂丘で多くのテストデータを採りました。スロープにおける基本8の字飛行では、アドバース・ヨーは発生しませんでした。スプリットSターンを含む左右のパスにおいても風速5m以上の条件ならば、ポイント・ロールや正逆宙返り・捻り込みあたりのアクロ飛行も可能です。しかし構造上ノーズごりごり動力機には対応できませんので、グランド機にはできません。初心者のモーターグライダー改造にも対応しておりませんので、下手にごりごりするとノーズが朝顔状態になって元に戻せなくなりますのでご注意ください。ゴリゴリ出来ないから欠陥機等と掲示板に書かないでください。高翼面荷重の無動力スロープ専用機ですから。

 ●  兄弟機のヤングブロスよりわずかに主翼面積を大きくしてありますので、緒元から性格判断可能なフライヤーは気負いの要らないタイプならビッグB,とにかく強風アクロでブイブイ飛ばしたいのならヤングBを選択してください。超薄翼にすればどんな機体も高性能機になると大きな勘違いをしているネット物知り博士達ですが、高速飛行に適する翼型機は着陸するのに低速飛行に移る場合長い時間の低速安定を保つ事が出来ないので着陸が大変難しくなります。減速が難しいのでレーシング機には急減速装置バタフライ・ブレーキが搭載してあるのです。バタフライは長時間の出しっぱなしの着陸進入では余計難しくなります。ここぞという時の一発使用が大変有効だと思います。お山の大御所を見れば一目瞭然です。

 ●  ビッグブロス・ヤングブロス共、部分プランクを採用しました。主翼にはビッグBが1.0度ヤングBは1.5度の捻り下げが付けてあります。エルロン材も肉抜きしてリブ組み状態に加工してありますので、主翼に合わせて捻る事が出来るようになっています。両機とも胴体構造が5mmのスチレンペーパーとバルサ材の混合体になっていますが、複雑な内部構造をスチレン材で組み上げ、外部スキンは全てバルサでコーティングしてありますので、どのようなフィルムにも対応できます。凝り性の人は紙張り・シルク張り塗装仕上げの他、マイクログラスによるウレタン塗装の鏡面仕上げも可能だと思います。

 ●  スチレンと聞いたら安っぽく考えてしまいがちですが、画像倉庫にある空野さん設計のロックウェル・カナードを同寸で製作した時、スチレン構造に図面を引き直しましたが、オールバルサの胴体より着陸における柔軟性が増しました。無動力スロープ機の着陸の半分以上が、ハードランディングによる接触着陸です。度重なる接触着陸にバルサオンリーの胴体構造は、耐えられず破損して修理が物凄く難しくなります。この混合胴体は複雑なスチレン構造の骨組みが、ハードな着陸時に発生する衝撃を吸収してくれますので、大きく壊れる事がありません。壊れ方によっては現場修理も楽になりますので、今後のHANGER−3のスロープ専用機には多く採用していくつもりです。

 ●  私の機体を持っている人は既に知っている事ですが、胴体の重心位置をしっかり持ってもボコボコしません。力一杯谷底に下向きで放り込めるように設計してあるからです。高翼面荷重のスロープ専用機を、超軽量ハンドランチ機と同じようにヒラリと投げられても、初速が着かないので揚力が発生出来ません。発向の失敗による失速墜落の原因はこれです。私のスロープ専用機はドスコイ投げタイプが多いので、何度ヒラリ発進しても浮かない時は、胴体をしっかり持って力一杯投げてみてください。

● ビッグブロス2400・3200の製作記事とキット化への道のり(HANGER-13)