Ask-8 (Alexander Schleicher) エルロンヒンジラインの工作 Part-37
 
● エルロンの工作に入る前に、長年製作ページを続けていると・・・定期的にある一点に集中した質問が来ます。主に初心者さんだろうと思うんですが、画像の様に主翼のメインスパー後方が抜けた構造の場合、フィルムを貼るとフィルムが翼型に沿わず凹んでしまうとの事。何とか全体的に綺麗に翼型に沿った貼り方が出来ないものか・・・そういう貼り方が有れば教えて欲しい・・・。

● 結果から言って・・・どんなベテランさんが貼っても、初心者さんが貼ってもリブ間が抜いてある主翼は凹みます。絶対に凹まず必ず主翼全体を翼型に沿わせたかったら・・・全面プランク(フルプランク)の主翼にすれば完璧な翼型の主翼が完成します。いや!どうしても抜き翼の方が、トランスパレントのフィルムを貼った方が綺麗だから・・・ってワガママ言われてもなあ・・・。まあ、出来ない物は出来ない訳で・・・。

● フィルムはしわ取りの熱源を加えると、最短距離で平面に成ろうとします。スパン方向だけ収縮させて翼弦方向には収縮させないフィルムって無いんですなあ・・・。むしろ全体的に収縮するから、フィルムは初心者でも綺麗に貼れるんですがね・・・。もし・・・抜き翼である程度翼型に沿わせた貼り込みをしたかったら、リブの数を現況の四倍に増やすか、サブスパーをスパン方向に沢山入れればリブ間の凹みは緩和されます。フィルムの性質と言うのはですなあ・・・スパン方向にもコード(翼弦)方向にも満遍なく収縮するので、リブ間が凹むんですなあ・・・。

● ネット物知り博士さんのブログで・・・高性能な翼型って紹介されてても、抜き翼(部分プランク翼)で主翼を作っちゃったら、リブは高性能な翼型なんだけど、リブ間の抜き面ってのは高性能な翼型には程遠いいびつな翼型だって事を知らなければなりません。もし・・・高性能な翼型を使うんだったら、全面プランク(フルプランク)で主翼を作らないと本当に高性能な翼型の主翼が出来ました!って言っちゃいけないんだけどなあ(笑)・・・。ただですなあ・・・この全面プランクの主翼・・・捻じれて組み上がっちゃったら・・・修正不可能なんですなあ・・・。フィルム貼ってから捻じって収縮させれば修正出来る!って博士は言ってるけど、其れって部分プランクの抜き翼の場合のみのお話・・・。まあ・・・全面プランク翼でも捻じれた場合の修正方法ってのは、当工房みたいなカスタム屋さんなら知ってるけど・・・初心者さんが誰でもホイホイ修正出来るっていう方法でもありませんし・・・。

● 多分・・・初心者に化けたネット物知り博士さんの、当工房叩きの嫌がらせの質問メールも混じってるんでしょうけどね。博士が作っても真の初心者さんが作っても、ベテランモデラー諸氏が作っても同じ結果にしか成りませんので諦めて下さい。ただ・・・翼型を自作すれば抜き翼でも完全に翼型に沿ったフィルム貼りは・・・出来るんだなあ(笑)・・・。そんなん!嘘っぱちじゃあああああ!まるで邪道じゃああああ!って思ってる人は永遠に解決出来んでしょうなあ(笑)・・・。
 
● この主翼・・・バリバリの抜き翼なんですが、フィルムを貼ったらあら不思議・・・。リブ間のフィルムは絶対に凹みません。嘘っぱちでも邪道でも有りません。実機にも採用されていますし・・・ムサシノ模型飛行機研究所の商品であるスカイエコーにも採用されてます。ただねえ・・・ムサシノ飛行機は俺の命!って豪語してるムサシノフリークさんからも、嘘っぱちじゃああああああ!邪道だああああ!って罵られるんですけどねえ(笑)・・・。真のムサシノフリークなら知ってて当然の事実・・・知らないんだよなあ(笑)・・・。

● この翼型を見て・・・そのカラクリに気づいちゃった人・・・貴方はネット物知り博士ではありません。飛行機はどうして浮くんですか?の基本を確実に理解してる人ですよ。簡単に言えば・・・この翼型はフラットボトム系です。翼の下面は平面なのでフィルムを貼っても凹みません。さて!では主翼の上面はどうなってますか?。前縁からメインスパーを通り越してサブスパーまでが湾曲してますが、其処から後縁までは直線です。プランクするアール面はフィルムを貼っても凹まないのは周知の事実・・・。サブスパーから後縁までは抜き翼なんですが、直線なので主翼全体から見れば平面なんですなあ・・・。当然なんですがフィルムをベテランさんが貼っても、初心者さんが貼っても必ずリブ型に沿う・・・リブ間が凹まない主翼に成るんですなあ・・・。性能が落ちるじゃないかああああ!ってムサシノ命!さんからは言われたんだけど、じゃあスカイエコーの主翼の翼型・・・どう説明したらええねん!・・・。まるでフラットボトム系のステルス翼なんだけどなあ・・・(F-117=ナイトホーク)の主翼の翼型そっくりなんだけどなあ(笑)・・・。
 
● 本機は胴体に主翼を固定する方法として、画像に見えるジョイント部に設けられた四つの孔に6mmのボルトを差し込んで固定します。この固定に関して胴体の構造と主翼の翼型にも関係してるんですが、前後のボルトの差し込み角度に違いがあります。よってこの取り付け孔を作るには、画像の様に主翼をまず左右とも完全に結束し・・・尚且つ胴体の中心に左右振り分けで開けなければ成りません。

● 胴体側には専用の堅木を埋め込んでありますが、座標を正確に取って孔を開ければ簡単じゃろに・・・って考えている小型グライダーばかり作ってるモデラーさんには理解不能化もしれませんが・・・。此れだけデカい飛行機の場合・・・補助具を使ってまずは胴体と主翼を完全に結束固定する所から始めなければなりません。少しでもズレると修正不可能だからです。ビスの直径が大きく成れば成る程融通が利かなくなるのは、大型スケール機を作られるモデラー諸氏全員の共通のお悩み・・・。
 
● 本機への組み込みに使用するつもりだった自作ブレーキユニットなんですが、新型機の発注が来たので其方に搭載します。駆動方法はリンケージを簡単にする為に、サーボホーンの回転運動を直接駆動する構造とします。搭載機種は(DFS maize=オリンピア)・・・この機体は、昭和15年に開催予定だった東京オリンピックの正式種目として取り上げられたのを機に昭和14年2月に選定されましたが、同年4月に開催中止となったので実現しませんでした。同機はドイツから一機を購入し、5機を日本国内で量産されました。戦争さえ無かったら・・・このグライダー競技が現在の近代オリンピックでも当たり前に行われていたのかと思うと残念で成りません。詳しい記事は此方から・・・。

※ 拡大雲形定規の作り方・・・メールをくれたモデラーさん!自作し捲って下さいね。

※ テーパー翼のリブ型作図・・・アナログ全開で作図します。面倒臭い人には向かんだろう・・・。

● 米国のプレジデントT氏の恐ろしい政策に、リーマンショック以来の世界的な経済転覆に再度陥るのか・・・を心配してるモデラーさんも多いみたいですなあ・・・。25%の関税が全ての輸出品に掛かるって事で・・・トンビさんも大変ですなあ・・・って心配する人も多いみたいなんですが・・・。其処ん所・・・全く気に成りません・・・ですよ。何故なら当工房とアジアの協力工房の輸出先は、ヨーロッパだし・・・薄利多売なんかしませんしね。まあ・・・特注自転車のセミオーダーシステムみたいなモノだし・・・。米国のT氏はコテコテの政治屋さんじゃないし・・・まあ一任期で放っぽり出されても、本業の不動産ビジネスで死ぬまで喰えるし・・・。ただただ・・・アメリカの歴史に強烈な爪痕を残したいだけなんじゃないんかなあ・・・。
          
● 主翼の工作も一段落したので胴体側の工作に戻って来ました。昨年・・・色々と模索していたグラス樹脂のノーズコーンとベニヤ構造の機首付近との勘合方法・・・。あれこれ考察した結果、二液練り練りのエポキシ接着剤での固定に決定!・・・。ただし・・・糊代の面積を増やして接着面の強化を計ろうと思います。
 
● せっかく苦労して孔を開けた機首先端のトーイングフック取付孔なんですが、現在クラブ員総出で開拓中のグライダーサイトでは、基本的にトーイングが出来るような滑走路が無いので不要に成りました。個人所有の小さな島を現在開拓中なんですが、陸続きでは無いので個人の大型クルーザーでの移動しか渡航の方法が有りません。しかしながら美味しい地下水の湧く井戸もあるし・・・雨水貯め用の大型タンクで生活用水(トイレは水洗)・・・更にソーラー発電と横に廻る風力発電数十基でレストハウスと無期限で宿泊できるクラブハウスも建設中だし・・・。

● さてさて・・・一番の懸念は・・・、陸続きの島原半島ではパラメンバーによる空中からのクラブハウス侵入行為を防ぎきれませんでしたが・・・。今度は離島・・・。巣渡り的侵入行為は不可能に近い・・・。そんな事あるか~い!・・・大勢で侵入侵略すれば、事実上先有権主張でサイトは奪えるぜい!・・・ってか?・・・。此の離れ小島に常駐してるのが警察関係者でも侵略出来るって勢いなら・・・捕縛覚悟で来ればいい・・・。でもねえ?・・・着陸しちゃったら、飛んで逃げようにも標高が20メートルくらいしかないサイトから上空へ逃げたって・・・海を渡って本土に逃げるとして・・・高度が足りねえ(笑)・・・。途中で着水・・・海難救助のお世話に成るだろうなあ・・・。それとねえ・・・海にはサメがウヨウヨ・・・。お遊び場所の略奪行為に大勢の国民の税金使って、領空領海の侵犯パラメンバーの為の救助おおおお?・・・こっちが迷惑するからやっちゃダメよォ~?・・・。
          
● 羽目殺しのグラスカウルを確実に木部フレームに接着する第一法則・・・貼り込む面積を増やして接着範囲を拡げてやれば良い。グラス胴体と格闘していた昭和のモデラーなら誰もが知ってる工作方法です。舶来機・・・国産機問わず、このグラス胴体と胴体内部に接着剤で固定する木部構造体の確実な接着技術・・・どれをとっても初心者入門の初号機としては、荷が重いと思います。何故ならグラスの胴体は積層構造・・・胴体の外部は表面を磨いてウレタン塗装で色付け強化してありますが、内部は積層面が凸凹していて場所によっては非情に弱く・・・経年変化で積層面が剥がれやすく成ったりします。更に・・・剥がれて強度が落ちている状態なので追加の塗り盛りをしても、今度はグラス面に食い付いてくれない・・・って話をよく聞きます。
 
● 一番先頭の胴枠なんか3mm程度の貼り代しかありません。此れでは斜面に急角度で突っ込んだりすると衝撃で外れる可能性は大きく成ります。だったら接着面積を増やせば良いだけの事・・・。そんなの貼ったら機体が重く成るううう!っていったグライダーは1グラムでも軽量化するのが最優先!だって思ってるモデラーさんは、止めといた方が良いかも・・・。ただ機首の先端なんで・・・思いっ切り部品を足してもバラストが減る分胴体内部に余裕が出ます。ひ弱な胴体・・・馬鹿みたいに重い機体重量。。。壊れる頻度は高いですね。
          
● 胴枠前面部に貼り込んだのは厚さ5mmのバルサ材・・・。もっと強度を欲しかったら更に胴枠の厚みを増して木口の接着面積を増やせばいい・・・。実機の胴枠なんて実寸の厚み1~2mmの中を大きく抜き捲ってあります。一枚板なら強度なんて粗無いに等しいのですが、このペラペラの一枚板の周囲にフランジ面を付けると強度は抜群に上がります。まあ~言わば・・・フランジ面を更に広げて接着固定面を増やした・・・とでも思って下さい。

● 昨日・・・NHKの文字放送のニュース欄を観ていたら・・・「中国製ドローンの危険性」という内容を見つけました。元ネタはアメリカのCNNテレビの緊急放送・・・。NHKが取り上げる位だからなあ・・・でもその内容が、あれま!・・・此処まで来ちゃったか~・・・。空撮配信可能な送信機器を搭載した無線操縦・自動操縦のドローンは、その飛行中の映像をオペレーターのプロポに付属したモニターに送信・・・もしくはその位置情報をインターネットを経由して飛行ルートを得ているんだが・・・。

● 実は中華製のドローンには、秘密のコマンドが組み込まれているとの事。個人もしくは空撮を生業にする業者が中華製のドローンを使って空撮を行うと、全ての映像データはインターネット経由で中国の組織が受信し記録しているのだそうだ・・・。その為には鮮明な映像を録画できる光学機器が必要に成るんだが、まあ専門の研究部門が見れば一目瞭然!。価格に見合わない程の高級な録画装置が組み込まれているとの事・・・。大量生産で部品コストを下げて、お手頃価格だから購入・・・。性能も抜群に良いし・・・そら何にも知らないオペさんは、ネットの有名人目指して空撮技術の向上を目指すだろうと思うんだが・・・。そんな廉価版の二束三文的な録画装置じゃ無いって事ですなあ・・・。

● じゃあ・・・何の為にそんな事してんのか?・・・。単純に自社製品の購買意欲を掻き立てて大儲けを企んでる様には思えませんなあ・・・。もし四千年の歴史を持つ西の大国が牙をむく為の新たなる情報戦略を始めたとなると、平和ボケした日本人はあっという間に本土全域に侵入されて制圧・・・。その時点で全員大国の奴隷・・・。捕虜?・・・そんな国連の条約なんか大国の侵略大好き人間達なら無用の長物・・・。利用価値無しと思えば公開処刑位はやるんじゃないだろうか・・・。今回のファーウェイ問題・・・。アメリカ主導で事件が進んでる様に観てると・・・世界中が足をすくわれるぜい?・・・。此れ全てが・・・中華の侵略準備のハルノートだと思えてなりません・・・。まあ・・・中華の高性能お手頃価格のドローン・・・。扱わせるのは一般人・・・。情報漏えいは購入した一般のドローンオペさんがやってくれるので、敏腕スパイさんの出る幕はありません・・・。まあ・・・足は付かねえって戦術ですなあ・・・。中国は何時でも弱者の立場・・・被害者の立場って成れば、何時でも正義の聖戦は行える理由で・・・。「私達はアメリカの不当な虐めに遭ってる被害者の立場・・・。」って共産党政権の広報官は言ってたけど、額面通りに聞いてたら後で馬鹿を見るのはその他大勢・・・。

● 実は・・・中華製ドローンのトラブルが表面化する遥か以前から、日本国内の大手メーカーさんが協力工場として量産依頼をしていた中国の工場の中には・・・悪い事を考えてた下請けさんも多かったとの事・・・。どういうことなのかって言うと・・・当時から持ち主不明の国産メーカーのロゴが入った不時着機が日本中で発見されていた事・・・。共通していたのは、ネット配信可能な超小型の空撮機器が搭載されていたそうですね。さてさて・・・この状況から・・・何時まで経っても警察署に紛失届も出なければ、捜索してる持ち主フライヤーが一人も出て来ない・・・。さて!こういう状況で見えて来る事実・・・。まあ・・・最悪・・・重要な国内の防衛施設を探る使い捨ての無人偵察機の扱い・・・。中華製ドローンの情報漏えい説が噴出して来なかったら闇に葬られていたかもしれませんなあ・・・。情報を欲する人物からしてみれば、日本国内の空物ラジコンフライヤーの不始末に転換出来るので好都合・・・。更なるラジコンモデラーに対する航空法規改正に成ったって、一向に構わない訳だから・・・やりたい放題・・・。日本人モデラーのかまってちゃんの競争する様な空撮行為に上手~く便乗してる・・・どこぞの国の酸っぱいさん・・・ホント!・・・模型業界のトップは頭が痛い・・・。
          
● グラス製のノーズコーンの接着面積を増やす目的で胴枠の厚みを拡げた訳ですが・・・、此れに寄る弊害も其れなりに出てる状態ではあるんですなあ・・・。厚みが増した分・・・コーン内部の錘状の三次曲面のアールに、胴枠のテーパー角度がまだ沿いきれていません。其れが原因で奥までコーンが入れません。よって隙間が出て来るんですなあ・・・。この微妙な削りが仕上げ前の課題です。ピッタリ勘合しましたあ~じゃダメなんだなあ・・・。ブカブカでもいけない・・・キッチリでもいけない・・・。胴枠に半練りのエポキシ盛り付けてコーンを被せたら・・・奥までコーンが入らず再び隙間が出ちゃいましたあ~・・・って事にも成りかねませんし・・・。
 
● 一番機首よりのフレームを微調整しても中々間隔が詰らない時は、他の箇所も隙間が詰りません。実は此れには原因がありまして・・・。形状を維持した袋状のコーンを木部構造体に合わせる時は、一か所だけを集中して微調整してると削り過ぎて失敗します・・・。グラス製コーンは形状を維持してる訳ですが外部は滑らかな寸法ピッタリの形状ですけどね・・・内部はグラスシートの積層面なので外部のアール面と均一の内部寸法とは限りません。詳細はフロッシュの製作記事にも記載しましたが、ベニヤとグラスコーティングの成形品・・・硬さから言えばグラス成型品に軍配が挙がります・・・。よってベニヤの部材を削って寸法を合わせよ!ってのがグラス胴体を有するバルサキットの製作手順です。よって本機も同様・・・。
          
● 意外と気づかないんですが・・・この二番目の胴枠が悪さしてる時もあります。僅かコンマ数ミリアールがデカいだけでも隙間が詰りません。可笑しいなあ?・・・寸法は合ってる筈なんだけど、どうして隙間が詰らないんだろう・・・って状況・・・。貼り込んだバルサと胴体側面のアールが合ってない場合もあります・・・。センターキールのアールはあくまでも基準にしか成りません・・・。見えないアールも想像力を働かせて削りましょう・・・。面倒臭えなあ・・・って思ってたら何時まで立っても技術は向上しません。飛行機の製作図面の側面図と上面図のみ描いて自作飛行機を作ろうとすると、こういう場合失敗します。

● 初心者さんでも・・・キットを何機も作ってると自分なりの製作手順が見えて来ます。経験は積めば積むほど創造力が身に着きます。こういった面倒臭さを克服すると・・・完成機だけを好んで作って飛ばすモデラーさんよりも飛行機の内部構造に詳しく成ります。他人の高額な中華製完成機が荷重に耐えれず空中分解した場合・・・フライヤー自身には解らない組立上の過失は、中国の協力工場にあるのか・・・購入して飛ばしたフライヤー自身にあるのか・・・が見えて来ます。説明書通りに左右の主翼を接着剤で繋いだのに空中分解した・・・。さて・・・購入したモデラーさんが瞬間接着剤で繋いだのならこの場合フライヤーさんの過失が大なんですが・・・カンザシ受けと成る主翼内部の構造の接着が不十分ならば、指定通りにエポキシ接着剤で結束しても・・・主翼の内部構造体が不十分な接着なら空中分解の要因となります。この場合は協力工場の過失でしょうなあ・・・。どちらにしても組立てる前に左右の主翼のカンザシ受けの孔内部をよく点検する必要があります。
          
● 工作台の拡大についての質問を受けたのでご紹介しましょう・・・。此のテーブルは元のテーブルよりも拡大して使ってます。寸法は(900×1600mm)です。この工作台は定盤では無いので正確な組み立てには不向きだと思って下さい・・・。元々は工作台用に作った訳ではありません。茶の間のこたつ型のテーブルサイズは(700×1050mm)だったんですが、弟家族4人と座って食事をするには少々狭かったので・・・木工家具屋の技術を使って拡張してあります。
 
● 画像の古ぼけたテーブルなんですが・・・昭和30年代・・・私が物心着いた頃から家にあったモノです。サイズは(700×1030mm)・・・こたつ型テーブルよりも幅が僅かに小さいので、共通して使えました。拡張テーブルの下にガイドの枠を設けて被せる形で使います。枠はコースレッドのタッピングビスを天板側から打ち込んでるんですが、天板側にビスの頭が見えませんね(笑)・・・。この工作方法は、まず市販の安いコンパネ(両面ラワン合板)に直接タッピングビスを打ち込んで枠を固定しています。

● この上から今度は片面デコラのラワンベニヤ(厚さ3,5mm)を、口径NO,3のエア式スプレーガン(圧力タンク式)で家具専用ゴム糊を吹き付けて貼り込んであります。この場合・・・テーブル側のコンパネとデコラの貼り合わせ面の両方にゴム糊を吹き付けて・・・指先に糊が着かない位のベタツキに成ったら貼り合わせます。この時・・・デコラ側に厚手のバスタオルを細かく折り込んでクッションとし、手の平で叩く様にして貼り込むとむらなく接着出来ます・・・。このゴム糊面なんですが、剥がす時の事も覚えておくと大変便利ですよ。ホームセンターで購入出来るアセトン(溶液(主成分メチルエチルケトン)を染み込ませると・・・直ぐに溶解して剥がれて来ます。ただ・・・染み込ませてもこのアセトン溶液は、揮発が早いので再びくっ付いてしまいます。其処で!剥がして空間が空いたら・・・何かカイモノを入れて閉じない様にしてから更にアセトンを流し込むと、ベロベロって感じで剥がれていきます。先の長いチョークポンプみたいなポリエチレンの容器(100円ショップに有ります)は、アセトン溶液に侵されませんよ。(Part-38に続く)