懐かしのワープロの修理
ワープロの修理依頼が来ました、症状は「電源が入らなくなった」というものです、5年前にも修理した機体です、前回はFDが読めなくなってベルトを交換しました。
まず症状を確認してみると、電源スイッチを入れると電源表示ランプが一瞬灯りますがすぐに暗くなる、うんともすんとも動きません。
上の画像は修理後の起動画面です、まず電源基板を点検して見たいと思いますが、上カバーとともに液晶表示部を外し、プリンターメカを外し、FDDと電源基板が1枚のスチールパネルに取り付けてある部分を取り外さないとみることができない構造でした。
1度開けてしまえば、最近のパソコンよりスペースは十分あります
さて、電源基板を観察すると数個並んだ電解コンデンサーで液漏れしたコンデンサーが見つかりました、回路的には電源平滑用に入れてあるようです
基板から取り外して計ってみます
見事に容量が抜けているようですね
私が使っている電解コンデンサーテスターはESR60ですが、現在、販売は終了しています、ESR70が現行の様ですそれなりの値段がします、Amazonで検索するとキットみたいなものが安価で販売しています、デジタルテスターでも測れる物が有るようですが測定レンジが要チェックです。
修理を続けます、同じ規格の電解コンデンサーを持っていなかったので発注します、シャープのサービスに頼んでも断られるかかえって高く付くので、電子部品の通販で探します、150μF 50Vがリストに載ってなかったので、同じ耐圧50Vでちょっと大容量220μFを代用として発注します、数日で送ってきました、基板に刺してみるといい感じに収まったのでハンダ付けします
さて、上手く修理できたか? 組み上げて動作を確認します。
内部のホコリを掃除機で掃除しながら組み立てます。スイッチを入れるとすぐに画面が立ち上がりました、パソコンには無い 反応の良さです、パソコンに乗り換えられない気持もわかります。