ベルのあるベンチ

　令和4年11月ターミナルビルの港側通路に新たにベンチがお目見えしました。
昨年「みなとオアシスくちのつ運営協議会」が1台目のベンチを設置し、その後南島原市が別の形のベンチを2台設置してくださいました。
　今回で4台目のベンチになりますが、他の3台とは見た目が大きく異なっています、それは背もたれ中央に文字の書かれたベルが取り付けられているところです。
　一番うえの取り付けられたベルの後ろには「Bon Voyage(ボン・ヴォヤージュ）」と書かれています。フランス語で「良い船旅を」という意味で、フェリー乗客、そしてイルカウォッチングに出かける人への私たちからの心を込めた「ご挨拶」です。
　ベルの下にはハート形の板があり、「Love & Peace（愛と平和）」と書かれ、その下にはメルセデスベンツのエンブレムのような円形の中に4本の直線が入っているシンボルマークが描かれています。
　この円はピースマークと言います。1960年代アメリカの反戦運動で多用された言葉とマークです。
　なぜ今頃そんな言葉を？と疑問に思われる人もいそうですね。
　今、世界では新型コロナウイルスによる感染が地球規模で流行しており、ロシアとウクライナの戦いは世界中に怒りと悲しみと経済被害をもたらしています。
　今必要なのは「愛と平和」なんだと、私たちはささやかに主張します。世界の「愛と平和」、或いはあなた個人の「愛と平和」でも構いませんから、このベンチに座り、祈りを込めながらベルを小さく鳴らしてみてください。一人一人の鳴らすベルの音が、どこかで世界を少し良い方向に変えてくれることを願っています。

　片思いしている人がこのベンチに座って、好きな人のことを思いながら小さくベルを２つ鳴らすと愛が叶うとも言われてますよ。
くれぐれも大きく鳴らさないでくださいね。（文、みなとオアシスくちのつ　マイスター）