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昭和のステレオアンプ修理 ヤマハA-550の例

YAMAHA A-550 AV機器
YAMAHA A-550
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懐かしいステレオアンプの修理が持ち込まれました

アンプの名前は

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YAMAHA NATURAL SOUND STEREO AMPLIFIER A-550

昭和61年7月14日購入の記録があるそうです、西暦で1986年、30年前です

症状は電源は入るが音が出ない

YAMAHA A-550

YAMAHA A-550

診断します、何もつながずに電源だけつないでスイッチを入れます

パイロットランプは点灯します、しばらく待ってもリレーの音がしません

ボンネットを開けます、埃がうっすら溜まっています、まず、おそうじから

刷毛でなでながら掃除機で吸い込みます

A-550電解コンデンサー付近

A-550電解コンデンサー付近

電源コンデンサーの回りの基板に怪しい油しみがあります

底蓋を外して電圧をチェックします

配線図はありませんが、私修理歴は永いので古いアンプでのこのあたりは何ボルト位が当たり前というセンスで調べていきます

まず、電源の大きな電解コンデンサーの足から、いきなりビンゴです

プラス側とマイナス側と2個対になっているのですが、マイナス側が60.8V おそらくこれが正常値

プラス側が0.7V 低すぎます

電源の川上側を調べます、電源トランスの出力電圧はOKです

整流ブリッジの出力電圧がプラス側39V、マイナス側60.8V 、異常です

電解コンデンサーの不良か基板のどこかで断線しているようです

電解コンデンサーを基板から外して容量をチェックします

コンデンサーの容量チェックは今回の電解コンデンサーは12000μFと容量がでかいので専用のチェッカーで測ります、11600μFと11300μF 300μFの差、基板のシミを考えて

交換できる電解コンデンサーを探して見ましたが同じタイプが見つかりません

少々改造して装着する代用部品を検討しましたが高価なのでこのまま続けて使用します

コンデンサーを外して基板を掃除点検している時にジャンパー線の腐食が見られました、引っ張ると完全に切れていたので、原因はここかな!

ジャンパー線を取替、電解コンデンサーを戻し、電圧がどうなったか確認です

コンデンサーの足でプラス側60.8V、マイナス側60.8Vとバランスが取れました

電源投入時のスピーカー保護リレーの音もするようになりました

念のため基板のハンダ付けが劣化しているところを補修して、パワートランジスタの電圧のバランスをチェック、OKの様なので、スピーカーを接続して視聴します

さすがの30年物、ボリュウムの当たりが悪くバリオウムになってましたが、数回左右いっぱいまで回すことを繰り返すと、当たりが出てきちんと鳴ってくれるようになりました

さすが30年ものネット検索しても為になる情報が転がってませんね

上位機種にA-750,A-950など有ったように記憶しています

これより前のシルバーパネルで透明で正方形のプッシュスイッチが光るタイプがかっこよかった、個人的な好みです。

 

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